DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ライトヘビー級戦線等など(色々:05‐11‐22)

2022年05月11日 05時11分22秒 | 世界ボクシング

最近(2022年5月11日ごろ)のニュースです。

1)先週末にドミトリー ビボル(キルギスタン/露)がサウル アルバレス(メキシコ)を破り、大きな動きを見せ始めたライトヘビー級戦線。来月18日には、IBFとWBCの二つの王座を保持しているアルツロ ベテルビエフ(露)と、WBO王者ジョー スミス(米)による3団体王座統一戦が行われます。

2)注目は何と言っても17戦全勝全KOのベテルビエフ。ビボル曰く、ベテルビエフは「強打はもちろん、技術も兼ね備えた選手」と評しています。ライトヘビー級での最大の注目の一戦は、「ビボル対アルバレスⅡ」でなく、「ビボル対ベテルビエフ」と言って過言ではないでしょう。

3)ビボルとスミスは既に2019年3月に対戦しており、ビボルが大差の判定勝利を収め、WBA王座の防衛に成功しています。

4)ビボルやベテルビエフが活躍する前に、ライトヘビー級を牛耳っていたのが、同じくロシア出身のセルゲイ コバレフ(露)でした。コバレフは2010年代中盤、圧倒的な強さを見せWBC以外の3つのベルトを統一。しかし意外な打たれ脆さをさらけ出してしまい、3度のKO負けを喫してしまいました。このコバレフが今週末14日、クルーザー級ランカーのターベル プーレフ(ブルガリア)を相手に、2019年11月以来の試合を行います。

5)ビボルは先日の勝利により、保持する王座の11度目の防衛に成功しました。同級の最多防衛記録は、ダリウス ミハエルゾウスキー(ポーランド)が1995年から2003年に築いた23度となります。

(ライトヘビー級の連続最多防衛記録を保持するミハエルゾウスキー)

6)現WBCライトフライ級王者寺地 拳四郎(BMB)の実父永氏(陽光アダチ)は現役時代、ライトヘビー級でも活躍。1996年4月に、OPBF(東洋太平洋)王座を獲得し、返上/引退するまで4度の防衛に成功しています。世界王者とまでは言いませんが、寺地会長レベルの日本人選手が、この辺りの階級でも出てきてほしいものです。

(寺地会長は同級の元OPBF王者)

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ビボル、カネロを退ける(WBAライトヘビー級)

2022年05月10日 05時06分14秒 | 世界ボクシング

先週末7日・土曜日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)判定3対0(115-113x3)挑戦者/4団体統一スーパーミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)

*その知名度と、これまでの実績から、試合前は挑戦者の勝利を支持する声が多かった一戦。蓋を開けて見ると、王者が固いガードと左ジャブと右ストレートのワン・ツー、そして的確なポジショニングで試合を支配。判定は僅差でしたが、ビボルが点数以上の内容で現在のボクシング界を牽引するスーパースターに2013年9月以来の黒星を付けています。

20戦(全勝11KO)のプロキャリアで最高最大の白星を挙げたビボル。2016年5月に暫定王座として始まったタイトルの11度目の防衛に成功しています。試合が終わったばかりのため、全てが不透明なビボル、そしてアルバレスの次戦。両者による即再戦の可能性もあるそうです。

今週末14日には、WBAライトヘビー級1位のドミニク ボーセル(独)と2位のヒルベルト ラミレス(メキシコ)による挑戦者決定戦が予定されています。話題性は「ビボル対カネロⅡ」より劣りますが、ビボル対挑戦者決定戦の勝者の一番も非常に興味深いものがありますね。

下記は2022年5月10日現在の、ライトヘビー級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(唯一):ドミトリー ビボル(キルギスタン/露/防衛回数11)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/2)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/5)
WBO:ジョー スミス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位

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尾川、英国での初防衛戦が決定(IBFスーパーフェザー級)

2022年05月09日 05時40分59秒 | 世界ボクシング

来月4日、英国で予定される試合です。
IBFスーパーフェザー級戦:
王者尾川 堅一(帝拳)対 挑戦者ジョー コルディナ(英)

昨年11月に、米国で王座奪取に成功した尾川。初防衛戦を英国で行う事が決定しました。尾川に挑むコルディナは、2016年に行われたリオデジャネイロ五輪に出場し、2回戦まで進んだ選手。プロでは昨年の中頃まで、ライト級を主戦場としていました。そのアマチュア歴と体格は、強打とキャリアで上回る尾川も侮る事は出来ないでしょう。

6月には7日に井上 尚弥(大橋)が埼玉でノニト ドネア(比)との再戦/王座統一戦を行います。そしてその3日後には、京口 紘人(ワタナベ)がメキシコのリングでWBAライトフライ級内での統一戦に出場。梅雨の先陣を切る尾川が、その強打でどのような試合を見せるかに注目です。

