真夜中布団の中で本を読んでいた。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズ第5弾『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』だ。
まだ前半も前半、湿り気のある不可解な事件が多発する導入部。
ぬったりとした手に足をつかまれ、じわじわと京極夏彦の世界に引き込まれていくかというまさにその時、
階下からかすかにキーカチャンッと硬質な音が聞こえてきた。
思わず読む手が止まる、いやまさかな。
ここで京極効果が効いてくる。
ありえない、ありえないんだけど、少し怖い。
キーカチャン、
キーカチャン、キーカチャン、得体の知れない何かが近づいてくる。
有名な怪談で「十三怪談」という話がある。
引っ越したアパートで夜寝ていると階段を上がる足音が聞こえてくる。
それは日をおうごとに一段、また一段と近づいてきて14日目に何かが起こるという話だ。
得体の知れない何かが少しづつ近づいてくる恐怖はなかなかである。
大学1年生の頃チームでショートムービーにしたので多少詳しいと思う。
なかなかいい出来で映画研究部内の小さな大会で優勝した。
なんて、そういういろんなことが頭を駆け巡る。
しかし現実は現実である。
「キーカチャン」は実際にこの家の中で鳴っている。
冷静になれば想像はつく。
そしてゆっくり寝室の扉が開いた。
そこには猫じゃらしをくわえたジュゲム(猫)がいた。
引きずられた猫じゃらしの棒の部分がその音を鳴らせていたのだ。
そして分厚い『絡新婦の理』のそばに猫じゃらしをポトっと落とした。
遊べ、と言っている。
きゃーわーいーいーー!!!
夫にこの話をすると夫も同じ体験をして密かに怖がっていたらしい。
これには笑った。
肌身離さず。相当気に入ったらしい。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズ第5弾『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』だ。
まだ前半も前半、湿り気のある不可解な事件が多発する導入部。
ぬったりとした手に足をつかまれ、じわじわと京極夏彦の世界に引き込まれていくかというまさにその時、
階下からかすかにキーカチャンッと硬質な音が聞こえてきた。
思わず読む手が止まる、いやまさかな。
ここで京極効果が効いてくる。
ありえない、ありえないんだけど、少し怖い。
キーカチャン、
キーカチャン、キーカチャン、得体の知れない何かが近づいてくる。
有名な怪談で「十三怪談」という話がある。
引っ越したアパートで夜寝ていると階段を上がる足音が聞こえてくる。
それは日をおうごとに一段、また一段と近づいてきて14日目に何かが起こるという話だ。
得体の知れない何かが少しづつ近づいてくる恐怖はなかなかである。
大学1年生の頃チームでショートムービーにしたので多少詳しいと思う。
なかなかいい出来で映画研究部内の小さな大会で優勝した。
なんて、そういういろんなことが頭を駆け巡る。
しかし現実は現実である。
「キーカチャン」は実際にこの家の中で鳴っている。
冷静になれば想像はつく。
そしてゆっくり寝室の扉が開いた。
そこには猫じゃらしをくわえたジュゲム(猫)がいた。
引きずられた猫じゃらしの棒の部分がその音を鳴らせていたのだ。
そして分厚い『絡新婦の理』のそばに猫じゃらしをポトっと落とした。
遊べ、と言っている。
きゃーわーいーいーー!!!
夫にこの話をすると夫も同じ体験をして密かに怖がっていたらしい。
これには笑った。
肌身離さず。相当気に入ったらしい。