私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

切腹最中でご勘弁を!お菓子屋さんもびっくりなその使い方

2018年06月29日 | 思うこと

切腹最中ってなんや?

初めて聞いた時には、名前が衝撃的だったので、
「そんな最中は気味が悪いね」なんて話していた。

なのに、怖いもの見たさの野次馬根性が騒ぎ
その最中を見てみたい!
食べてみたい!
そんなことで、買って来てしまった。




製造は、東京は新橋の田村町にある御果子司「新正堂」

「田村町」と聞いてあっ!と思われた方は
忠臣蔵の大ファンに違いない。

何故、お菓子の名前に「切腹」なのか?
この箱書きによると、
松の廊下での刃傷事件によって、浅野内匠頭がお預けとなり、
切腹となった田村右京太夫の屋敷跡に存する店として、
早急な幕府の裁きから、忠臣蔵に続く数々の
語り草が和菓子を通じて、多くの人の口の端に上がれば、
という思いを込めて、最中にたっぷりの餡を込めて切腹させた。
とのことだった。

* * *

ところが、物事は当事者の思いとは違った方向にいくことが多い。

この切腹最中は、忠臣蔵を口の端にのせるだけでなく、
小田原攻めの参陣で、秀吉に遅れを詫びた伊達政宗の
「死に装束」での決死の姿を思い出させるのである。

聞くところによると、
この切腹最中を、そんな形で使った人がいたのだとか。
それは、
仕事で迷惑をかけた相手方の会社に謝りに行った時の話で、
この最中を持って行き、ひたすら謝ったのだそうだ。

それでどうなったかと言うと、
秀吉が政宗の死に装束を見て許したように、
そこの社長も、切腹最中を見て許してくれたのだった。

これは本当の話かどうかは知らない。
でも、これがもし本当の話だったとしたなら、
持って行く方もだが、受け取る方にもユーモアと
それなりの度量があったと言うことだろう。
愉快な話だった。

因みに、お味は、餡ははみ出すほど入っているが、
程よい甘さでとても美味しかった。
お店の思いとは違った形でも、結果オーライの
こんな使い方なら、お店の方も嬉しいのではなかろうか。




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*佐々木猛作品展*会期終了間近です。 明石市立文化博物館

2018年06月28日 | 美術工芸

~ 明石市立文化博物館 (兵庫県) ~

会期が7月1日までと、終わりに迫った昨日、
ようやく行って来ました。




企画展・郷土作家シリーズ
佐々木猛(ささきたけし)作品展です。

ほのぼのとした作品やユーモラスな作品など
絵画や焼き物などたくさんの作品に出会えます。

国内外で見聞きしたものを多彩に取り入れた
遊び心あふれる作品の数々は、拝見していて
とても楽しかったです。

会期は7月1日まで、まだの方は是非どうぞ!

※ 佐々木猛氏紹介 (パンフレットより)
明治30年東京市生まれ
東京高等工業学校工業図案科卒
東京美術学校中退後、絵画を模写する仕事に従事。

昭和11年以降関西に移り住み、姫路、豊岡、龍野で教鞭をとる。
昭和32年明石(魚住)に窯を築き、同54年亡くなるまで制作を続けた。


* コメント欄はお休みさせて頂きます *


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クロアゲハの幼虫かと思い*おもてなし*したのに蛾の幼虫でした(・_・;)

2018年06月24日 | 虫のお話

~ 黄緑色の美しいオオハンゲの葉 (6月3日の状態) ~

オオハンゲが爽やかに葉を広げていたので
毎日眺めるのを楽しみにしていました。

ところが、昨日見ると、黒くて大きな幼虫が
その葉をむしゃむしゃと食べているではありませんか!




~ 小指ほどの太さのでっかい幼虫 ~

真っ黒な体は、まるでビロードのようです。
オレンジ色の斑紋に白い線が入っていて、
これは「クロアゲハ」の幼虫に間違いない!

