DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

あの試合から30年(WBOライトヘビー級:1994年9月10日)

2024年09月10日 05時36分53秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年9月10日、ドイツで行われた試合結果です。
WBOライトヘビー級戦:
挑戦者ダリウス ミハエルゾウスキー(ポーランド)判定3対0(117-109、116-110x2)王者リーオンザー バーバー(米)

*後にこの日獲得した王座を23連続防衛に成功し、その名をボクシング史に刻むこととなるミハエルゾウスキーの世界初挑戦が30年前の今日実現しました。

(後に名王者となるミハエルゾウスキーが初めて世界の檜舞台に登場)/ Photo: BoxRec

1991年6月のデビュー以来、ドイツを主戦場としてきたミハエルゾウスキー。全勝記録を23まで伸ばし、世界の檜舞台に初めてその姿を現す事になりました。ミハエルゾウスキーが挑んだのは、19勝1敗の戦績の持ち主で、今回が5度目の防衛戦となったバーバー。身長191センチとライトヘビー級では長身の選手。基本に忠実なボクシングを展開する選手です。

(ミハエルゾウスキーを迎え撃ったバーバー)/ Photo: BoxRec

バーバー同様、固いガードから、左ジャブと右ストレートを主武器としたしっかりとしたボクシングを展開するミハエルゾウスキー。手堅いボクシングをする両者の対戦は、比較的クリンチが多く見られたためか、盛り上がりに欠ける試合に終始。どちらかが明白なリードをしないまま試合が終了することになりました。

結局は数字以上に競った試合内容ながらも判定勝利を収める事となったミハエルゾウスキー。後のスーパースターの初戴冠劇は、比較的地味なものとなってしまいました。確か日本のボクシングマガジンでも、後ろの方に記載されている白黒の海外の試合結果のページに、ひっそりと載せられていました。この日のパフォーマンスだけ見ると、その後のミハエルゾウスキーの活躍を想像するのはかなり難しいことだったでしょう。

虎の子のタイトルを失ったバーバーですが、この試合が行われた前年となる1993年2月に中国の首都北京で防衛に成功しています。その一戦が、同地で行われた初の世界戦となっています。

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あっけない結末。ドヘニーが突如リタイア(スーパーバンタム級x2)

2024年09月09日 05時07分33秒 | 世界ボクシング

先週3日、東京・有明アリーナで行われた試合結果です。
4団体スーパーバンタム級戦:
王者井上 尚弥(大橋)TKO7回16秒
 挑戦者TJ ドヘニー(豪)

*試合はサウスポー(左構え)のドヘニーに対し、井上が右の上下に有効的に当て続けリードを保ち続けました。しかしドヘニーも一方的に飲み込まれる事なく、そのやや変則なボクシングで抵抗していきます。

王者が優勢に進みていく中、ドヘニーの持ち味を活かし、試合が盛り上がりつつありました。そんな矢先、挑戦者が右腰の異変を訴えて突然リタイア。あっけない結末で井上が勝利を収める事になりました。

試合の終わり方は「ウ~ン」でしたが、安定したボクシングを見せつけた王者。次戦は師走に予定しています。

 

日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴(グリーンツダ)判定3対0(97-92、96-93x2)挑戦者津川 龍也(ミツキ)

*将来的な井上 尚弥への挑戦権が賭かった一戦(?)。両者が持ち味を出し合った緊迫した攻防が続きました。そんな中、下町が経験を活かし接戦を抜け出す形に。王者が僅差ながらも明白な判定勝利を収め、3度目の防衛に成功しています。

2024年9月9日現在の、スーパーバンタム級の王者たちは下記のようになります。

WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数2)
WBC:井上 尚弥(大橋/3)
IBF:井上 尚弥(大橋/3)
WBO:井上 尚弥(大橋/3)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/1)
WBOアジア太平洋:空位
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/3)

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次は辰吉!中嶋がリーゼントを退ける(OPBFスーパーバンタム級ほか)

2024年09月08日 05時17分04秒 | 世界ボクシング

先月27日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBFスーパーバンタム級戦:
王者中嶋 一輝(大橋)TKO2回2分11秒 挑戦者和氣 慎吾(Flare山上)

*サウスポー(左構え)同士の対戦となった日本スーパーバンタム級での新旧対決。スムーズなフットワークと素早い手数で先手を取る和氣を、ドッシリと構えた中嶋が強打で迎え撃つ展開となりました。

