多可能@今年の締めは
2022年最後の記事は、これも今年最後の飲み歩きです。
まずは老舗の「多可能」さんにやってきました。
こちらのお店の開店時間は午後4時半ですが、通常はそれよりも早い時間に開いています。
そして今回私がお店の前に着いた時間は4時10分でした。
まずは外からお店をのぞいてみますが、さすがにまだお客さんの人影がありません。
それではと時間潰しにあたりを一回りします。
近くにある「かぶら屋」さんはもうすでに開けていますが、ここもお客さんは見えなかったです。
さらに歩いていくと、こんな看板が目に入りました。
おや、5時までのタイムサービスがあるぞ。
こちらのお店にはまだ入ったことがないので、そのうちに使ってみようかと思います。
とはいえタイムサービスでもさほど安いというわけでもないか。
10分ほどぶらぶらして、また元の多可能さんまで戻ってきました。
そしてもう一度お店の中をのぞくと、カウンター席にお客さんが座っているのが見つかりました。
これは大丈夫だとすぐにお店に入りました。
先客はこのお一人だけで、三席が予約済みです。
残る空き席は二つですが、そのどちらに座るか。
先客さんと一つ空けて座るのもどうかと思い、お隣に座らせていただきました。
御主人がすぐに「ホッピーですね」と聞いてくれます。
多可能さんには久しぶりに来ましたが、まだ私のことを覚えてくれていたとは嬉しいですね。
すぐにそのホッピーセットが出て、その時に注文も告げておきます。
今日の無料お通しは、枝豆でした。
まずはホッピーを作って、この枝豆をお供にします。
多可能さんは相変わらずの人気店で、4時半になるとどんどんとお客さんが入ってきました。
そしておつまみの一番手が出てきます。
おでんはコンニャクに昆布ですね。
ここのコンニャクは味が染みていて美味しいです。
お隣のお客さんの右端の席が予約で、そこがまだ空いたままになっています。
そこで例のお客さんがご主人に、ここの席は誰なのかと聞きました。
すると○○さんですと返していて、どうやら馴染みの常連さんらしいです。
「いつもはすぐ来るのに今日は何で遅いんだろうね」
「たぶんパチンコが出過ぎてるんじゃないですかね」
御主人はお客さんの日常までご存知のようです。
そして私の大好物の手羽先も出てきました。
一番鶏さんなき今、こういう感じの照り焼きはここでしか食べられないですね。
レモンを絞って手づかみでいただきます。
相変わらず美味しい手羽先でした。
傍らのメニューを見ますが、しばらく来ない間にやはりお値段も上がっていました。
全体的に1割少々の値上げだと思いますが、どこも値上げ値上げのラッシュですからこれは仕方がないですか。
するとそこに例の予約したお客さんが入ってきました。
お隣さんもこの方も大常連さんで、お店では何回か見かけたことがあります。
「遅いじゃないか」
「うん、パチンコが出ちゃってね」
御主人と顔を合わせて大爆笑でした。
それにつられて私も笑わせていただきました。
その笑い話が縁になって、私もお二人の会話に仲間入りさせてもらいました。
意外なことに向こうのお二方も私の顔を覚えてくださっていて、初回とは思えないほど親しくさせていただきました。
こういう酒場での会話は楽しいものです。
その間にもお客さんが入ってきて、後半には席がなくて帰っていく方も出てきました。
さて、ホッピーが空きましたが、もう少し飲みたいところです。
さすがにホッピーのお代わりでは多いので日本酒にしました。
萩錦のぬる燗で場を繋ぎます。
ここで日本酒をいただくのも久しぶりですね。
さて、目の前には大きな時計が掛かっているんですが、その時刻はちょうど10分ほど進んでいます。
かなり古い時計ですが手入れが良いようで、いつもしっかりと動いています。
ふと気が付くと時間はもう5時を過ぎてしまいました。
これはそろそろ潮時だと、日本酒を飲み干してお会計をしました。
お二人にお別れを告げてお店を後にします。
いやあ、久しぶりの多可能さんでしたが、楽しかったですね。
では、ごちそうさまです。