誰のどの行為が愚行なのだろうか。
原作の小説を読んでおらず、映画の情報だけでは、謎が残ったままだが、更に深い闇が隠されていそうで、後味が悪い。
見応えのある作品であったことは間違いない。
仕掛けとして手が込んでいると感じたのが、殺人事件の被害者の夫のエピソードが全て前振りだったことだ。
被害者の田向夫妻はともに裏の顔を持つ人物ではあるものの殺される必要があるところまではいかないように感じた。
夫婦それぞれの大学時代以降のエピソードは映像で表現され、殺人者と思われる兄妹(妻夫木聡、満島ひかり)については、
妹が精神科医へ告白する内容を主としており、必ずしも正直に話している訳ではなさそうである。
意図的に嘘をついているのか、錯乱しており、そういっているのかも定かでない。
明確に意図を持って行動しているのは妻夫木演じる週刊誌記者だが、彼がどこまでの真相を知って動いているかが謎だ。
彼こそが異常性の持ち主であることが示唆されているが、実態が明かされないところに気持ち悪さの根源がある。
この部分を想像することが醍醐味であるが、答えを知りたくて、小説を読んでしまいそうだ。
点数は、8点(10点満点)。
タイトル:愚行録
製作年:2017年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
監督:石川慶
主演:妻夫木聡
他出演者:満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満
上映時間:120分
原作の小説を読んでおらず、映画の情報だけでは、謎が残ったままだが、更に深い闇が隠されていそうで、後味が悪い。
見応えのある作品であったことは間違いない。
仕掛けとして手が込んでいると感じたのが、殺人事件の被害者の夫のエピソードが全て前振りだったことだ。
被害者の田向夫妻はともに裏の顔を持つ人物ではあるものの殺される必要があるところまではいかないように感じた。
夫婦それぞれの大学時代以降のエピソードは映像で表現され、殺人者と思われる兄妹(妻夫木聡、満島ひかり)については、
妹が精神科医へ告白する内容を主としており、必ずしも正直に話している訳ではなさそうである。
意図的に嘘をついているのか、錯乱しており、そういっているのかも定かでない。
明確に意図を持って行動しているのは妻夫木演じる週刊誌記者だが、彼がどこまでの真相を知って動いているかが謎だ。
彼こそが異常性の持ち主であることが示唆されているが、実態が明かされないところに気持ち悪さの根源がある。
この部分を想像することが醍醐味であるが、答えを知りたくて、小説を読んでしまいそうだ。
点数は、8点(10点満点)。
タイトル:愚行録
製作年:2017年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
監督:石川慶
主演:妻夫木聡
他出演者:満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満
上映時間:120分
