歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

怒りは君を幸せにしたか

2013年07月22日 | 社会
「怒りは君を幸せにしたか」
この問いは大好きな映画『アメリカンヒストリーX』のなかの台詞。
まぁ一字一句間違いないかと言われれば自信はない。


さて話は参議院選挙2013について。
山本太郎は東京選挙区で見事当選。
しかし三宅洋平は176970票獲得したものの、比例代表のシステムにまかれた。

自民圧勝、
ねじれ解消、
アベノミクス、
昨日で聞き飽きた言葉たち。

その言葉をスルーしても日々の営みは続いていく。
その言葉たちは真実をこれからも隠し続けるだろう。

TPP参加、
憲法改正、
原発再稼働、
何回聞いても私を不安の淵に立たせる言葉たち。

その言葉たちの裏にはいつだってアメリカがいる。
今もまだ戦後は続いているのか。
合法的な手続きのもと進んでいく植民地化。

こんなことを言う人を世間は「過激派」と呼んで遠ざける。
自民党のやろうとしていることの方がよっぽど過激じゃないのかい?

まぁ批判してもしょうがない。
自民党を選んだのは正真正銘日本国民なのだから。
今回の投票率は52.61%というから、半分の人は選挙に行ってないということになる。

政治に興味ないとか、自分は中立な立場だとして選挙に行かない人に言いたいことがある。
選挙において中立はないということ。
なぜなら「選挙に行かない」ということは「優勢と予想されうる政党に投票」することと同義だからだ。
なにせ選挙には投票しなかった人の気持ちは反映されないからね。
現実的には難しいけれど「反対票」なるものをつくれば無党派層、無関心層の意見も取り入れやすいかもしれない。
「どうでもいいけど自民党は気に食わない」とか、「民主党の誰は嫌だ」とか。

まぁいいさ。
今まで何も考えてなかったとしても、たった今気づいて考えていけばいい。
選挙が終わったからといって、手遅れだと今の状況を卑下しないで。
ただ何かに気づいたときに立ちはだかる壁の大きさというのはそれはもうすごいけれど。

選挙期間中私は三宅洋平と山本太郎の情報を手にするので精一杯で他に目を向けることがほとんどなかった。
だからそういう意味では今日NHKのクローズアップ現代で放映された「検証ネット選挙」で他の候補者が奔走する姿を見て新鮮ではだった。
いかに戦略的に選挙を戦ってきたのかという従来の選挙の姿がそこにあった。

三宅洋平は戦わなかった。
自分の言葉を使いまっすぐな目で語る。
誰の批判もしないし、誰でも受け入れてくれる。
もっとも緩やかな革命。

これからも続けていかなければならない。
自分の姿勢を表すこと、
ずっとこのままのテンションで情報に強くなること、
政府に対する監視の目を養うこと。


「怒りは君を幸せにしたか」
お守りのような言葉だ。
幸せについて考えると訳が分からなくなるけれど、怒りや批判は何も生まない。
三宅洋平は「世界には70億通りの価値観がある」という。
その言葉を本当の意味で理解するのは難しい。
70億人が一人一人違う価値観をもっている。
その中で誰かに自分の言葉を受け入れてほしい時、大事なのはまず自分が相手の言葉を受け入れるということなんじゃないかな。
自民党やその他の既成政党には本当腹立つけど、それだけじゃ何も生まれないんだと強く思う。

三宅洋平はみんながなにかに気づくための大きなきっかけになった。
そして気づいたら今度は私たちなんだな。
なんでもいいのさ、私はとりあえずもっと勉強する!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする