花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

昆虫観察、チョウ目編-3、ナガサキアゲハ、シータテハ、アオタテハモドキ、他

2020-10-28 | 昆虫
前回の投稿でトンボ見たからトンボ目の投稿でしたが、
その時にチョウも見ましたので、チョウ目からも幾つか選んでみました。

ナガサキアゲハ(長崎揚羽)
アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科、大きさ:(前翅長)60-80mm、時 期: 5-9月
尾錠突起を持たない大きなアゲハチョウ。オスは黒一色、メスは翅の基部が赤色で白色紋がある。
メスの白色紋は、南下するにつれて発達する。
ナガサキアゲハは元々、西日本で多く見られた蝶ですが、21世紀に入ってからは関東地方など、
東日本でも見られるようになるなど、現在も生息域を広げていると考えられているアゲハチョウ科の蝶です。
 
ナガサキアゲハの特徴は翅の模様がオスとメスで大きく異なり、
オスの羽は全体的に黒っぽい色をしていますが、メスは前羽の付け根が赤く、
後羽の周辺が白くて大きな丸い紋が並んでいます。
オス、メスの違いかと思いましたが、どちらもメスのようですかね。

シータテハ(C立翅 )
タテハチョウ科タテハチョウ亜科、 24-30mm、 3-11月、
黄橙色地に黒い紋があるタテハチョウ。キタテハに似るが、本種の方が翅の外縁の凹凸が激しい。
 初夏から真夏にかけて現れる夏型と、秋に現れてそのまま越冬する秋型(夏型に比べて翅が細長く、
外縁の凹凸がより顕著)がある。後翅の裏面中央にあるC型の白紋が名前の由来。

ウラナミシジミ(裏波小灰蝶 )
シジミチョウ科シジミチョウ亜科、 13-18mm、 7-11月、
翅の裏面に茶色と白色の細かい波模様のあるシジミチョウ。翅の表面は弱い光沢のある薄青色。
草地や畑の上を活発に飛び、いろいろな花で吸蜜する。

ヒメウラナミジャノメ
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科、 18-24mm、 4-9月、
目玉模様のある薄茶色のチョウ。はねの裏面には細かい波形のもようがある。
後翅裏面の目玉模様は、左右各5つずつ。モンシロチョウより少し小さい。

ヤマトシジミ(大和蜆蝶 )
シジミチョウ科シジミチョウ亜科、 9-16mm、 3-11月、
翅の表面はやや光沢のある水色で、裏面には灰色地に黒い斑紋が散りばめられている。
翅を開いているのは♂、上段の半開き♀のようです。

イチモンジセセリ(一文字挵 )
セセリチョウ科セセリチョウ亜科、15-21mm、  5-11月、
茶色くて、後翅に白い斑点がつながった一文字模様を持つセセリチョウ。


ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋 )
タテハチョウ科ドクチョウ亜科、 27-38mm、 4-11月、
野原や公園などに広く生息し、都市周辺ではヒョウモンチョウの中で最も見る機会が多い。
もともと南方系のチョウだが、幼虫がパンジーなどスミレ類を広く食べることから園芸植物にまぎれて広がった。
また、地球の温暖化もこのチョウの隆盛に一役買っている。(ただし北国では冬越しできずに死んでしまう)
これはオス。後翅のへりが黒くなっていることで他のヒョウモン類と見分けられる。

キアゲハ(黄揚羽 )
アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科、 36-70mm、 3-11月、
やや黄色っぽいアゲハチョウ。前翅の付け根が黒くなっていることで、
普通のアゲハと見分けることができる(普通のアゲハでは縞模様になっている)。


以下は以前に多摩動物公園内の蝶館で撮ったものです。
アオタテハモドキ
タテハチョウ科、 55-60mm、 3-11月、
九州や沖縄県の石垣島や西表島などに分布しています。 
中型の蝶で翅が特徴的な為、近似種との識別は比較的、容易だと言われています。
 また、翅色の変異が多い種類とされており、稀にメスでありながら後翅が青くなっている個体もいるようです。 
写真は多分♂と思われます。

タテハモドキ
タテハチョウ科タテハチョウ亜科、 26-36mm、 1年中、
翅表は赤橙色で外縁は暗褐色に縁どられ,前後翅にそれぞれ2個の眼状紋をもち,後翅の1個は特に大きい。

<チョウについてのメモ>
チョウの越冬については、
モンシロチョウ、アゲハチョウは蛹で、ヤママユガやミドリシジミは卵、
オオムラサキは幼虫で越冬するようです。
タテハチョウ科や成虫で越冬する種は寿命が長いといえます。
大概の昆虫の活動的な気温は、25-30℃。15℃で活動が鈍り10℃を割ると越冬体制に入る。
チョウの寿命はどれ位でしょうか?
一般的に蝶の寿命といえば成虫の寿命を指すことが多いのですが 、
簡単に寿命といっても種によっても違いますし、同じ種でも成虫になる時期よっても、
生息する地域によっても変化するものもあります。 
普通のモンシロチョウなどは2・3週間あまり生きるものと思われます 。
成虫で一番寿命の長いのは、テングチョウで 、6月頃に成虫が羽化し、しばらくすると休眠(夏眠)にはいり、
秋に活動するものもありますがそのまま冬眠に移り、春一番に活動をはじめ産卵するす。(ほぼ1年間成虫でいる )

蛾については、長くなりますので次の機会に回しました。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わわわ (みみ)
2020-10-28 20:44:03
こんばんは~。
アオタテハモドキという蝶は、
この世のものとは思えない色、模様ですね。
目が点になりました👀
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Re:わわわ (MIMI69)
2020-10-29 08:44:19
おはようございます。
多摩動物公園内の昆虫生態園には、2000匹以上の蝶が放し飼いになっています。
今回はコロナ騒ぎもありますが、元々温室などに入ると気分が悪くなりますので、僅かに覗いた程度でしたが、イシガケチョウやオオゴマダラなど撮ってきましたが、以前にも投稿しましたので割愛しました。
ゆっくりとキレイな蝶などが見られると良いのですが、又機会があると思います。
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