どんどん食べて、きれいなクロアゲハになるんだよ。
そう思って食べるに任せていました。




そして今朝、見てみるとオオハンゲの葉は
ほとんど食べ尽くされ、幼虫は益々太くなっていました。

* * *

どれどれ、クロアゲハの幼虫を確認してみよう。
そう思い、図鑑を開いてみて、唖然とした。

何故なら
クロアゲハの幼虫だと思って、
大事なオオハンゲの葉を全て提供したのに、
何と、何と、この幼虫は「蛾」の幼虫だったからだ。

スズメガ科の「セスジスズメ」と言う名の蛾だった。




~ セスジスズメの幼虫のフン ~

そして、大きなお土産を置いて行った。

黒くてカラフルだから、クロアゲハの幼虫だと思った自分が情けない(^^;
来年は、オオハンゲの葉が丸坊主にされる前に、どこに行って頂こう。
そう心に誓ったのでありました。





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長年待ったモントブレチアが咲きました~♪

2018年06月23日 | 花便り

植えてからもう30年くらい経ったでしょうか。
毎年、葉だけは元気に育っていたのですが、
今までに一度も咲いたことがなかったんです。

庭も窮屈になって来たので、
可哀想だけど、そろそろ処分しようと思っていたところ、
今朝、何気なく目をやると、
なんと!何と!咲いているじゃありませんか!
もう嬉しくって、飛び上がるほどでした(^^♪

* * *

モントブレチアの和名は「姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)」
ヒオウギスイセンに似て小形であるための名で、
アヤメ科の多年草です。

ネットで調べてみると
①「ヒオウギズイセン」と「トウショウブ」との種間交雑種で、
フランスで作出され、日本には明治の中頃に入って来たとか。

②性質頑強で繁殖力が旺盛、周囲の生態系を破壊することがあり
栽培が禁止されている地域もあるとのことや。

③丈夫で繁殖力が強いため、一度買って植えると枯れずに二度と
買ってもらえない、そう言った理由から、作っても儲からない。
それで流通量が少ないとか。


なるほどね~
欲しいと思いながら中々出会えなかった理由はこれだったのか。

時々、他家の庭先に塊で咲いているのを見ることがあり、
一株頂ければなあ~と指をくわえて見ていた時があった。
友人から頂いて、植えてから30年くらいになるが、
ようやく咲いてくれた。
嬉しい朝だった。



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カルミアの 花にも似たる 子ツバメの 尖りて開く 口ぞいとしき

2018年06月20日 | 短歌

~ 兵庫県民共済のパンフレットの表紙 ~

我が家の主人は県民共済に加入している。
それでも
時々加入募集のチラシが新聞の折り込みに入り、
今回は24ページに及ぶ冊子が直接送られて来た。

表紙を見ると、
三羽のツバメの雛が餌をもらおうと必死に口を開けていた。

そこで思い出したのが、ブログ「たかたかのトレッキング」
6月16日の記事で、
カルミアの花の形が大口を開けて餌をねだる雛の嘴(くちばし)に
似ているか、否か、のコメントがだった。

私は瞬時に「似ている」と思い、そうコメントした。
女性陣はおおむねそうだったが、
男性陣は「そうは思わない」が多かった。

この生きようと必死な姿が母性本能に訴えるのか、
それとも
わが子とオーバーラップさせるのか、
この雛の嘴は
女性が母として「愛しい」と感じさせる姿なのだと思う。

 * カルミアの 花にも似たる 子ツバメの 尖りて開く 口ぞいとしき *
越後美人





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*真っ赤なかわいいダルマさん* ウグイスカグラの実がなりました♪

2018年06月16日 | 花便り

~ 赤く熟したウグイスカグラの実 ~

可愛いでしょう~♪
真っ赤で、プルンとしていて
まるでオモチャのようです。
朝日を浴びて輝いていました。

普通は「瓢箪のような」と形容されますが、
ダルマさんと呼びたくなる可愛らしさです。

モモやブドウのような液果で、食べることが出来ます。
水分が多くて、ほんのり甘い味がします。
さほど美味しくはありませんが、不味くもありません。
やはり見て楽しんでいるのがいいですね。