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WBOがカシメロの王座を剥奪(色々:05‐08‐22)

2022年05月08日 05時50分06秒 | 世界ボクシング

最近(2022年5月8日ごろ)のニュースです。

1)WBOはジョン リエル カシメロ(比)が保持していたバンタム級王座を剥奪しました。それに伴い、先月暫定王座を獲得していたポール バトラー(英)を正規王者として認定しています。

2)3月にローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)に完敗を喫しているフリオ セサール マルティネス(メキシコ)が来月25日に早くもリングに復帰。昨年11月に対戦し、無効試合という煮え切らない結果を残しているマクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ)と再びWBCフライ級内での王座統一戦を行います。

3)3月に寺地 拳四郎(BMB)に完敗し、WBCライトフライ級王座から転落した矢吹 正道(緑)。「このまま引退するのでは?」と思われていましたが、世界王座への返り咲きを目指し再起する事を発表。8月11日に愛知県の刈谷市あいおいホールに23戦全勝(21KO)の強打者タノンサック シムシー(タイ)を相手に、危険な再起戦を行います。

4)WBOライトフライ級王者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)が来月24日、マーク アンソニー バリガ(比)を相手に、昨年10月に獲得した王座の初防衛戦を行います。

5)減量苦からIBFライトフライ級王座を返上したフェリックス アルバラード(ニカラグア)。今月21日、10勝(6KO)5敗(1KO負け)1引き分けのルイス ヘルナンデス(メキシコ)と無冠戦10回戦で対戦します。

6)同日予定されていたWBOスーパーミドル級暫定王座決定戦、デメトリアス アンドラーデ(米)対ザック パーカー(英)の一戦は、アンドラーデの負傷により延期となっています。

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今週末の試合予定

2022年05月07日 05時39分07秒 | 世界ボクシング

2022年5月第一週末の主な試合予定です(2022年5月7日から5月13日まで)。

7日 土曜日
米国ネバダ州
WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)対 挑戦者/4団体統一スーパーミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)

9日 月曜日
後楽園ホール
フライ級8回戦:
元WBOフライ級王者木村 翔(花形)対 堀川 龍(三迫)

11日 水曜日
豪州
スーパーウェルター級6回戦:
ニキタ チュー(豪)対 メイソン スミス(豪)

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スピードで圧倒、スティーブンソンが2冠王に(2団体スーパーフェザー級)

2022年05月06日 05時40分02秒 | 世界ボクシング

先週末30日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
2団体スーパーフェザー級王座統一戦:
WBO王者シャクール スティーブンソン(米)判定3対0(118-109x2、117-110)WBC王者オスカル バルデス(メキシコ)

*全勝王者同士の対決となった今回の王座統一戦。スピードで圧倒的に上回るスティーブンソンが、打ち合いでもパンチの回転力でメキシカンを圧倒し、大差判定勝利。WBO王座の2度目の防衛に成功すると同時に、バルデスが保持していた緑のベルトを吸収しています。

6回には、バルデスがバランスを崩したところにパンチを当て、幸運なダウンも奪っているスティーブンソン。スーパースターになれるかはさて置き、その時代を代表するボクサーの一人として成長していく可能性は大と言っていいでしょう。勝ちに徹しさえすれば、同級に居座る限り当分は安泰でしょうね。ただ、その顎に、IBF王者尾川 堅一(帝拳)の強打がヒットすれば話は変わってきますが。

統一王者が誕生したスーパーフェザー級戦線。下記は2022年5月6日現在の、同級の王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(唯一):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/1)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/0)
IBF:尾川 堅一(帝拳/0)
WBO:シャクール スティーブンソン(米/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:リアン ウィルソン(豪/2)
日本:坂 晃典(仲里/1)

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京口、メキシコのリングに登場(WBAライトフライ級)

2022年05月05日 05時25分48秒 | 世界ボクシング

来月10日、メキシコで予定される試合です。
WBAライトフライ級戦(王座統一戦):
スーパー王者京口 紘人(ワタナベ)対 レギュラー王者エステバン ベルムデス(メキシコ)

自身の怪我のため、昨年3月から実戦から遠ざかっていた京口。ようやくWBAから義務付けられていた、同団体内での王座統一戦を行う事になりました。ベルムデスは、京口がリング活動から離れている間に新レギュラー王座を獲得した強打者。そのボクシングは変則的で、正統派のカルロス カニザレス(ベネズエラ)を飲み込むほどの馬力を持った選手。実力者京口も、気を引き締めないとカニザレスの二の舞になるでしょう。パンチのある選手同士の対戦なだけに、軽量級らしからぬ打撃戦が期待できそうです。

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中川が3度目の王座獲得(日本スーパーフライ級)

