(*名前に正しくない記述が多くありましたので修正しました 22/4/23修正済)
庭のヤマユリの葉の裏にこんな虫の巣がありました。
ドロバチの巣?と思いましたが、何の名前のハチなのかを、教えて!gooで聞いてみました。
返答では、ドロバチやジガバチなど該当するハチ候補はいろいろあるようです、
これと言って明確な判定出来ないようです、等のコメントでした。
教えて!gooで、質問した写真
ドロバチはドロバチ科のハチの総称なので、いくつかの種類があります。
ジガバチは、アナバチ科 ジガバチ亜科またはジガバチ属の総称である 。
代表的なドロバチは、オオフタオビドロバチ 、エントツドロバチ、 ヤマトフタスジスズバチ、
中でも茎や葉の裏に巣を作るドロバチは、キアシトックリバチ 、ミカドトックリバチ 等らしい。
*ヒメベッコウ(ヒメクモバチ)の仲間の集合巣
巣塊に開いた穴は育ったハチ(あるいはその寄生者)が脱出した跡です 。
そこで、撮ったハチの写真から手掛りにならないか探してみました。
▼ミカドトックリバチ(トックリバチ) *コアシナガバチ
スズメバチ科バチ亜科、 11-1mm、 4-10月、
体は黒色で斑紋は赤褐色。前伸腹節上の2縦線、雌の腹部第1・3・4(雄では1・3・4・5)節の後縁などは黄色。
ハチ目スズメバチ科ドロバチ亜科、 大きさ18-30mm、7-9月
黒色で胸部が細長く、腹部中央部と胸部上部に橙色紋がある大きなトックリバチの仲間。
以下、この機会にハチ目(ハチ)、ハエ目(アブ、蚊)の幾つかをアップしておきます。
▼キンケハラナガツチバチ
ツチバチ科ツチバチ亜科、 ♂16-23mm ♀17-27mm、 7-10月
頭胸部には黄褐色の毛が生えている。腹部は光沢があり、 胸部より淡色 。
*ヒメハラナガツチバチ (♀)
ツチバチ科ツチバチ亜科 ♂11-19 ♀15-22mm 5‐11月
メスは他のツチバチと色い(黒色が強い)が異なる。
▼フタモンアシナガバチ
スズメバチ科アシナガバチ亜科 14-18mm、 3-10月、
やや小型のアシナガバチ。体は黒色で、黄色の紋がある。腹部の胸部よりのところ
(第2腹節)に2つの黄色の紋を持つ。脚は黄褐色。
▼クマバチ(キムネクマバチ) *トラマルハナバチ
ミツバチ科マルハナバチ属 ♂16-19 ♀20-26mm, 5-10月、
大型で胸部はオレンジ色の毛が生え、腹部は前半分がオレンジ、先端は黒い毛が生えていて全体的にふわふわとした印象がある。
▼?? タケクマバチ *コウヤツリアブ
ツリアブ科 10-14mm 8‐9月
黒い体色に腹部後方が白いツリアブ。
翅は基部側半分が黒く、透明な部分にも黒い紋が見られる。
翅は基部側半分が黒く、透明な部分にも黒い紋が見られる。
▼カブラハバチ シダハバチ亜科 ▼ツマグロアカハバチ *アゲハヒメバチ(ヒメバチ科)か?(未定)*1
*1:ヒメバチ科には多くの種類がありクロハラヒメバチの名もあがりましたが詳細な写真がないので未定としておきます。
個人的にはアゲハヒメバチの方が近いかなと思っています。
▼シオヤアブ
ハエ目ムシヒキアブ科シオヤアブ亜科、 23-30mm、 6-9月、
褐色の大きなムシヒキアブ。全身に黄色の毛がはえており、腹部は、この毛のために
黒色と黄褐色のしま模様に見える。脚は黒色だが、すねの部分だけが黄褐色。
▼これもシオヤアブ(?)小さな甲虫を捕まえている。*イシアブの仲間
▼ホソヒラタアブ
ハエ目ハナアブ科ヒラタアブ亜科、8-11mm、 3-11月、
腹部は黄橙色と黒色の縞模様で、それぞれの節に(太い帯と細い帯の)
