静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

グローバルサウスの逆襲

2024年10月15日 07時03分47秒 | 最近読んだ本

グローバルサウスの逆襲

 池上彰・佐藤優 著

 

 

文春新書からの新刊です。
なんと2024年4月に出版されたばかりという本を図書館で借りてきました。
私は普段は時代小説や科学系の本ばかり読んでいますが、たまにはこういうものも読むんですよ。
本書は池上さんと佐藤さんの対談形式で書かれています。

 

 内容ですが、実に新しいのでびっくりします。
つい先日行われた事件まで詳しく解説されているのが面白いですね。
これを読むと現在の世界がどう進んでいくのかがよくわかります。
まずは目次から書いていきます。

 グローバルサウスの逆襲が始まった

 中東情勢から動向を読み解く

 アジアの均衡が崩れるとき

 ロシアと結びつくアメリカ

 アメリカ大統領選が世界最大のリスク

 グローバルサウスは福音か、混沌か
 
いずれもなるほどと思わせる解説で、現在世界で起こっている事件の内幕がよくわかる気がします。
なお、主題の「グローバルサウス」について説明しておきます。
グローバルサウスとは、アフリカ、中東、アジア、ラテンアメリカのなかで、新興国や発展途上国と呼ばれてきた国の総称です。
具体的に国名を挙げれば、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、ブラジルアルゼンチン、タイマレーシアフィリピン、UAE、イランエジプトナイジェリア、チリキューバペルーなどだそうです。

 

 お二人の見解はというと、今世間で言われているもの(と私が感じているもの)とはかなり違います。
テレビの番組などで見かける池上さんはかなり言葉を選んでいるんだなあということがよくわかりました。
こういう正確な情報がないと、日本は世界から遅れてしまうんでしょうね。
教養と世界の国々の歴史に対する知識は大事なんだということがつくづくわかりました。

 興味のある方は是非一読してみてください。
とくにアメリカに対する見方がかなり変わってくると思います。
お勧めの一冊でした。

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池上彰の教養のススメ

2024年05月14日 07時00分00秒 | 最近読んだ本

池上彰の教養のススメ

 池上彰 著

 

 先日図書館で偶然見かけ、さっそく借りてきたものです。
池上彰さんの肩書が、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 特命教授となっていますね。
この池上彰さんですが、つい最近もテレビで拝見しました。
3年ほど前には静岡市で講演会があって、私はそれにも参加しました。

 

 実にお話がうまく、分かりやすいのはさすがですね。
さて、本書は彼が「教養」の大切さを説明しています。
池上さんは突然東工大から声をかけられて2012年に特任教授として着任されました。
しかしなぜバリバリの理系大学にこれもバリバリの文系である氏が呼ばれたのか。

 それはこれからの大学生には実学的な科目よりも「教養」が必要だからです。
しかしこの教養というものがまたわかりにくい。
そしてすぐに役に立つのかといわれると、はっきりそうだとも言えません。
しかし教養とは一生使える、知の道具なんです。

本書には、哲学の桑子敏雄さん、文化人類学の上田紀行さん、そして生物学の本川達雄さんとの対談が収められています。
読み進んでいきますとこれはまさに目からうろこの興味ある事象がどんどんと出てきました。
ということは私の教養も大したことはないということが証明された気分です。
まあ今からでも遅くはないですから、これから一生懸命教養が身に着くように勉強しようと思いました。

 さて、本文の中でも特に面白かったのが第3章の社会的合意形成でした。
これは現在も日本の各地で起こっている問題です。
ダムの建設に対する対立、お役所と住民の対立、原発の問題など、さまざまな問題が山積しています。
それを解決するのが、教養だというのは改めて感心しました。

 私を含めて技術者というものは専門分野だけに目が行って、まったく狭い範囲しか思考ができません。
お役所などもそういうたぐいなんでしょう。
それが様々な意見を持つ住民とどう対応していくのか、そして全体をまとめるにはどうするのか。
その根本にあるのが教養でした。

 私もこれからは苦手な社会科分野の書物も少しですが読んでみようかと思います。
弁解になりますが、池上さんも書いています。
歴史や地理などの社会科科目は暗記科目なので面白くないんだと。
暗記するのではなく物語を読むように勉強すればいいんですね。

 皆さんも興味があればぜひご一読ください。
気軽に読めて奥が深い本です。

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大学生物学の教科書@第2章

2024年02月13日 07時12分42秒 | 最近読んだ本

大学生物学の教科書 第二巻

 

 本ブログでは私が読んだいろいろな本を取り上げています。
しかしこの中でも一番多く登場しているのがこの本です。
というのも、この本は教科書だけあって読むのに時間が掛かるからですね。
今回も読み始めてから1か月近く過ぎましたが、読み終わったのはまだ半分以下です。

 

 さて本書はブルーバックスから出ているシリーズですが、この本か初めて出版されたのはなんと2010年でした。
その時に初めてブログに乗せましたが、これは旧ブログです。
シリーズは全部で6巻ですが、当時は1巻と3巻を読みました。
情けないことにそこで力尽きたようです。

 しかし14年後にもう一度チャレンジする機会が訪れました。
昨年末に同じシリーズを一巻読み、今年は中が空いた第2巻を借りてきました。
順番がバラバラですが、教科書ですから問題はないです。
今回の副題は「分子遺伝学」です。

 毎度おなじみメンデルの遺伝の法則などが出てきて、分かりやすいですね。
ほんの一部だけですが内容をご紹介します。
それは細胞はどのように死ぬのかというものです。
細胞にも寿命があって、その時には死を選ぶことになります。

