花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

針葉樹はみな同じに見えて? ドイツトウヒ、キャラボク、イチイ、他

2019-02-26 | 樹木

  以前に、杉と檜とヒマラヤ杉を投稿した時に、いつかは針葉樹を集めてみようと思いました。

 しかし、その名前を知ることはイネ科の植物と同様に非常に分かっていなくて迷いました。

 取りあえず名前を当てましたが似た木が多く、少しの情報で正しい名前は無理でしたので、

 参考程度にして下さい。又間違いや気がついたことは教えていただくと幸いです。

 

  ☆ ドイツトウヒ(独逸唐檜)   マツ科トウヒ属、 常緑針葉高木、

 モミノキの仲間、モミノキと同様にクリスマスツリーに利用される。 本来大きくなるが我が家は鉢植えの小さな木です。

  

 マツ科の中ではマツ属以外にモミ属とトウヒ属が多く似ていますが細かい点でドイツトウヒでした。

 実が付いていない時は、葉が付いている根元付近に違いがある。(下左写真は散歩中に見掛けたもの)  

 

 モミ属は葉が枝に付くところが吸盤状ですが、

 トウヒ属は、葉枕が著しく発達し、小枝にも深い

 溝が出来て、先は柄状に付きだす。葉が落ちても

 葉枕の突起部分は残っています。

 

 

  ☆  キャラボク(伽羅木)   イチイ科イチイ属、 常緑針葉低木、

 キャラボクはイチイの変種で非常によく似ているがが葉の付き方が、

 イチイは2列に水平に並び、キャラボクは葉が四方八方へ螺旋状に発生する。

  (裏の土手に)
      

     

  ☆ イチイ(一位)  イチイ科イチイ属、常緑針葉高木、 別名:オンコ、アララギ

 常緑のはずですが、今年は暖かいせいか枯れたような葉の色になっている(暖地バージョン?)

 

 

 ☆ フィリフォラオーレア    ヒノキ科ヒノキ属、 別名:オウゴンヒヨクヒバ

 黄色の葉が綺麗です。園芸でグランドカバーに用いられる。

  

 

 ☆ コニファー・ゴールドクレスト   ヒノキ科イトスギ属、常緑針葉高木、

 モントレーイトスギの園芸品種、コニファーの代名詞として多くの人に広く利用されている。

  

 

 ☆ コニファー・ブルーアイス    ヒノキ科イトスギ属、 別名: アリゾナイトスギ  

 北米原産、葉っぱが円錐形の品種、香りが強いのが特徴、銀白色又は灰青色の美しい葉を持つ。
    

 

  ☆ ヒムロスギ  ヒノキ科ヒノキ属、 常緑針葉高木、

 スギと名が付くがサワラの園芸品種。灰色がかった針のような葉が特徴で、かっては民家の垣根などに使用、

 ムロ(=ネズミサシ)の葉を小型にしたような葉を持つと言う意味で、漢字表記は「姫榁」「檜榁」となる。

  
       

 

  ☆ ハイネズ   ヒノキ科ビャクシン属、 常緑針葉低木、

  ハイネズは「地に這って育つネズミサシ」の意味、コニファーガーデンに多用される。

   
             

  

 ☆ カイズカイブキ(貝塚伊吹) ヒノキ科ビャクシン属、常緑針葉高木、イブキ(ビャクシン)の園芸品種。

  側枝がらせん状にねじれ独特の樹形になる、生垣、庭園樹、公園樹。

 

 

 ☆ コノテガシワ(児の手柏)   ヒノキ科コノテガシワ(クロベ)属、常緑針葉小高木、  中国原産、

 葉は鱗状で、くすんだ緑色で光沢はなく、表裏の区別がない特徴がない。雌雄同株。花は雌雄とも枝先につく。

 園芸品種も多く葉色のバリエーションが多いのも魅力、コノテガシワには冬の葉色が茶色や褐色を帯びる品種が多くある。

 
 春になって蕾も沢山付いているものも、 

    

 

 <一口メモ>

 コニファーとは、針葉樹(スギ、ヒノキ、ヒバ、マツ、イチイ、ビャクシンなど)の総称で、

 日本では一般的に外来種の園芸用品種をさす、世界的には数万種に及ぶ品種があるが、

 日本で生育できるのは200種程度のようです。洋風の住宅が多くなり庭木として人気が出ている。

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針葉樹より、スギとヒノキとヒマラヤスギ。

2019-02-09 | 樹木

  花が少なく山は枯れ木が多いので、今回は針葉樹に目を向けてみようと思います。

 針葉樹で一番思い浮かぶのは、松と杉でしょう。

 家の周りを見渡しても、ヒノキとスギしかありません、松は既に19/1/3に投稿済ですので、

   従ってヒノキとスギを取り上げてみます。

  ▼家の前の対面にある写真の右がヒノキ(檜)、左がスギ(杉)です。

  写真では違いが分かりませんが、勘違いしている人もおられます。

  

▼ベランダより東南方向は落葉して空坊主です。

今夕方早くからの初雪で枝に白い花(?)を咲かせている。

 

  
 それぞれの球果は、今頃は茶色い丸い球状になっているのが目に入ります。球果は10~11月頃から熟す。

  ☆ ヒノキ(檜)   ヒノキ科ヒノキ属、

   
 

 

  ☆スギ(杉)   ヒノキ科スギ属、   花期:2月~4月。

     
     

 杉花粉の元凶となる雄花が目だち始めている、そろそろ花粉が飛び初めて悩む人も多いのでは。

 雌花は緑色で直径2〜3cmの球形、 枝先に1個ずつ下向きにつく。球果は直径2cmほどで、10〜11月に熟す。

 既に花等は、花粉症の元凶で 18/3/21 に投稿済ですのでよろしければ参照して下さい。 

          

    ▲左:スギ、右:ヒノキの枯れ葉。 普通には葉の先に新葉が出てきますが、葉が落下する寿命は、

 低標高域(約320-370m)で約4年、高標高域(約850-970m)で約6年と推定(by森林総合研究所)

 

 散歩中でヒマラヤスギがありましたので、ついでに 杉と付くのに松の仲間です。

 ☆ ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)

 マツ科ヒマラヤスギ属、常緑針葉樹。ヒマラヤ山脈西部の標高1500 mから3200 mの地域が原産地である。

 雌雄同株、花期:10月~11月、やっぱり葉はマツそっくりですね!

 

            
                                                       

 ▼雄花が咲いていました。雄花の長さ2~5cm、     ▼写真右下の葉が生える中央部の茶色のが多分雌花?
  

開花時の雌花は約5mmと小さく、高所に在り、しかも樹齢30年を超えないと雌花を付けず、数も雄花に比べずっと少ない。

                  (球果は10cm位)
  ▲球果には平べったい三角形の種鱗がらせん状に重なってついている。種鱗には2個の種子がついている。

  
 ▲もちろんいっぱい地面に雄花が落ちていました。  ▲松ぼっくりの上部の殻(種鱗)が落ちて中心の棒が突き出ている。

                

     松ぼっくりの頭頂部のみまとまって落ちてシダーローズと呼ばれている。

   

 針葉樹は広葉樹に比べると幹がまっすぐに伸びる性質から、建材、木材と知られていますが、

 伝統的な建材としては木曽五木が定番です、(ヒノキ、アスナロ(ヒバ)、クロベ、サワラ、コウヤマキ)

 これからは針葉樹に目を向けて集まったら次の機会にアップします。

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