歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

ゆらゆら初詣

2018年02月03日 | 日記
夫の誘いで1月の終わりに初詣のため浅草寺に行ってきた。

浅草寺に行くのはいつぶりだったか、約250mに渡る表参道はいつも賑やかだ。

そこかしこで中国語や韓国語、アラブ系の言葉が飛び交っており、真冬だというのに遠くの方で陽炎が揺らめいている。

東京のど真ん中にあってこの空の広さ、『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせる異空間だ。





雷門を抜けた先にある宝蔵門の左右で5m強の仁王像が強烈な眼力でもってこっちを見ている。

一度目が合ってしまうとこちらから目を離すのもためらわれるが、

あっちが先に離すということはきっとないのでしょうがない。





夕方のいい時間帯。

嫌だと言うのに夫は引き下がらず、やむなく引いたおみくじは凶だった。

記憶上凶を引いたのは初めてで、書かれた文が全てネガティブだったのには驚いた。

よく分からないままそのおみくじを木に結んで忘れることにした。





こういう場所に何か具体的な効果を望んでお参りすることになんとなく違和感を感じる。

それでも手を合わせるとちゃっかり自分と身近な人たちの健康なんか願う自分がいたりして、

拘りをうそぶく唇がかさかさに乾き自分の中の軸を見失う。



やはり浅草寺には和服の女性がよく似合う。

偶然あちらから歩いてきた少女三人に合わせてシャッターを押したのは夫。

君は見逃さないのね、私は気づきもしなかった。





帰りは表参道の脇を固める仲見世の裏道を歩く。

案外こっちも好きなのです。

コメント
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