 

 そして細胞死には二種類あるそうです。
それが損傷による死の、ネクローシスとプログラムされた死の、アポトーシスです。
傷ついた細胞が死んでいくのは分かるんですが、正常な細胞でも生物が生きていく過程である時期になると死を選ぶことがあるのが興味深いです。
あらためて生物の持っている不思議な能力に驚きました。

 とはいえ読み終わるまでにはまだまだ時間が掛かりそうです。
ちょうど図書館も春の休館日になるのでじっくり挑戦しましょうか。
たまにはお固い本もいいもんですよ。

 

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優勝・阪神タイガース

2023年11月22日 07時13分05秒 | 最近読んだ本

優勝・阪神タイガース

 

 11月19日、日曜日です。
最近は気温もだいぶ下がってきて、冬らしくなりましたが、さすがに昼間はポカポカしています。
そこで今日のお散歩はご近所の駿府城公園にやってきました。
今年の徳川家康ブームにあやかってか、家康公の銅像前には観光客があふれていました。

 

 そこを通り過ぎて、やってきた先は静岡おでんのお店「おばちゃん」さんです。
お散歩の休憩におでんで一杯やっていくか。
と思っていたら突然にものすごい轟音が響き渡りました。
うわー、こりゃあなんじゃ。

 どうやら公園内でイベントをやっているようでした。
確認のためそちらに回ってみると、どうも車のイベントらしいです。
と言っても新車ではなく変わった車ばかりが並んでいました。
そして騒音をたたいているのがその中の一台でした。

 その変な車がとんでもない空ぶかしをしていてその音が公園中に響いていたということです。
たぶん改造車なんでしょうがこれはひどいな。
いくらイベントとはいえ限度があると思いました。
しかしそれで一気におでんを食べる気が失せました。

 仕方なく諦めてそのまま歩いて家まで帰ることにします。
とはいえこれでブログネタが一つ消えました。
そこで代打です。
先日本屋で購入してきた阪神タイガースの総括本をここに乗せることにします。

 

 まずは表紙ですが、優勝が決まった試合での胴上げが出ていますね。
岡田監督嬉しそうでしたね。
この優勝の後が日本シリーズで、38年ぶりの日本一となるわけです。
優勝のトロフィーも軽々と差し上げていますね。

 

 優勝からだいぶ経ったので忘れていましたが、優勝を決めた試合はジャイアンツを相手にして4対3の大接戦でした。
それが11連勝というのも今シーズンのタイガースの強さを表しているんでしょう。
さて、今期の球団MVPは誰かということですが、選手でいえば私は大山選手を押したいですね。
キャプテンとしてチームを引っ張っていったし、好打に走塁にと大活躍でした。

 

 でも、それ以上の功労者はもちろん岡田監督です。
私もやってくれるとは期待していましたが、まさかここまで行くとは思いませんでした。
これも前回監督時の屈辱があったんでしょうが見事に雪辱しました。
ありがとう岡田監督。

 

 さて、これはおまけですが、昨年のタイガースカレンダーです。
表紙を飾るのは昨年期待された7人ですが、結果はかろうじての3位でした。
そしてこの7名のうちで今年活躍した選手は、岩崎投手に大山と近本ぐらいでした。
梅野君は仕方がないですが、プロ野球選手もいい成績を続けるのは大変なんでしょうね。

 というわけで来年もまたタイガースが優勝しますように。

 

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もうひとつの浅草キッド

2023年06月14日 06時13分32秒 | 最近読んだ本

もうひとつの浅草キッド 
ビートきよし著

 

 「こいつ誰だろう?」
ストリップ劇場のエレベーター係といえば、普通はジイさんやバアさんといった年寄りがやるもの。
何でいい若いもんがこんなことやってんだろう?
「おはよう」
そう声をかけると、ちょっと神経質そうな顔をしたそいつは、こちらを振り返るでもなく、目線だけを軽くこちらに向けて、ちらっと頭を下げた。
それが相方たけしとの出会いだった。

 「浅草キッド」といえばご存知ビートたけしさんの自伝です。
毒舌漫才のツービートとして大活躍、漫才ブームの火付け役でした。
現在もテレビや映画で大活躍されている巨匠ですね。
本書は偶然図書館で見つけたものです。

 

 そのツービートの相方として活躍された「ビートきよし」さんがツービートを語る本です。
何しろ冷静なきよしさんですから、分かりやすくツービートのできるまでそして活躍するまでを説明しています。
それを見ると意外にピークの時代は短かったように感じられますね。
本書では相方のたけしさんに対する愛情が行間からもひしひしと感じられるのが良いです。

 

 私も大好きでしたが、ツービートの全盛期は実に面白かったですね。
ツービートのネタの中でも一世を風靡したのが、「兵庫ネタ」いや「標語ネタ」です。
注意一秒ケガ一生、クルマに飛び込め元気な子

赤信号、みんなで渡れば怖くない
赤信号、バアさん盾にわたりましょう
気にするな、どうせバアさん先はない
バアさんがタンポン買ってミエを張り

 まだまだあります

狭いニッポン急いで行けば早く着く
人はねた あの快感がたまらない
ジイさんの頭でモミ消すタバコの火
グラッと来たら火をつけて、バアさん縛ってサア逃げよう
気をつけよう ブスが痴漢を待っている
ひどいブス たかった銀バエ即死する

最近の若手の漫才も面白いけれど、やはりそのブームを作った世代のものは一味違うような気がします。
こういう本を読むとまたお笑い番組が見たくなりますね。
いくつになっても笑いが一番です。

 

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