「俳優 亀岡拓次」 （ねたばれ注意）

なかなか味わい深い作品だった。
好きなことを仕事にして生きることの幸せと仕事以外のプライベートの淋しさのバランスが絶妙。

花束を持って、おむつをはいて、完璧に準備をしているのに、偶然を装う亀岡拓次。
山崎努が演じる古藤監督は、亀岡拓次の演技が偶然ではないことがわかっているのだ。

亀岡拓次の演技は何から生み出されるのか。
自我を出さず、ただいい作品を作りたいという、監督やスタッフ、共演者、観客へのサービス精神が源ではないだろうか。
また、演じる役に人間臭さが漂い、嘘がないことも魅力だ。
はめをはずしても、きちんと人間が演じられていることが、軌跡に繋がるのだろう。

自分は、ああはなりたくない、でもなっているかもしれない、愛すべき存在。
明日からも頑張ろうと思える作品だった。

点数は、8点（10点満点）。

タイトル：俳優 亀岡拓次
製作年：2016年
製作国：日本
配給：日活
監督：横浜聡子
主演：安田顕
他出演者：麻生久美子、宇野祥平、新井浩文、染谷将太、三田佳子、山崎努
上映時間：123分

名前募集バーガー （マクドナルド）

現在、名前募集中のマクドナルドの新バーガーを食べてみた。
ポテトのバター風味とオニオンソースが絡んで、普通に美味しかった。
バンズのふんわり感が一番の特徴のようにも思うが。
いい名前を思い付いた。

「ブラック・スキャンダル」 （ねたばれ注意）

ジョニー・デップの成り切りぶりに戦慄した。
外見を本物のバルジャーに似せることに意味があるのかわからないが、特有の価値観を十分に体現していた。

ストーリーとしてわからなかったのが、なぜこの3人がここまで強い絆で結ばれていたのかだ。
FBI、ギャング、政治家としてお互いに利害関係が一致したことはあるが、あくまで手段に過ぎない。
実話に基づいているらしいので、不明な点を創作するわけにもいかなかったのだろうか。

人間の深い闇が表現されているが、救いのない作品だった。

点数は、7点（10点満点）。

タイトル：ブラック・スキャンダル
製作年：2015年
製作国：アメリカ
配給：ワーナー・ブラザース映画
監督：Scott Cooper
主演：Johnny Depp
他出演者：Joel Edgerton、Benedict Cumberbatch、Kevin Bacon、Jesse Plemons、Peter Sarsgaard、Dakota Johnson、Corey Stoll
上映時間：123分