6月14日撮影




~ 愛らしいウグイスカグラ(鶯神楽)の花 ~

名の由来は
ウグイスが小枝の間を飛び移る様子を「神楽」に例えたとの説があります。
今春にはこの木の付近にやって来て鳴いていましたから、
この説は本当かも知れないと思いました。

花は小さくて、星形をしていてとても可愛いです。

4月4日撮影


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*山アジサイ・紅と星の輝き*ホタルブクロとワイルドオーツで生けてみました

2018年06月15日 | 花便り

~ 山アジサイ・星の輝きを入れて ~

アジサイのきれいな時期になりましたね。
先日のお茶のお稽古で、
ホタルブクロとワイルドオーツを合わせてみました。
ひんやりと涼やかな感じになりました。




~ 山アジサイ・星の輝き ~

小さくて濃い紫がかった紺色で、とても涼やかな雰囲気です。
以前に骨董市で偶然に出会ったアジサイです。




~ 山アジサイ・紅(クレナイ)を入れて ~

花入れの紺色に「星の輝き」の色ではちょっと寂しいかと思い
ここでは、赤い色が可愛い「紅」を合わせてみました。
やはり明るい感じになりましたね。

どちらも素敵ですが、
この時は若いお弟子さんのお稽古でしたので、
こちらの「紅」を入れてお稽古しました。




~ 山アジサイ・紅(クレナイ) ~

最終的には真っ赤に染まり華やかです。
段々と染まっていく様子が楽しめます。




~ ホタルブクロ ~

お馴染のホタルブクロですが、ふっくら膨らんだ姿が可愛いですね。
蕾も良い風情です。




~ ワイルドオーツ ~

別名 西洋小判草 ・ イネ科の多年草
原産地 主に北アメリカ

葉は明るい若草色でとても爽やかですし、
小判草に似た花がひらひらとして涼しさを感じさせます。

夏になると、花はもう少し大きくなり下垂しますので、
面白い生け方が出来ると思います。
和風にも洋風にも使えて重宝します。

こんな雑草でも我が家では大事に植えています。
放っておいても枯れる心配がないので、
面倒くさがりの私向きの植物です。





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スイレンの独り占めお花見して来ました♪

2018年06月11日 | 花便り

~ 兵庫県たつの市揖西町・長池 ~

昨日、薄曇りの中、そろそろスイレンが咲いているかな?と思い
行ってみると期待通りにきれいに咲き揃っていました。




池の半分くらいは埋め尽くしているでしょうか、
白と薄ピンク色のスイレンがあちこちに咲いています。




その中の白色の花をアップにしてみると
清楚でとっても素敵です。




白と薄ピンク色のペアーもいいねえ~♪




三点セットにするとこんな感じ。
いいね、いいね♪



集団にするとこんな感じに。
いいね、いいね、いいね~♬
池の中からこんなにきれいな花が咲き出てくるのが不思議です。
手に包んで持って帰りたい衝動にかられます。




池の西方面から見るとまた雰囲気が違ってきれいです。
観光地にもなっておらず、写真を撮っているのは私一人。
スイレンの独り占めお花見でした(^^♪



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ハタザオキキョウがにょきにょき生えて来て、きれいに咲きました♪

2018年06月09日 | 花便り

~ ハタザオキキョウ (旗竿桔梗) ~

はっきり覚えていないが、5月の中頃かなあ・・・
見知らぬ植物が玄関先のヤブカンゾウの葉の間から
にょきにょき、ぐんぐんと伸びて来た。
その様子から
「これは只者ではないな!」
そう思って様子を見ていると
こんなにきれいな花を咲かせた。

