人間味溢れるファンタジーだった。
安田顕は、もてない男を演じさせたら、今、日本一だろう。
母親に振り回され、ヤクザに追い詰められて、正気を失っていくところの振り切った演技がいい。
言葉にしなくても、独り言で言いたいことが伝わってくるようなもどかしさが堪らない。
アイリーン役のナッツ・シトイの愛らしさと真っ直ぐなところが役とマッチしていた。
また、母親役の木野花も凄かった。昔だったら、こんなお婆さんが確かにいたかもしれない。
物語のどろどろとした影を帯びた雰囲気と対照的に、田舎の風景はとても美しい。
その気持ちの悪いアンバランスとは違って、
日本の四季にフィリピンからきた花嫁のアンバランス感は爽やかでもある。
必死に生きても幸せにならないが、確かにそこに「生きた」感覚が残ること。
そのことを大切にしたいと思わせてくれる作品だった。
点数は、8点(10点満点)。
タイトル:愛しのアイリーン
製作年:2018年
製作国:日本
配給:スターサンズ
監督:吉田恵輔
主演:安田顕
他出演者:ナッツ・シトイ、木野花、伊勢谷友介、河井青葉、ディオンヌ・モンサント、福士誠治、品川徹、田中要次
上映時間:137分
安田顕は、もてない男を演じさせたら、今、日本一だろう。
母親に振り回され、ヤクザに追い詰められて、正気を失っていくところの振り切った演技がいい。
言葉にしなくても、独り言で言いたいことが伝わってくるようなもどかしさが堪らない。
アイリーン役のナッツ・シトイの愛らしさと真っ直ぐなところが役とマッチしていた。
また、母親役の木野花も凄かった。昔だったら、こんなお婆さんが確かにいたかもしれない。
物語のどろどろとした影を帯びた雰囲気と対照的に、田舎の風景はとても美しい。
その気持ちの悪いアンバランスとは違って、
日本の四季にフィリピンからきた花嫁のアンバランス感は爽やかでもある。
必死に生きても幸せにならないが、確かにそこに「生きた」感覚が残ること。
そのことを大切にしたいと思わせてくれる作品だった。
点数は、8点(10点満点)。
タイトル:愛しのアイリーン
製作年:2018年
製作国:日本
配給:スターサンズ
監督:吉田恵輔
主演:安田顕
他出演者:ナッツ・シトイ、木野花、伊勢谷友介、河井青葉、ディオンヌ・モンサント、福士誠治、品川徹、田中要次
上映時間:137分
