昨日、今日の二日間
前期の夏休み子供茶道体験教室が無事に終わりました。
対象は小学校1年~中学生、その家族。
小さい子から大人まで
しばし、良い緊張感の中で
基本的な作法のお稽古をしました。
一日目の茶花は、洋種ヤマゴボウ、藤袴、桔梗の三種。
竹製の千成籠(せんなりかご)に入れました。
茶室の中でお花は、他のお道具と違って唯一命のある特別な存在。
お軸とは違った意味で、心して拝見しなければいけない。
生き生きとした状態でお客様に見て頂くために
どれほどの苦労があるのかと
力を込めてお話させて頂きました。
二日目の茶花は、仙人草、蓼、桔梗の三種です。
一日目の洋種ヤマゴボウと二日目の仙人草は裏山で摘んだもの。
利休さんの教えの一つ「花は野にあるように」を
お話させて頂きました。
* * *
お軸は「一期一会」矢野一甫老師(兵庫県豊岡市の蔵雲寺)
人やものとのその時の出会いは生涯で一度限り。
だから、その出会いを大事にしましょう。
お茶室内でお会いした皆さんが
そのことを心にとめて
皆が気持ちよく、和やかな雰囲気が生まれるように
心を合わせて楽しみましょう。
そんなお話をさせて頂きました。
あとで感想を書いてもらいました。
その中で嬉しいことに
「自分でたてたお茶を飲んで、みんなとわかちあえたところがよかった」と
書かれていた一枚が、輝いて見えました。
小さな子でも、こんな感想が言えることに驚きましたし
暑い中、頑張った甲斐がありました。
汗だくになりましたが、後期への力をもらった気分でした。