とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「水曜日が消えた」(ネタバレ注意)

2020-06-20 23:59:00 | 映画
映画上映前の中村倫也の挨拶映像にまず感動。

多重人格をテーマにした作品だが、普通とは違うところがファンタジーであり、希望である。

曜日によって人格が変わってしまう主人公を中村倫也が演じる。
主役になるのは、そのうちの「火曜日」。
中村倫也が七つの人格をめくるめく演じ分けるということを期待していたが、
あくまでも主役は「火曜日」で、他の曜日はほぼ外見のみの登場で、キャラクターから想像するしかない。
ただ、逆にそこが面白かった部分でもある。

多重人格の治療法は、元の人格に他の人格を統合していくことと、何かの本で読んだことがある。
治療としては、それは正しいことなのだろうが、消えていく人格からすると、「死」を意味する。
そこで「火曜日」はどういう選択をするのか、という話だ。

映画だから許される結末なのかもしれないが、いろんな苦労や不便さを抱えて生きていくというのは、
多重人格かどうかにはよらないのが、共感できるところだ。

「日曜日」が普段どんな生活をしているのか、見たかった。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:水曜日が消えた
製作年:2020年
製作国:日本
配給:日活
監督:吉野耕平
主演:中村倫也
他出演者:石橋菜津美、中島歩、休日課長、深川麻衣、きたろう
上映時間:104分