両者が好コンディションを思わせるシャープな動きを見せていましたが、2回中盤に試合は一気に終わってしまいました。王者がボディーに集中攻を集中すると、挑戦者が一気にスローダウン。その後の連打で和氣がフロアに転がされました。和氣はカウント内に立ち上がるもレフィリーは継続を許さず。中嶋が名のあるベテラン選手を破り、2月に獲得した王座の初防衛に成功しています。

試合後、リングには辰吉 寿以輝(大阪帝拳)が登場。中嶋への時期挑戦者として名乗りを上げています。早くその一番が実現してほしいものです。

下記はこの試合が終わった時点(2024年8月27日)での、スーパーバンタム級の王者たちとなります。

WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数1)
WBC:井上 尚弥(大橋/2)
IBF:井上 尚弥(大橋/1)
WBO:井上 尚弥(大橋/2)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/1)
WBOアジア太平洋:空位
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/2)

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今週末の試合予定

2024年09月07日 05時17分30秒 | 世界ボクシング

2024年9月第一週末の主な試合予定です(2024年9月7日から9月13日まで)。

7日 土曜日
豪州
WBAミニマム級戦:
王者ノックアウト CP フレッシュマートレ(タイ)
対 挑戦者アレックス ウィンウッド(豪)

*BoxRecには、無冠戦12回戦として記載されています。

後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)フェザー級戦(王座決定戦):
中野 幹士(帝拳)対 ブリックス ピアラ(比)

日本スーパーライト級戦:
王者李 健太(帝拳)対 挑戦者山本 ライアン ジョシュア(ワタナベ)

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続いて3大世界戦(WBCバンタムほか)

2024年09月06日 05時45分59秒 | 世界ボクシング

10月14日、東京・有明アリーナで予定される興行です。
WBCバンタム級戦:
王者中谷 潤人(MT)
対 挑戦者ペッチャ ソーン・チットパッタナ(タイ)

WBOスーパーフライ級戦:
王者田中 恒成(畑中)対 挑戦者ブメレレ カフ(南ア)

WBOフライ級戦:
王者アンソニー オラスクアガ(米/帝拳)対 挑戦者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)

WBOアジア太平洋バンタム級戦(王座決定戦):
那須川 天心(帝拳)対 ジェルウィン アシロ(比)

この興行を最後に、3日連続で日本国内で、合計8つもの世界戦が行われます。それだけ世界タイトルが水増ししたという事でしょう。

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和毅、雪辱を果たす(フェザー級ほか)

2024年09月05日 05時45分17秒 | 世界ボクシング

先月24日、大阪市吹田市・大和アリーナで行われた試合結果です。
フェザー級戦(12回戦):
亀田 和毅(TMK)判定2対1(116-111、114-113、113-114)レラト ドラミニ(南ア)

*昨年10月に対戦している両雄。その時は和毅としては予定外の判定負けを喫してしまい、世界戦線から大きく後退してしまいました。

和毅にとり、背水の陣ともいえた今回の再戦。攻撃色を強めたボクシングを展開。5回にダウンを奪うなど序盤戦は優位に試合を進めていきます。中盤戦以降、打ち疲れやドラミニの反撃もあり接戦した試合となりました。しかし、その後も大崩れすることなく試合終了。2対1ながらも明白な勝利を収め、3階級制覇に向け再前進しています。

下記は和毅が主戦場としているフェザー級の、2024年月9月4日現在の王者たちとなります。

WBA:ニック ボール(英/0)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/1)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/1)
IBF
:アンジェロ レオ(米/0)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/1)
日本:松本 圭佑(大橋/3)

 

ライトフライ級戦(10回戦):
前WBCミニマム級王者重岡 優大(ワタナベ)判定3対0(97-93x3)サムエル サルバ(比)

*3月末に世界王座から陥落している優大。世界ランカーを迎えて再起戦のリングに臨んでいます。今回の試合では、防御の強化を試みた動きが随所に見られました。まだまだ完全にフィットしていないようですが、強豪相手に無難な判定勝利。世界奪回に向け順調な再スタートを切ったようです。

下記は2024年9月4日現在の、ミニマム級の王者たちとなります。この時期には優大と銀次郎が試合しているのではと思われていた最軽量級。現在、両者の名前は王者のリストに見えません。

WBA:ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数15)
WBC:メルビン ジェルサレム(比/0)
IBF:ペドロ タドゥラン(比/0)
WBO:オスカル コラーゾ(プエルトリコ/3)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:小林 豪己(真正/1)
日本:空位

