広島 vs 巨人（東京ドーム 2021/8/25）玉村投打で活躍も岡本に決められる

カープの先発投手は丹生高校出身で2年目の玉村。
今シーズンはプロ初勝利を含む2勝4敗で、巨人戦初登板。
カープはここのところ打線が夏バテ気味。
巨人は中田効果があるだろうか。



1回表のカープの攻撃。
巨人の先発投手は直江。
先頭の野間が三塁線を破る二塁打。
西川がセンター前で続いて、無死1塁、3塁のチャンス。
しかし、小園はキャッチャーフライ、鈴木誠也はサードゴロで野間が本塁タッチアウト。
嫌な空気の中で、坂倉がセンターへタイムリーヒットで先制。1-0。
なおも二死1塁、3塁のチャンスだったが、松山はキャッチャーフライ。

1回裏の巨人の攻撃。
玉村は腕が少し遅れて出てくるフォームで、タイミングが取りにくそう。
一死から坂本がレフトへヒットで出塁。
丸凡退のあと、岡本がヒットで続いて、中田は四球で満塁。
際どく見えたが、ウィーラーも四球で押し出しで同点。1-1。
なおもピンチだったが、大城はサードゴロ。

2回表のカープの攻撃。
先頭の林がレフト線へのヒット。
ウィーラーのダッシュがよかったとはいえ、足が遅い。
菊池がレフト線への二塁打を放ち、無死2塁、3塁のチャンス。
ここで玉村が打者顔負けの右中間へのタイムリーツーベース。3-1。
続く野間は強烈な打球だったがファースト正面のライナー。
西川が四球を選んだところで、原監督の非情の采配で、巨人の投手は大江に交代。
大江が小園をサードゴロダブルプレーで追加点ならず。

3回裏の巨人の攻撃。
先頭の坂本がレフトフェンス直撃のヒットで出塁。
丸凡退のあと、岡本が右中間へのタイムリーツーベース。3-2。
中田凡退のあと、ウィーラーがセンターオーバ―のタイムリーツーベースで同点。3-3。
大城は三振で切り抜けたが、玉村は右バッターの攻めに課題があることが明白だ。

このあとはカープ打線は巨人のリリーフ陣を打てず、カープも玉村、島内が踏ん張って同点で終盤へ。

8回裏のカープのマウンドはコルニエル。
150km後半のストレートが武器だ。
9回は栗林に託すとして、この回が勝負だ。

先頭の坂本は自慢のストレートで三振。
しかし、続く丸にはきれいにライト前に運ばれた。
岡本は歩かせてもいいと思った初球。
真ん中より高めのストレートを岡本がきれいにあわせると左中間スタンドへのホームラン。
チーム内での意思統一ができていないと思わざるをえない軽率な投球で勝利が逃げた。3-5。

9回表のカープの攻撃。
巨人のマウンドはビエイラ。
二死から菊池が四球で代打長野の見せ場を作ったものの、長野が意地のライトフライでゲームセット。

結果的には3回以降の打線の沈黙が敗因ではあるが、岡本と簡単に勝負したことが悔やまれる。
7回の代打安部のところで中村奨成が見たかった。
坂倉に負けじと打ってくれるはずだ。
がんばれ、奨成！