東京に来ている。
仕事である。
渋谷に出来た県の施設の取材である。
毎年、県費で三千万円の負担が決まっている施設。
評判はよろしくない。
物産の販売の他、レストランと宿泊施設もついている。
一応、県の広報番組を担当している立場として、評価は避けておこう。
と書いた時点で、評価したも同じだが・・・。
２時過ぎに今日の取材は終わり、ホテルにチェックイン。
急な取材で渋谷のホテルは取れず、新橋が今夜の宿。
いつもならスタッフと繰り出すところだが、今日は自由行動。
皆それぞれ思惑がある。
大人だもんね。
銀座で買い物をし、新橋の飲屋街をブラブラ。
実に懐かしい。
まだ夕方だが、東京の夜は早い。
昔馴染みの店に誘われるまま飛び込んだ。
野崎酒店。
日本酒の旨い居酒屋である。
土曜の夕方。
上野や浅草ならもう満席だが、サラリーマンの街は誰もいなかった。
東京時代に何度か来たが、いつも満席だったっけ。
カウンターでひとり、田酒を飲み、クロムツの刺身を食す。
クロムツの次は鰰の炙り。
良い夜になりそうだ。
