長女から借りて1Q84の第3巻を読んだ。1,2巻を読んだ感想をmixiに載せたが、igaigaさんから「ぼろくそに書いてる!」と辛いコメントがあったのだが、その時はそう感じたのだからしょうがない。で、第3巻。ちょっとばかり評価が変わりました。ノーベル賞は今年は駄目だったみたいですが、近い将来、受賞する期待大の大作家の本質が少し分かりかけてきました。
我が家の彼岸花がちょうど満開になりました。なぜか植木鉢で咲くんです。
1,2巻を読んでまさかこれで終わりでは無いだろうとコメントしていたのだが、やはり第3巻が発行された。物語で言う「起承転結」の「転」の部分だ。と言ってもストーリーが動的に飛躍・展開したのではない。1Q84という異常世界のなかで、男女二人の魂の叫びが徐々に明らかになって、その結びつきが確固たる物に変貌を遂げる過程が克明に描写されている。
それと共に空気さなぎというキーワードが垣間見え、おそらく最終章、第4巻で「結」を迎える事になろう。前回のコメントで村上春樹をぼろくそに評価した私であったが、この第3巻でそれを修正したい。さて、結幕はどうなるのだろう。 合理的に解決するのか、異世界の夢で終えるのか、作者の世界観を期待したい。
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1.2巻の私の感想文。 原文のまま再掲します。
初めての村上春樹の本。読まないと取り残されるというだけで読んだ。ちょうど手に入ったから、チャンスを逃さずにという気持ちが大きかったが。
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感想を一言で言えば、冗長的で底が浅い。世の中を文学的に捉えている世間知らずの中学生が書いた作品のようだ。1000ページを越える大作なのだが、ストーリーや主人公表現に無関係とさえ思える描写があまりにも多い。ページを極端に斜め読みしても、その本の内容は捉えられるくらいに、密度が薄い。そして、主人公に行動を起こさせる動機、これも感動がない。 要するに実がない。
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Book2で完結? それとも続きが? 完結ならば、作者の支離滅裂的な、分裂症的な精神を疑う。Book3でまとまりが無く散らばったサブテーマが統一される事を切に願う。村上春樹はこんなものじゃないよ、と示して欲しい。
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