2022年05月04日 05時51分48秒 | 日本ボクシング

先月23日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
日本スーパーフライ級戦(王座決定戦):
中川 健太(三迫)判定3対0(99-90、98-91X2)久高 寛之(仲里)

*これまで2度、同王座を獲得してきた中川と、プロキャリア20年の久高による元王者同士による空位の王座決定戦。中川がリーチとフットワークを駆使し、6回にダウンを奪うなどして同年の大ベテランを翻弄。大差の判定勝利を収め、1年4ヵ月ぶりに王座に返り咲くことに成功。

2002年9月に、初回KO負けという苦いプロデビュー戦を経験してから20年。4度の世界王座挑戦(全て敗戦)を経て、4年前に日本王座を獲得した久高。試合後に現役からの引退を発表しています。

下記は2022年5月4日現在の、スーパーフライ級王者たちの面々となります。

WBA(スーパー):ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/2)
WBC:ジェシー フランコ(米/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/0)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):橋詰 正義(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:橋詰 正義(角海老宝石/0)
日本:中川 健太(三迫/0)

 

*今回の興行では、坂 晃典(仲里)が中川 兼玄(角海老宝石)を相手に、保持する日本スーパーフェザー級王座の防衛戦を予定していました。しかし挑戦者が試合直前に負傷したため、その試合は中止となっています。

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本気のようですが...(色々:05‐03‐22)

2022年05月03日 05時33分41秒 | 世界ボクシング

最近(2022年5月3日ごろ)のニュースです。

1)先月、見事の右アッパーでディリアン ホワイト(英)を下し、WBCヘビー級内での王座統一に成功したタイソン フューリー(英)。この試合の前から、ホワイト戦を最後に現役から引退すると公言していました。試合後のいくつかのインタビューでも、その意向に変わりがないことを強調しています。しかしこれまでのフューリーの言動は一貫性に欠けているため、現役続行宣言も大いにあるのではないでしょうか。

2)前日本スーパーウェルター級王者松永 宏信(横浜光)が先週末30日、メキシコのリングに登場。34勝17敗2引き分けのジョニー ナバレッテ(メキシコ)と対戦しましたが、判定負けを喫しています。

3)先月、松永が返上した日本スーパーウェルター級王座を獲得したばかりの川崎 真琴(RK蒲田)の初防衛戦が早くも決定。丸木 凌介(天熊丸木)。新王者川崎は7月12日、後楽園ホールで丸木 凌介(天熊丸木)の挑戦を受けます。

4)昨年師走に5年4ヵ月ぶりにリングに復帰した元WBAミニマム級王者宮崎 亮(3150)が先日29日、再起2戦目を行っています。大阪市淀川区のメルパルクホール大阪のリングで、日本ミニマム級3位の榮 拓海(折尾)と8回戦で対戦した宮崎は、3対0(78-74、77-75x2)の判定勝利。そのキャリアの白星を一つ加える事に成功しています。

5)同じリングには、日本重量級の期待の星とされる但馬ブランドン ミツロ(3150)がプロデビュー戦を行っています。271ポンド/122.9キロという巨漢の但馬ブランドンは、韓国のキム サンホーと対戦。56秒という速攻劇を演じ、初陣を果たしています。

6)8月14日に早くも次戦を予定している但馬ブランドン。現在、日本国内王座を含めランキングは全くの真っ白の状態。まずはこの状況を変えていく存在に成長していって貰いたいですね。

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谷口、体重超過の石澤に圧勝(WBOミニマム級)

2022年05月02日 05時30分37秒 | 世界ボクシング

先月22日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOミニマム級戦:
王者谷口 将隆(ワタナベ)TKO11回2分29秒 挑戦者石澤 開(MT)

*前日計量で、大幅にウェートオーバーするという大失態を演じた石澤。その時点で世界戦への挑戦権を失いましたが、試合は無事に決行されました。

左ボディーを中心に、試合をコントロールしていった谷口。終盤11回にレフェリーストップを呼び込み、初防衛戦に成功しています。10回終了までの採点でも、2回を除くすべてのラウンドを抑えた谷口(3対0:99-91x3)。昨年師走の世界王座を奪取した試合を含め、一戦ごとに強さと安定度を増しているようです。

試合前後を通じ、ライバルに対しての寛大な態度を示した谷口。それはそれで素晴らしい事ですが、石澤陣営の失態には、厳しい罰則が科されるべきでしょう。

下記は2022年5月2日現在の最軽量級王者たちとなります。

WBA(スーパー):ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数14)
WBA(レギュラー):エリック ロサ(ドミニカ/1)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/2)
IBF:レイ クアルト(比/1)
WBO:谷口 将隆(ワタナベ/1)
OPBF(東洋太平洋):メルビン ジェルサレム(比/0)
WBOアジア太平洋:重岡 優大(ワタナベ/0)
日本:重岡 銀次郎(ワタナベ/0)

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