開花宣言はまだだが、桜はどんどん咲いている。
昨日、徳島市内は20度を超す暖かさ。 いや寧ろ、暑さと言うべきか。
お陰で桜がどんどん開花している。
ところが公式では徳島の開花は「まだ」。 なんとも滑稽な話だと思う。
桜の開花宣言なるものにどれだけ意味があるのかは知らないが、一応、全国の桜の開花はその地方の標準木なる桜の開花を以て「開花宣言」となる。
徳島の場合、それは地方気象台のとある桜である。
東京はすっかり有名になった靖国神社の桜が標準木。
そもそもこれは誰が決めたのか。
どういう理由で決めたのか。
全く以て不思議だが、日本中のメディアが誰が決めたか知れぬ標準木に基づく開花宣言を以て「桜が咲いた」「桜はまだか」「桜が満開だ」と騒いでいる。
徳島の標準木は去年か一昨年か忘れたが、老木から若い桜に変わった。
この青二才がなかなかの堅物で、そう簡単に心も蕾も開かない。
身持ちが堅いと言えば淑女だが、この桜はそもそも男なのか女なのか。
まだまだ尻の青い唐変木と見た。
徳島には早々にパッと花開く美女がいる。
裁判所の桜である。 これは潔い。
春の兆しに感度よろしく花開く。
恐らく今頃は満開のはず。
この桜を標準木にすれば、徳島の開花は少なくとも四国では一番早い。
今年の一番、長崎に比べてどうかは知らぬが、日本中が開花のニュースに浮かれるご時世なら話題になることは必至。
魅力度ランキングワースト2位の徳島なら、せめて桜の開花で全国に名を知らしめても良いのでは。