さながら鳥獣戯画のような滑稽な絵図が繰り広げられている。
平成最期の徳島市の阿波踊り。
兎や蛙、狐が醜く争う内に、遂に本番が明日に迫った。
今回の混乱の主役は狸だが、鳥獣戯画に狸は残念ながら登場しない。
どうせなら台風でも来て中止になればいいと思っていたが、神様は下界の醜い争いを楽しんでいる。
今夜は前夜祭。
出演できない振興協会の踊り連が、黙ったままこのまま行動しないのか気になるところ。
何しろ、振興協会には人気の阿呆連がいる。
どこかで無料で踊り出せば、やんやの喝采を受けることは間違いない。
本番での名物「総踊り」が中止になった。
独り勝ちの南内町演舞場を妬んでのこと。
やることが貧相。
振興協会の総踊りに対抗して、県協会が市役所前演舞場で総踊りをすれば、どっちが人気があるか一目瞭然。
どうせ張り合うならそうすれば分かりやすい。
今回の騒動で一番情けないのは、振興協会以外の踊り連が声を上げないこと。
行政やメディアが牛耳ようとする祭りなど、主人公である踊り連が結束して蹴飛ばせば良いのだ。
祭りは庶民のもの。
くだらぬ連中の思惑に踊らされてどうする。