どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「新 感染 ファイナル・エクスプレス」

2021年01月30日 | 映画

知人の噂でも評判の良かった韓国映画「新 感染 ファイナル・エクスプレス」をようやく鑑賞。評判通り良い映画でした。個人的にはアカデミー賞を取った「パラサイト」よりもずっと良かったと思いました。生々しく感情的で暴力的なものが多い韓国映画というのは好んで見る事は無い傾向なんですが、映画の技術的なクオリティはとても優れているとは感じていました。今作でも実に全体的にクオリティの高い作品だと感じました。VFXも見事で効果的で面白く凄い見せ場が満載でした。
脚本も良く良い意味で感情的で暴力的なものの見せ方や流れがあって、しっかり対立や反省や成長が描かれていて最後には重く暗いものだけでなく救いのあるものだった所がとても良かったです。人間の醜い一面も描きつつ、自己を犠牲にしても愛する者を救う為に奮闘する男を描いていて、その活躍と終わりには感動しました。
内容的には別物作品のようですが続編もあるみたいです。どうだろう?面白いかな?気になります。

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「イエローキッド」

2021年01月30日 | 映画

真梨子哲也監督の大学の卒業制作映画だという「イエローキッド」を鑑賞。
初期作品とは随分と違ったドラマとしてしっかりとした内容の映画でした。
役者のキャラクターが実にリアルで生々しく見応えがありました。そんな人物描写と先の読めないシナリオの構成や演出で見始めたらあっという間に最後まで見れた印象です。後半に映像的にも斬新で面白い流れや見せ方がありセンスを感じました。
監督の狂気と優しさというのが上手く出ていたと感じました。
何処が違うのか分かりませんが今日見た映画はディレクターズ・カット版との事。
短篇作品と長編作品と続けて見れて他の作品も見てみたいと思えました。
注目の監督ですね。同時に刺激も受けました。

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「監督 真梨子哲也 短編作品集」

2021年01月30日 | 映画
昔PFFだったか何かの上映で真梨子哲也監督の短編を見た事があり、ちょっと異質で名前と共に記憶に残ってました。そんな彼の短編作品集を鑑賞。
「ほぞ」
8mmとビデオの映像で荒い編集のイメージ映像のような怠い流れでしたが急にリアルでヤバい展開に。ドン引きするようなヒリヒリとした危ないリストカット映像。後で分かったけど監督自身だったようです。危ない監督って印象。
「極東のマンション」
今作が昔見た事あった作品だった。何か分からないけど映像作品を作りたい!という情熱と苦悩が伝わる。個人的なものをオープンに見せていて母親とのやりとりが可笑しい。後半にビルから飛び降りたり親からしてみれば本当にヤメて欲しいというような大胆で危ない事をやっている。だけど今作はなんか面白く記憶にも残るものがありました。
「車のない生活」
今作もプライベートな内容を含んだドキュメンタリー的内容で家族の事等が分かります。危ない監督という印象ですが内面は暖かいものを持ってる事、家族の良さを感じれた。内容としてのオチは下らなくてちょっと可笑しい。
「マリコ三十騎」
裸でア~ッ!って叫ぶのが好きですね。色々と葛藤しながらも表現について色々と考えているのが分かります。
答えは出ないけど映像的に面白いものが見れたり。海のシーンが印象的。
「アブコヤワ」
100万円分宝くじを購入して、その結果は?というドキュメンタリー。正直な感情が伝わります。結果はまぁそうだわな…な感じでしたが、その後のラストカットでやっぱりこの監督は突飛子の無い事をやってくれるなぁ。という衝撃が待っていました。凄いです。
「ニコラの橋」
これまでの作品と違って急にちゃんとした映画っぽい作りの作品に仕上がってました。物語の導入の設定とか内容がユニークで面白く視点が良いなぁと思い面白く見れましたが、それがあまり生かされないままちょっと静かな余韻と共に終わった印象でした。
「宿木」
ちょっとホラー的な印象もある先の読めない映画でしたが狂気と優しさが共存するユニークな映画でした。


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