farm note 農便り

農業をしながら生活を楽しくをモットーに

清らかな水の音

2019-07-19 06:30:07 | Weblog
暑い日に聞くと心地いい水の音です。
昨日家の裏側の田からの落ちる溝を整理していると、元気に流れる水。
近隣の田からの落水、それとももぐらが作ってくれた水の道か、流れています。音をたててです。
これでは、これからの出穂を前に水が必要なのに、とどまってくれません。

私の田んぼでも同様のことが生じています。
今年は作付けされていないので、少しほっとしているのですが、水管理ができていないと悪いです。
もぐらの仕事とは言え、問題で、あまり昔の人たちのように、手仕事をしないとこんなふうになるのかと暗澹たる気持ちに
なります。私も他人事でなく、緊急を要する仕事で、畦シートをはがして、穴の点検、補修をかんがえています。
機械でスーッと走り、きずかない小さなことが集積して大きな穴になり、農地がこんなふうに
荒れていくのだと思わされています。
命を育む大切な水。よくも悪くもなり、人間の無関心を静かに水音が教えてくれています。
もっとマメに
真剣に取り組みなさいと私に言っています。

静かな田園風景が消えつつあり、どうなっていくのか心配です。
人のこころもおかしくなっていきつつあります。
村だけの問題でなく、日本にそれぞれに根底の問題が問われています。

島国の日本、食料封鎖が生じたら、食をどう確保するにか?
もう他国を侵略する時代ではない。
個々が真剣に考える時が来ていると感じる、零細農業を始めて10数年経過してこころから思います。
先人達が汗水流して作り上げた田や畑を少しずつ再起不能な土にするのは、こころが痛む。
いやそろそろ小人口で山に還す時代がきたのかなとも思います。
草も刈らず放置している田を抱える私、こころが痛む。
清らかな水の音を聞いて、大事にならなければいいが、杞憂であって欲しい。
都会の方々には、特に考えてもらいたい問題だと思っています。
便利、快適、豊かな生活様式もそこから揺らいでいることをきずくべきだと思います。
ああ、また朝から愚痴のオンパレードです。

考えましょう、次世代の事を、何を残してやれるのかを!
田舎だけの問題でなく、皆の問題ですぞ。

経済だけでなく文化の問題です。
都会からのユータン後16年の田舎生活、いろんなことにきずかされています。
私達個々が真剣に問われる時代にいます。
村だけの問題でなく、ムラ社会の日本の問題です。
わずかなお金をばらまかれて、喜んでいてはいけない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする