お堀の近くの植え込みに、可愛らしい花が群生していました。
名前は知りません。
すみれ色の小さな花。
風に揺れていました。
この近くでは、ついこの間までソメイヨシノが咲き誇っていました。
同じ花なのに誰も見向きもしません。
「空の鳥、野の花を見よ!」
有名な聖書の言葉です。
「野の花を見よ。栄華を極めるソロモンでさえ、この花の1つほどにも着飾っていなかった」
昔、観たシドニー・ポワチエが主演した映画「野のゆり」で知った言葉です。
誰も見向きもしない名もなき花(僕が知らないだけですが)ですら、こんなに可憐な造形を施す。
創造主とはなんと粋なことをするのでしょう。
いわんや人間をや・・・などとセンチメンタルなことは申しませんが・・・。