 

バンタム級戦(10回戦):
健文 トーレス(TMK)判定2対1(96-93x2、94-95)OPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級王者KJ カタハラ(比)

*僅か3ヶ月前に、敵地で世界バンタム級1位を初回で下す殊勲の星を上げたトーレス。今回はスーパーフライ級の世界1位を判定で飲み込んでしまいました。

これまでに2007年から2016年、そして2017年から2023年と2度に渡り長期ブランクを作ってきたトーレス。計11年もの長きにわたり、メキシコの刑務所で服役していたそうです。しかしよくもまあ、そんな人間が日本に再入国できたものです。

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まずは4大世界戦(WBAバンタムほか)

2024年09月04日 05時43分00秒 | 世界ボクシング

10月13日、東京・有明アリーナで予定される興行です。
WBAバンタム級戦:
王者井上 拓真(大橋)
対 挑戦者堤 聖也(角海老宝石)

WBAフライ級戦:
王者ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)対 挑戦者タナンチャイ チャルンバック(タイ)

WBCフライ級戦(王座決定戦):
寺地 拳四郎(BMB)対 クリストファー ロサレス(ニカラグア)

WBOライトフライ級戦(王座決定戦):
岩田 翔吉(帝拳)対 ジャイロ ノリエガ(スペイン)

来年早々に、日本で世界フライ級の王座統一戦が行われる可能性がありそうですね。WBAフライ級王者阿久井は、そろそろ「ユーリ」にリングネームを返上してもいいのではないでしょうか。

この興行が行われる前日に、愛知県でIBFライトフライ級が行われます。ボクシングファンにとり、贅沢な秋になりそうです。

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因縁の決着戦へ、などなど(色々:09‐03‐24)

2024年09月03日 05時22分09秒 | 世界ボクシング

最近(2024年9月3日ごろ)のニュースです。

1)これまでに2度拳を交えている京口 紘人(ワタナベ)とビンス パラス(比)による第3戦目が決定。5月に韓国で2度目の対戦をしていますが、その時は論議を呼ぶ判定でパラスが勝利。今回の対戦で雌雄を決することになります。この試合は10月13日、横浜武道館で行われます。

2)上記と同じ興行には、元3階級制覇王者ジョン リエル カシメロ(比)と、元IBFスーパーバンタム級王者小國 以載(角海老宝石)、そして元WBO最軽量級王者谷口 将隆(ワタナベ)も登場。それぞれ無冠戦を行う予定です。

3)現在空位となっているWBOアジア太平洋スーパーバンタム級王座決定戦が10月5日、後楽園ホールで行われます。このタイトル戦に出場するのは村田 昴(帝拳)と山崎 海斗(六島)。村田、山崎はともに、アマチュアでしっかりと経験を積んできた選手です。

4)同じ興行には元IBFスーパーフェザー級王者尾川 堅一(帝拳)も登場。比国のアラン アルベルカを相手に、昨年9月以来の実戦に臨みます。

5)WBCスーパーフェザー級王者ロブソン コンセイサン(ブラジル)と、前王者オシャキー フォースター(米)による直再戦が11月2日、米国ニューヨーク州で行われます。

6)今年の3月に名古屋のリングでWBC最軽量級王座を奪取したメルビン ジェルサレム(比)。今月22日にルイス カスティーリョ(メキシコ)を相手に、保持する王座の初防衛戦を行います。

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意見番(09‐02‐24)

2024年09月02日 05時48分06秒 | ボクシングネタ、その他雑談

*「ネクスト・モンスター」とも言われていますが、今秋に予定される次戦をクリアすれば、あの兄弟狩りに乗り出すのでしょうか!?

Photo: Amazon.co.jp

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矢吹、世界王座への返り咲きなるか(IBFライトフライ級)

2024年09月01日 05時36分16秒 | 世界ボクシング

10月12日、愛知県常滑市・国際展示場の(Aichi Sky Expo)で予定される試合です。
IBFライトフライ級戦:
王者シベナティ ノンティンガ(南ア)
対 挑戦者矢吹 正道(Lush緑)

*以前から対戦が噂されていた一戦が実現。安定したボクシングを展開する元WBC王者でもある矢吹が、パンチはあるが打たれ脆くもあるノンティンガに挑戦します。挑戦者が普段通りのボクシングをすることが出来れば、王座交代劇が起こる可能性大と見ますが、果たして!?

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