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豊田湖、山本ボート店前にて。岸には残雪が。
新年に入って各地で大雪に見舞われているようだ。北九州でも山間部では雪が積もったし、北風は凍えるような冷たさだ。この寒さを待ちかねたようにワカサギも元気いっぱい泳ぎ回っているだろうなと思い浮かべたら、正月ボケの頭が途端にぴしゃりとはっきりしてきた。そうだ、ワカサギ釣りだ!。 早速、Tさんと連絡を取って、3日連休の初日に豊田湖に繰り出した。良く考えたら、確か昨年も初ワカサギ釣りは正月明けすぐだった。時期的にぴしゃりではないか。
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その土曜日の夜明け、昨日までの灰色がかった鉛色の空は逃げ出したかのように、雲ひとつない黄金色の見事な朝焼けで、田や畑は真っ白な霜に覆われ、霧さえも出ていた。寒くないとワカサギは釣れないのだが、あまりの寒さは体に堪える。寒さは釣果と裏腹の関係だ、などと考えながら7時半に目的地の豊田湖に着いた。
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すでにボート店の若社長が数組の釣り客にボートを出していた。いつもニコニコ、元気いっぱいの若社長だ。1年ぶりの挨拶を交わし今年の釣果を尋ねると、正月明けにはキロ釣りが続出して、絶好調だという。それに、なんと4歳の女の子が親といっしょだろうが1キロ釣ったとも! それを聞いて私達も胸が高まった。今年は期待できそうだ!
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早速ボートを出し、最近急に進んだ老眼をものともせずに竿にリールを通し仕掛けを結んで餌を取り付ける、そして湯気が沸き立っているかのような鏡のような湖面に第一投。 まず底近くに棚を設定して当りを待つ。するとかすかにぴくぴくと! 1年ぶりの感覚が蘇る。 巻き上げると14本の針の中の2本にワカサギが付いていた。初釣果だ。けれど、小さい! メダカサイズだ。 ここのワカサギは小さくて食べやすいのだが、それにしても例年よりも一段と小さい。それでも釣れないよりは良いと気を取り直して、それから1時間くらい無我夢中で竿を操った。
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ところが朝まづめが一段落した10時半からピタッと当りが止んだ。群れが一斉に逃げ去ったかのようだ。ワカサギは回遊するので、外れた地点では皆目釣れない。私達は相談して、もっとも回遊率が高い大番ポイントに移動した。
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大番ではすでに4艘の先客がいた。見るとそこそこ釣れているようだ。私達も湖面に張ったロープにボートを結びつけ、負けてなるものかと気を取り直して竿を振り上げた。やはりこの大番はもっとも釣れる確率が高いポイントであり、今年も調子が良いようだ。朝一番からここに来れば良かったなどと悔やみながらもひっきりなしにワカサギを釣り上げる。けれど、メダカサイズなので引きが分かりにくいのと大集団の群れは来ていないようで、いっぺんに7匹、8匹の鈴なりが無かった。そのため、数ではそこそこだったのだが、重量としては450グラムと残念な結果となった。まぁ、次回を期待しよう。
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この日は時間さえかければかなりの釣果が期待できたのだが、妻がたっ君を抱えて苦労しているのが分かっていたので、早めに切り上げることにした。1週間前からたっ君が水ぼうそうに罹ったので妻が昼間は面倒を見ているのだ。たっ君、甘えん坊でババのひっつき虫なのだが、痒くて眠られずに機嫌もわるいので、1日中ババに抱っこされていないと泣き出すのだった。
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ということで、今年最初のワカサギ釣りは数としてはまぁまぁの釣果だった。サイズが小さいので和君も美味しく食べられるだろう。ぽりぽり、お菓子を食べるような感じで口を動かしている様が目に浮かぶ。孫たちのカルシウム源として今年も頑張らねば。・・・唯の遊びの言い訳・・・?
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