各2本ずつの黒帯があるスマートなアブ。
顔が、”うさぎちゃん”の顔に見えるのですが、角度が悪く未だ達成出来ずです。
▼ヒトスジシマカ
ハエ目カ科ナミカ亜科 4.5mm前後、 4-11月、
黒色で、背中に1本の白い筋があるカ。雑木林や公園で普通に見られ、人をよく刺す。
身を呈して(?)、左手に蚊、右手にカメラで撮ってみました。
余談ですが、体温が比較的に高い人が蚊に刺されやすいようです、
従ってお酒を飲んだり、またお風呂上がりは刺されやすくなるようです。
私はあまり刺される方ではないですが、薬を多用しているので血が不味いのかも。
▼シモフリシマバエの一種
ハエ目シマバエ科、 3-3.5mm、 4-10月、
珍しいと思いアップしましたが、シモフリシマバエの習性や生態に関する情報は
あまりないのでよく分かりませんでした。
*覇蟆邇(はまに)人 さんに多くの名前を教えて頂きました。
改めてお礼を申し上げます。
昆虫の素人とは言えこれ程までに名前を間違えてしまい見て下さった方には申し訳ありませんでした。
こらからも昆虫の投稿する機会もあるかもしれませんが注意をするつもりです。
本音を言えば昆虫の名前は花より写真を撮るのも難しいですが、名前はもっと難しいです。
どんどんお気付きの点はご教示して頂けたら幸いです。(22/4/23記)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒラタアブ君にうさちゃん🐰
ちゃんと載っかっています~~^^v
あはは
180度回転したら、こっち向きますね^^
なんだか嬉しいですww
覚えていてくださりありがとうございます~。
珍しい蜂の巣ですねーー!
こんな巣があるなんてビックリ~。
うさちゃんは、みみさんのを見てから機会があれば挑戦してみています。
まだまだ達成出来ずいます、早くしないと寒くなり、店仕舞いされそうですね。
元気なうちに色々な顔を並べたいと壮大な?事を考えていますが大分先になりそうです。
紆余曲折の過去を持ち、今も曲がったままの“ハチ屋”で、覇蟆邇(はまに)人と申します。
「今更…」ってタイミングで申し訳ないのですが、色々気になる点もありまして、不躾ながら情報提供させて頂きます。
まずは、2020-10-06の本ページトップ、『ヤマユリの葉裏に作られた泥製の蜂の巣』ですが、これは、ヒメベッコウ(今は“ヒメクモバチ”ですかね, Auplopus属, クモバチ科)の仲間の集合巣ですね。何種類か居るようなので、巣の写真だけでハッキリ種レベルまでは確定しかねますが、都立大の清水晃先生の書かれた図鑑なら分かるかも知れません。“大きめの水煮大豆”位の泥瓶を造り、主にハエトリグモやササグモ等の徘徊性のクモを1匹狩って肢を切り、その瓶に収めて産卵・閉塞します。単独性のハチですが、いい場所だと、泥瓶巣を次々とひしめき合うように作って巣塊とし、最後にその巣塊を更に泥で覆ってしまう場合(お写真の巣はその状態)があります。巣塊に開いた穴は育ったハチ(あるいはその寄生者)が脱出した跡ですね。見た目も名前も似た“ヒゲベッコウ”というのもいますが、そちらは泥瓶は作らず、竹筒などの孔筒中を泥や砂粒などで仕切って巣を作る“別物”ですので、御注意を。
ついでに、掲載写真の同定で気になった点を順次…
ミカドトックリバチ(X)→ コアシナガバチ(〇)
ムモントックリバチ(X)→ スズバチ(〇)(トックリバチの仲間ではあります)
キンケハラナガツチバチ:ヤブガラシに来ている上2枚の写真は合ってますが、キンケイギクに来ている下2枚の写真はヒメハラナガツチバチです(どちらもメスの写真)。
