グローバルサウスの逆襲
池上彰・佐藤優 著
文春新書からの新刊です。
なんと2024年4月に出版されたばかりという本を図書館で借りてきました。
私は普段は時代小説や科学系の本ばかり読んでいますが、たまにはこういうものも読むんですよ。
本書は池上さんと佐藤さんの対談形式で書かれています。
内容ですが、実に新しいのでびっくりします。
つい先日行われた事件まで詳しく解説されているのが面白いですね。
これを読むと現在の世界がどう進んでいくのかがよくわかります。
まずは目次から書いていきます。
グローバルサウスの逆襲が始まった
中東情勢から動向を読み解く
アジアの均衡が崩れるとき
ロシアと結びつくアメリカ
アメリカ大統領選が世界最大のリスク
グローバルサウスは福音か、混沌か
いずれもなるほどと思わせる解説で、現在世界で起こっている事件の内幕がよくわかる気がします。
なお、主題の「グローバルサウス」について説明しておきます。
グローバルサウスとは、アフリカ、中東、アジア、ラテンアメリカのなかで、新興国や発展途上国と呼ばれてきた国の総称です。
具体的に国名を挙げれば、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、ブラジルアルゼンチン、タイマレーシアフィリピン、UAE、イランエジプトナイジェリア、チリキューバペルーなどだそうです。
お二人の見解はというと、今世間で言われているもの(と私が感じているもの)とはかなり違います。
テレビの番組などで見かける池上さんはかなり言葉を選んでいるんだなあということがよくわかりました。
こういう正確な情報がないと、日本は世界から遅れてしまうんでしょうね。
教養と世界の国々の歴史に対する知識は大事なんだということがつくづくわかりました。
興味のある方は是非一読してみてください。
とくにアメリカに対する見方がかなり変わってくると思います。
お勧めの一冊でした。