16日は松本で行われた「子供にツケをまわさない~首長のバランスシートに組み替えてみましょう」という長ったらしい名前の勉強会に参加してきました。主催者の中のお一人からお誘いのメールをいただいたからです。主催は県や市の財政を学ぶ会です。
講師は千葉商科大学大学院教授・公会計研究所の吉田寛先生です。先生のお話によれば「会計」とは単に数字のことではなく、「この人にまかせていていいのか」ということを判断することにあると言います。よければ引き続きその仕事を担当させ、だめならやめさせる、それが「会計」の役割だといいます。良い首長を選ぶためのツールが「会計」なのです。まさに目からウロコでした。
いま行政においても財務諸表が作られ、公表されています。吉田先生によればこうした財務諸表はそのままでは役にたたず、首長のバランスシートと市民のバランスシートとに分けて組み替えるべきだと言うのです。市民のバランスシートとは市民が納税を行うことで手に知れた資産のことです。首長のバランスシートとは将来の税金をどれだけ増やしたか、減らしたかということです。
いまでは自治体で借金はごく当たり前となっていますが、もともとの会計原則では入ってくるお金で支払いをまかなうということです。これを「プライマリーバランス」と言います。すなわち入りを持って出を制するということ、簡単に言えば収入の範囲内で生活するというごく当たり前のことです。首長の成果とはプライマリーバランスを守り、借入金を減らし子供たちにツケをまわさないことです。
そこで長野県知事のバランスシートを下記に掲げます。これは長野県議会で県会議員の北山早苗さんが一般質問で行ったものです。これによれば村井知事は平成19年から20年の1年間に県民一人当たりの将来の税金を74万円から77万円に3万円増やしています。
下記は平成14年から6年間にわたるバランスシートです。これによれば平成14年からの4年間で田中県政では将来の税金を3万6千円減らしているのに対し、村井県政では平成18年からの2件間で3万円増やしていることになります。この分、子供たちにツケがまわされたことになります。
ツケがまわされなければそれでいいのかという意見もあります。また、いまつくる施設はこれからの子供たちもその恩恵を蒙るのだから、その負担を負うのは当然だという考えもあります。しかし、子供たちはその施設の運営費・メンテナンス費用も受け継ぐのです。吉田先生によれば建物の維持管理経費も含めた全ての費用のうち、実際の建設にかかわる費用は全体の14%に過ぎないそうです。
松本まで足を延ばした成果がありました。
講師は千葉商科大学大学院教授・公会計研究所の吉田寛先生です。先生のお話によれば「会計」とは単に数字のことではなく、「この人にまかせていていいのか」ということを判断することにあると言います。よければ引き続きその仕事を担当させ、だめならやめさせる、それが「会計」の役割だといいます。良い首長を選ぶためのツールが「会計」なのです。まさに目からウロコでした。
いま行政においても財務諸表が作られ、公表されています。吉田先生によればこうした財務諸表はそのままでは役にたたず、首長のバランスシートと市民のバランスシートとに分けて組み替えるべきだと言うのです。市民のバランスシートとは市民が納税を行うことで手に知れた資産のことです。首長のバランスシートとは将来の税金をどれだけ増やしたか、減らしたかということです。
いまでは自治体で借金はごく当たり前となっていますが、もともとの会計原則では入ってくるお金で支払いをまかなうということです。これを「プライマリーバランス」と言います。すなわち入りを持って出を制するということ、簡単に言えば収入の範囲内で生活するというごく当たり前のことです。首長の成果とはプライマリーバランスを守り、借入金を減らし子供たちにツケをまわさないことです。
そこで長野県知事のバランスシートを下記に掲げます。これは長野県議会で県会議員の北山早苗さんが一般質問で行ったものです。これによれば村井知事は平成19年から20年の1年間に県民一人当たりの将来の税金を74万円から77万円に3万円増やしています。
下記は平成14年から6年間にわたるバランスシートです。これによれば平成14年からの4年間で田中県政では将来の税金を3万6千円減らしているのに対し、村井県政では平成18年からの2件間で3万円増やしていることになります。この分、子供たちにツケがまわされたことになります。
ツケがまわされなければそれでいいのかという意見もあります。また、いまつくる施設はこれからの子供たちもその恩恵を蒙るのだから、その負担を負うのは当然だという考えもあります。しかし、子供たちはその施設の運営費・メンテナンス費用も受け継ぐのです。吉田先生によれば建物の維持管理経費も含めた全ての費用のうち、実際の建設にかかわる費用は全体の14%に過ぎないそうです。
松本まで足を延ばした成果がありました。