クマバチ(X)→ トラマルハナバチ(〇)
??タケクマバチ(X)勿論、違います → コウヤツリアブ(〇)ドロバチ類に対する捕食寄生者
ツマグロアカハバチ(??)→ 私には“アゲハヒメバチ”に近そうなヒメバチ科に見えますが…。
“これもシオヤアブ?” → ムシヒキアブ同士、仲間ではありますが、シオヤアブそのものではありませんね。この写真だけからは分かりませんが、イシアブの仲間でしょう。
以上、失礼しました。
写真の写りも悪くて分かりにくいし、全くの素人とは言え酷い内容でしたね。
大いに反省致しております。
元の写真を探して調べ直してから訂正いたします、多くあるので少々時間がかかりますので、取り敢えずお礼の返事だけさせて頂きます。
皆さんに見て頂くためには、正確さが大事なことを肝に銘じて反省しています。
本当にありがとうございました。
早速のご丁寧な返信と、掲載事項の修正、有り難うございます。
私自身は、昆虫分類屋という訳ではなく、行動・生態の観察記録や、その進化生態学的意味を探る…といった、J. H. Fabre や 岩田久二雄博士の系列のつもりで、人付き合いより“虫付き合い”に没入していたら、どこにも行けないところに独りで居た…という感じなのですが、自分の観察対象ぐらいは自分で把握できるよう、分類屋さん達のやっていることを横目で見てきました。
最近は、私の学生時分とは隔世の感がある程、ネット上に単独性狩バチの情報も溢れ(私も若干ネタ元の植え付けに加担しましたけど…)、それはそれで結構なんですけれども、ネタが大衆化しだすと、『端的・断定的情報の方が真偽・正誤を問わず速く拡散する』というネット上の特性が効いてきて、いつの間にか「小難しい事はさておいて、み~んなが楽しめる事が重要なんだから…」という、まるで『自然科学的真理も人それぞれ』とか『自然科学的真理は多数決で決まる』とでも言わんばかりの姿勢(←実際、ある地方自治体のお役人のこういう言動に接したことがあります)が定着してしまい、そのうち、権威を持たない者が真実に基づき異議を唱えても、「え~?ネットではそんな話出てこないですねー…」(そりゃそうだ、新知見だもん!),「このオジさん、ネチネチ・クドクド、オタクっぽくってキモイー!」(そうだよ、オタクだよ!)という具合に封殺されてしまうことを危惧し、せめて、自分自身が「オオッ!」と心引かれた(そして、他人にも正しく知ってもらいたい)ネット上のネタ(素材?)についてぐらいは、自分の持つ情報でアップデートが可能ならば、なるべく情報提供していこうと…、そういう思いで、厚かましくもコメント差し上げた次第です。すみません、長くなりました。
ですので、掲載なさる情報について、確信の無いものには断定的にならず、この度のように、情報修正についても寛容に対処なさって下さるかぎり、いいネタが撮れれば、あまり慎重になりすぎずに発信して下さい。お写真の出来についても、「ご謙遜を…」という感じです。ヒメベッコウの集合巣の写真なんて、巣塊全体にフォーカスが来ている上に、背景の露光不足もなく、どんな環境かも分かって、とても役立つ生態写真だと思います。今後とも、陰ながら楽しみに拝見したいと思っております。
追記:
◆ヒメベッコウ(ヒメクモバチ)の表記が“ヒメベッッコウ”(小さい“ッ”が多い)になっています。
◆ヒメハラナガツチバチの表記が“*メハラナガツチバチ”(頭の“ヒ”が欠けている)になっています。& 色味で“黒色がつよい”のは、前翅々端やや内の“曇り紋”の事ですよね?
