三年前の4月に入学した新入生が
もう卒業です。
最後のお稽古の前に
「先生お世話になりました」と
プレゼントに添えて手紙を渡してくれました。
こうして送り出すのは毎年のことですが、
その時の一人一人は掛け替えのない一人です。
立派に育った姿を見るのは嬉しいのですが
お別れに寂しさがつのります。
* * *
そのお手紙には
先輩のようにちゃんと出来そうもなくて
辞めようと思った時があったと記されてあり
だけど、お稽古の中で
「一人ひとり進み具合は違ってよいこと」
「少しずつ進歩すればよいこと」
「自分なりに頑張ればよいこと」
このことを学んで
頑張ることが出来て自信がついたと書いてありました。
そして
これからの人生で
この経験を生かして頑張りたいと結んでありました。
なんと!なんと!
嬉しいことです。
辞めようと思っていたとは知りませんでした。
良く立ち直って頑張ってくれました。
三年間続けただけでも大したものです。
この経験は
きっとこれからの人生で役に立ってくれることでしょう。
私も彼女の人生の中で
少しは役に立てたかと嬉しい気持ちで一杯です。
寂しいけれど嬉しい
そんな相反する気持ちです。
さて
私も気持ちを入れ替えて
新一年生を迎えて、また頑張りましょうか。