私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

京都の名宿*柊家*の特別な拭き掃除に学ぶ♪

2020年04月25日 | 思うこと

4月4日土)、TVで「新美の巨人たち・老舗旅館、柊家×又吉直樹
200年の歴史に刻まれた柊家の真髄」が放送された。

柊家は炭屋旅館、俵屋旅館と共に京都の老舗三大旅館の一つ。
幕末の志士、明治以降の皇族方、文人墨客に愛され、
中でも、川端康成が定宿にしていたことで知られている。

* * *

200年の歴史の中で、揃えられた書画骨董や美術品はいずれも名品揃いで、
床にはさりげなく横山大観の絵が掛けられているなど、
その柊家の美の世界にも興味津々だが、それ以上に「さすが」と思わされたのが、
「柊家の特別な掃除」についての紹介だった。

その中には、
①埃を払う ②埃を掃く ③埃を拭いて仕上げる、の三つがあり、

①は、三種類のはたきを使い分けて埃を払う。(障子の桟、電灯の笠など)
②は、濡れた紙をちぎって部屋に撒いて箒で掃く。(掃除機は畳を傷める)
③は、水拭きの後、乾く前に乾拭きをして仕上げる。(床、板の間など)

*~この中で一番感動したのが③の拭き掃除のこと~*
それは
左手に持った濡れ布巾で板上を拭き、
水気が乾かぬうちに右手の乾いた布巾で乾拭きをするということ。

なるほど、これなら短時間できれいになるだろう。
そう思って、我が家の出窓の天板で実験してみることにした。

*~ ピカピカになった出窓の天板 ~*
実際にやってみると、これはすごい!という結果に。
禅寺の廊下は、長い年月の拭き掃除によって美しい光沢が出ているが、
それに匹敵するような光沢が生まれた。

柊家の特別な拭き掃除は素晴らしい。
天板に生き生きとした美しさが宿った。



コメント (19)
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