どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「独裁者」

2021年01月20日 | 映画
チャップリンの「独裁者」を久しぶりに鑑賞。忘れていた所も多かったが記憶に強く残っている場面も結構ありました。ラストは演説で終わるのだと思ってましたがポーレット・ゴダードの表情で終わるものだったんですね。
彼女は笑顔が美しいです。床屋でのやりとりが好きな場面。古い映画だけど撮影技術とかもしっかりしていて見事な出来でヒトラーと同じ時代にこのような映画を作ったという事が何より凄いですね。そんな暗い歴史の時代を思い出し考えながら見ちゃうので単純に笑える映画とは違う微妙な面もあるのですがチャップリンらしい笑いの中にメッセージが入っていて良かったです。
特典映像に収録されていたカラーフィルムでのメイキング映像は初めて見れましたが興味深かったです。映画には使われてないテイクや色鮮やかな衣装のダンス場面の人達とか。


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「ニューヨークの王様」

2021年01月20日 | 映画
チャップリンの最後の主演作という映画「ニューヨークの王様」を鑑賞。
ニューヨークが舞台の物語ですが当時アメリカにいれなかったチャップリンだったので全てイギリスで撮影されているとの事。そんな当時の自身の境遇や政治的な問題をユーモアと皮肉と共に面白可笑しくも考えさせられる作りの作品になっていました。
同時にアメリカの消費社会や文化への皮肉が面白く描いてあって映画やマスコミや音楽なんかについての皮肉は今にも通じるユーモアとしてとても楽しくも見れました。オーバーにギャグとして描かれていますが案外現代ではそういうものが実際にあったりするなぁと思えもしました。
チャップリンの息子さんが重要な役で出ていて良い芝居で哀しい役所を見事に演じていました。CM女優というか今でいうとニュースキャスターみたいな役の女優さんは美しかったです。
時代背景とかをもう少し理解出来ていればもっと深みを感じれる作品だったとは思いますが普通に見てても楽しい映画に仕上がっていて色々なアイデア溢れる展開を面白く見れました。
多分昔にも一度見ている筈ですが今の方が少し背景に込められた想いなんかにも理解出来て興味深く見れました。


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