人の考えは様々で、一つの事象に対して賛否両論あるのは普通のこと。
それは分かるが、この件に関しては意見が分かれ、しかも否が多いということに大いに驚いている。
アメリカで無職の男が宝くじがあたり、300億円を手にしたというニュース。
離婚した前妻に金を分け与えるべきか否か、賛否両論飛び交っている。
驚いたのは多くが分け与えなくても良いと答えたこと。
この話の肝は、男が15年間の結婚生活中、ずっと奥さんの稼ぎに頼っていたということ。
別れたのはつい最近だが、別れた後もアメリカの法律によって、奥さんから元夫には生活費が渡されていたということ。
つまり、その宝くじ自体、奥さんの稼いだ金で買われたものなのだ。
当然、これまでの感謝の思いを示して、幾ばくかの金を渡すものだと思っていたら、どうやら男は一銭も渡す気はないらしい。
1割だって30億である。
半々とまでは言わないが、それくらい上げて何の損があるというのか。
当然、誰もがそう思うと思っていた。
ところがアメリカでのアンケートでは7割近くが「上げなくて良い」と考えていたそうである。
いかにも個人主義のアメリカだが、これは驚愕した。
あんなに堂々と記者会見までして、少なくとも3割の反感を買って、彼はこれからの人生を無事に生き抜けるのだろうか。
ゴキブリのように簡単に人が殺されるアメリカですよ。
まあ、所詮人の金だから大きなお世話だが、今回の件で改めて人の考えは様々だと思い知らされた。
そりゃあ、世界が平和にならないはずだわ。
戦争なんて絶対悪だと思って疑わないが、実はそうは思わない人が多数いるから世界から戦争は無くならないのだろう。
原子力発電なんてやめるべきだとも思うが、これもそうは思わない人がたくさんいるから、稼働し続ける。
世の中に賛否を問う問題は数々あるが、自分の考えは実は少数派だった。
そりゃ生き辛いわ。
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