茎は太くて真っすぐに伸びて60センチくらい
花は桔梗色で形も似ている
ネットで調べたら「ハタザオキキョウ」だった。

* * *

ヨーロッパ原産の帰化植物で
日本には大正時代に入ってきたとのこと。

耐寒性が強く冬は難なく越せそうだが
夏の高温多湿が苦手とか、
今年の夏が越せるかどうか、それが問題だ。

幸い西日の当たらない玄関先に生えている。
自分で選んで来たと思えてしまう。

偶然だろうが、鳥さんの落とし物から
生えて来たに違いない。
いったいどこから来たのだろう・・・
ようこそ、我が家へ
そんな気分である。



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水無月の 空に歌うよ ホーホケキョ

2018年06月08日 | 野鳥のお話

~ 電線でさえずるウグイスのオス ~

ホーホケキョといえば、
日本人にとっては春の訪れを感じさせる
ウグイスの鳴き声

2月から5月の繁殖期に限って
オスがメスにアピールするために鳴き
子孫が残せたオスはそれ以降鳴かないのだという

我が家の裏山では
林の中で、まだ盛んに鳴いている個体がいる
だけど
こんな所で高らかに囀っている個体は初めて見た

まだ、大々的に彼女募集中なんだね
頑張れ彼氏!


*~ 6月6日 朝 ~*


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梅雨近き 空に寄り添ふ カラスかな

2018年06月05日 | 俳句

~ 電信柱の上で寄り添うニ羽のカラス ~

昨日の朝の光景
二羽のカラスがぴたりと体を寄せて
電信柱の上にとまっていた。

初めて見る光景だが
兄弟?
夫婦?
親子?

どんな関係か知らないが
仲良き姿は微笑ましい。




中国地方が梅雨入りした模様
こちらも朝から空一面雲が広がっている。
今晩から雨が降り、いよいよ梅雨入りのよう。
しばらくは、
こんな青空とはお別れだね。



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雑草を素敵に生ける人たちの作品に出合いました♪

2018年06月03日 | 野の花を活ける

~ 雑草いけばな展・「萌木の季」にて ~
🌺 オドリコソウ・ユキノシタ 🌺

雑草と呼ばれる花は、小さくて目立たないものが多いのですが、
良く見るととても可愛らしくて愛さずにはおれません。

散歩の途中で見かけると、つい話しかけたくなります。
こちらを向いて、まるで挨拶しているように見えるからです。

常日頃、そんな花たちを摘んで来ては、生けたりスケッチしたり、
ある時には、茶花として稽古場の床に生けたりして楽しんでいました。




🌺 ツバキ・白の小花? 🌺

ほとんどの人が見向きもしない、
あるいははびこって困ると
抜いてしまわれる雑草たち




🌺 シダ・ギンラン?それともシロシラン? 🌺

それらを愛して生けるひとたちがいると知って
嬉しくなりました。




🌺 シャガ 🌺

新聞の催し欄に「雑草を生ける」とのお知らせがあり、
この時を逃すまいと、張り切って初日に出かけて来ました。




🌺 アジサイ・ソケイの葉 🌺




🌺 スズラン 🌺




🌺 黄色い花?🌺




🌺黄色い花? 🌺




🌺 スズラン 🌺





🌺 シロツメクサ・アカツメクサ・ギボウシの葉 🌺




🌺 イチリンソウ?・ハクウンボクの枝? 🌺




🌺 シャガ・ウツギ 🌺




🌺 ムギ・アマドコロ・黄色い花? 🌺




🌺 シダ・ミヤコワスレ 🌺

* * *

これはほんの一部で、他にも魅力的な作品がいっぱい。
それぞれに愛情を注いで生けているのが伝わり、
微笑ましい思いで拝見して来ました。


※4月20日~22日 兵庫県立東播磨生活創造センター「かこむ」にて
主催 いけばなデザイン一渓会 姫路支部
撮影は主催者の許可を頂いています。


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