今から30年前となる1994年9月10日、ドイツで行われた試合結果です。
WBOライトヘビー級戦:
挑戦者ダリウス ミハエルゾウスキー(ポーランド)判定3対0(117-109、116-110x2)王者リーオンザー バーバー(米)
*後にこの日獲得した王座を23連続防衛に成功し、その名をボクシング史に刻むこととなるミハエルゾウスキーの世界初挑戦が30年前の今日実現しました。
(後に名王者となるミハエルゾウスキーが初めて世界の檜舞台に登場)/ Photo: BoxRec
1991年6月のデビュー以来、ドイツを主戦場としてきたミハエルゾウスキー。全勝記録を23まで伸ばし、世界の檜舞台に初めてその姿を現す事になりました。ミハエルゾウスキーが挑んだのは、19勝1敗の戦績の持ち主で、今回が5度目の防衛戦となったバーバー。身長191センチとライトヘビー級では長身の選手。基本に忠実なボクシングを展開する選手です。
(ミハエルゾウスキーを迎え撃ったバーバー)/ Photo: BoxRec
バーバー同様、固いガードから、左ジャブと右ストレートを主武器としたしっかりとしたボクシングを展開するミハエルゾウスキー。手堅いボクシングをする両者の対戦は、比較的クリンチが多く見られたためか、盛り上がりに欠ける試合に終始。どちらかが明白なリードをしないまま試合が終了することになりました。
結局は数字以上に競った試合内容ながらも判定勝利を収める事となったミハエルゾウスキー。後のスーパースターの初戴冠劇は、比較的地味なものとなってしまいました。確か日本のボクシングマガジンでも、後ろの方に記載されている白黒の海外の試合結果のページに、ひっそりと載せられていました。この日のパフォーマンスだけ見ると、その後のミハエルゾウスキーの活躍を想像するのはかなり難しいことだったでしょう。
虎の子のタイトルを失ったバーバーですが、この試合が行われた前年となる1993年2月に中国の首都北京で防衛に成功しています。その一戦が、同地で行われた初の世界戦となっています。