日大アメフト悪質タックル問題が再注目されている。
警察の判断が出たからである。
警察の判断は内田監督の「違法な指示」は認定できなかったというもの。
つまり不法行為はなかったという判断。
内田前監督は日大に対し懲戒解雇処分の撤回を求めている。
この問題ですっかり悲劇のヒーローとなった宮川選手。
かたや極悪非道扱いされ職を奪われた監督とコーチ。
当初は記者会見の潔さから宮川選手の言い分を鵜呑みにしたが、その後、逆にその手際の良さから会見内容に疑念を感じていた。
最大の根拠は彼以外にあんな酷いタックルをした選手がいないということ。
恐らく同じような指示をしていたが、彼だけが間違って解釈し行動してしまったと見るのが合理的。
しかしながら、第三者委員会は指示があったと判断した。
そこで監督とコーチには厳しい処分が下された。
じゃあ何故警察は認定しなかったか。
それは第三者委員会が認定した根拠となった学生の証言が実は虚偽だったいう衝撃の事実があったからなんですね。
流石に刑事さんに嘘はつけなかったよう。
客観的証言が得られない以上、警察が「指示があった」と認定はできない。
当然でしょうね。
ワイドショーは警察の判断を批判しているが、悲劇のヒーローに与して情緒的すぎる。
社会的注目を集めた事件だからこそ、警察も下手は打てない。
2人の悪役を免責したところで喝采は得られないことは十分承知しているはず。
それでも認定できなかったと判断したわけだから、その意味は重い。
宮川選手をとやかくいう必要はさらさらないが、極悪非道のレッテルを貼られた2人の名誉回復を図るどころか、警察の決定にイチャモンつけたり、2人を更に貶めるような報道は厳に慎むべきだろうね。