誘拐といえば黒澤明の「天国と地獄」を思い出すが、今回の「誘拐事件」は全く様相が違っている。
容疑者はこう言っている。
「SNSで助けを求めていた子を助けてあげた」
今やSNSでの出会いは僕らの世代では理解できないほど日常的なこと。
寄る辺ない魂が出会い、仮想が現実になる。
2次元が3次元へ。
本来なら出会うはずもない者たちが出会ってしまう。
無垢な子供たちはその怖さに気がつかない。
部屋に閉じこもっても、世界はスマホを入り口にして広がっている。
親たちはもっと子供の孤独を知るべきだろうね。