純金

朝っぱらから不快になりました。
柔道最強男子を決める試合。
オリンピック柔道に掉尾を飾るべき試合で絶対的王者と持て囃され男の不甲斐ない試合です。

フランスのリネール。
世界選手権８連覇らしいですが、今朝の原沢との試合を見る限りは卑怯。
実況アナも解説も、怒りを抑えるのに必死でした。

組んでこその柔道。
柔道はjudoになってつまらなくなった。
そう言われ続けて来ました。

何しろ組み合わない。
ティラノザウルスの小さな手で下手なボクシングをするような組手争い。
レアスリングまがいの足へのタックル。
そんな中、美しきイッポン柔道を頑なに推し進めメダルから遠ざかったニッポン。

それがようやく世界も目覚めルール改正。
足取りは禁止され、組み合わなければ指導が入る。
その成果が現れ、柔道がオリンピックに帰ってきたと思っていたのに・・・

組み合えば日本は強い。
お陰でメダルも増えました。

ところが最後の最後。
見苦しい王者の振る舞いで、全てがぶち壊されました。

逃げ回るリネール。
ネットではリネール、二ゲールと揶揄される始末。
勝ち誇るチャンピオンに会場からは大ブーイング。
純度の低い金メッキです。

審判も酷かったですね。

これが試合というもの、という理屈は分かりますが釈然とはしません。

そんな外野の憤慨をよそに、原沢はクール。
原沢の潔さは、純度１００%の金メダルです。