◆アゲハヒメバチについては、私も、この一枚の写真だけでは断定する自信がありません。自分で色々書いておきながら、すみません。ただ、「少なくとも、ハバチの仲間ではなさそうです」とお伝えしようと、敢えて書きました。
すみません、またしてもお邪魔します。覇蟆邇(はまに)人です。
長々と書くだけ書いてから、ヒメバチの写真の件については、「ちょっと無責任でイカンかな?」と思い直して、柄にもなく、ネットで“見え方”のしっくりくる画像を探してみたところ…、
アゲハヒメバチに近縁の、クロハラヒメバチについて、「絵合わせ的にはコレでしょう!」というのを見つけました。
クロハラヒメバチについては知ってはいましたし、一応、掲載写真で見える形態面では、候補に挙がっていたのですが、写真では腹部の色斑が見えないのと、顔面や前胸前側面の黄色が妙に鮮やかなのが自分の知っているクロハラヒメバチの印象と違っていて(あと、例のハバチと比べると、クロハラヒメバチの方はかなりデカい)、候補から外していました。
しかし、単寄生性の捕食寄生蜂の場合、取り憑いた寄主が最終的にどれ位の大きさに育つかによって、ハチのサイズも大きく変異しますし、『色彩変異も大きい』とのことですので、これはかなりの有力候補だと思われますが、如何でしょう?
私が見て、上記のように思ったのは、ツユヒメさんとおっしゃる方のBIGLOBEウェブリブログ“廿日市市の自然観察(昆虫)”の2015年09月17日の記事です。自分とは全く何の縁も無い方のブログですので、ここには、URLの文字列だけ記入しておきますので、よければご確認下さい。同氏が参照なさっている他サイトも参考になると思います。
上記、ツユヒメさんのサイト_https://s2014no64.at.webry.info/201509/article_17.html
以上、度々失礼しました。
私の投稿も花が主で、名前の分からないものはネットで調べて投稿していますが、それでも思い込み違いで間違った名前で投稿してしまうことがありました。
又、私のブロ友などの花が間違っていると思われる時は見直しをしてもらっています。
昔の図鑑で調べるより、今はネットで調べた方が早く名前にたどり着けるからですが、
しかしネット情報の全てが100%が信頼出来るものでないことも承知しています。
正しく判断するためには、詳細な部分が決めてになることが多いですが、
私のように単にコンデジでAutoで撮っているものには、自ずから限界もあります。
多くの人から教えて頂くことは大変有難いと思っています。
クロハラヒメバチの件はよく似ていますので素人の私には結論がでませんが、おすすめブログの写真とは直感的に触覚を付含めて違うような感じがして結論が出せず未定としておきました。
色々とありがとうございます、又機会がありましたらよろしくお願いいたします。
こちらこそ、他人様のブログを無粋な文言で埋め尽くしてしまい、申し訳ありませんでした。
…と言いつつも、最後にもう1件だけ、すみません。
例のヒメバチの“見え方”が、「コレは…?」と思える候補に大概合っているのに、色味やスタイルが微妙に違うように感じる原因として、“雌雄の形態的性差の出方”がある事を思い出しました。
アゲハヒメバチやクロハラヒメバチの仲間は、メスの産卵管が(ヒラタヒメバチやオナガヒメバチ等と違って)腹の下に全部隠れる程短く、体サイズにも余り性差が出ず、何より、触角の節数が多過ぎて、写真の中で数えられない(対して、アナバチやドロバチ・クモバチ達は、触覚の節数がオス13節・メス12節というのが、広く共通の特徴)ので、写真に写っている個体がオスなのかメスなのかが分かり難いのですが、それでもスタイルや色味等にそれなりの性差はあるので、実際に寄生活動をするメス蜂に注目しがちな我々の目で、件のヒメバチのオスを見ると、「なんか、微妙に違って見える…」という事態に陥る_ということです。まあ、標本でも残していない限り、後からコネコネ確かめる訳にもいきませんから、それこそ、今後また、奴らと遭遇なさった際の着目点として、そのハチ個体の“性別”という要素にも留意して頂ければ、撮影した相手への理解も深まるのでは…、ということで。
あ~~、お詫びとご挨拶が2/3のつもりで書き始めたのに、また長くなりました。この場は、もうほんと、この辺で打ち止めにしておきますね。
また機会がありましたら、もう少し要領よく努めますので、一口(~二口)挟ませてやって下さい。
では、失礼致します。