私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

大海に挑む草舟のロマン

2016年07月30日 | 思うこと

今から3万年前に日本人の一部の祖先は、台湾から海を渡って来た。
そう聞いただけで、鳥肌が立つほどの感動である。

* * *

この17日に、その航海を再現するために国立博物館を中心とするチームが作った
草舟二隻が、75キロメートル離れた西表島を目指して、与那国島を出航した。

結果は、潮に流されるなどして、自力で全距離を航行することは出来なかったが、
その試みには大いに夢を抱かせてもらった。

次回の挑戦は、来年、台湾から与那国島までの110キロメートル以上を航行するとのこと。
26日のNHK「クローズアップ現代+」の「日本人のルーツの謎を追う徹底再現!太古の航海」で
代表者の「祖先は成功させたのだから、是非成功させたい」と話す姿が輝いて見えた。

太古の人々が、何を目指して、どうやって、渡って来たのか、、
それを考えると、やたらざわざわと血が騒ぐ。
ひょっとすると、私の中にもその祖先の血が流れているのかも知れない。


※ 画像はNHK「クローズアップ現代+」より
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「賢い子に育てる究極のコツ」は、高齢者の脳にもプラスになる

2016年07月27日 | 思うこと

この本は、
子供たちがみな成人した我が家には、もう手遅れで、縁がなさそうだったが、
意外や意外!
読み進んでいくと、成長段階の子供だけでなく、
高齢者にも役立つ本だということが分かった。

* * *

特別な教育を受けなくても、どんどん自分の力で伸びていく、
勉強が出来るだけではなく発想力も豊かで、素直で努力家で、
自分の夢に向かって着実に歩んでいる。

友達もたくさんいて、毎日を楽しそうに過ごしていて、
長い目で見ると就職活動でも自分の望みの業界や会社に入って活躍している。

著者がこの本を執筆するに至ったのは、こういった 「ぐんぐん伸びる子」 の条件が
最新の研究から少しずつ見えてきたからであり、
そのコツ (エッセンス)を伝えたいということだった。

* * *

いったい
どうしたらそんな子供が育つんだろう。
詳しくは著書を読んで頂かなくてならないが、その項目を五つ紹介すると、

① 脳レベルで子供を賢くする方法ー
② 脳の仕組みと才能の伸ばし方ーー
③ 効果的な親の働きかけーーーーー
④ どんどん知識を吸収出来る学習法
⑤ 生き生きと輝く生活習慣ーーーー
・・・など

この中で親がしてあげる大事なこととして、
「好奇心の種をまき」 「背中を押してあげる」 こと。
「海馬を大きく健やかに育てる」 こと。
が挙げられていた。

このことは、子供だけでなく高齢者の脳を委縮から防ぎ、
生き生きと保つためにも役立つことだと付記されていた。

大雑把にまとめると、好奇心を持って積極的に行動し、
睡眠や食事をきちんととるなど、良い生活習慣を守ることで、
脳へのストレスを減らし、海馬を大きく保つことは、
子供の成長にだけでなく、高齢者の脳を健康に保つことにも
大きく役立つということなのである。

ここで、特筆したいのは、
これらの事柄への具体的な方法は、小数のデーターや感覚からの概念ではなく
膨大な脳画像を用いて、世界最新の脳研究から科学的に導き出されたものなのだ、
ということである。


詳しく、正確には著書をご覧下さい。

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瑠璃玉アザミと河原ナデシコをバッチャン焼の花入れに

2016年07月26日 | 花便り

夏本番、庭で元気に瑠璃玉アザミ河原ナデシコが咲きました。

花後にすくすく伸びたアヤメの葉を、あしらいに入れてみました。
季節感を大事にする茶花としては、アヤメの葉は不都合ですので、
単なる生け花として、床の間ではなく、置き場所を自由に変えて楽しみます。




~ 瑠璃玉アザミ ( ルリタマアザミ ) ~

学名 : エキノプス キク科の多年草
原産 : 欧州
栽培 : 日当たり,乾燥地を好みますが、暑さには弱いので、
西日の当たらない所に植えます。

直径4センチほどの球状にまとまって咲き、
手毬のような姿が可愛らしく、ブルーの花色が爽やかです。
ドライフラワーに出来るくらいですから、水揚げの心配がなく、
夏の花としては使い易く重宝します。

※葉は硬くてトゲトゲしていますので要注意。




~ 河原ナデシコ (カワラナデシコ ) ~

別名 : 撫子 ( ナデシコ )・ 大和撫子 ナデシコ科の多年草
分布 : 本州の中部以南
栽培 : 日当たりを好みます。

切れ込みの美しい花です。
優しいピンク色で可憐な姿が古くから日本人に愛されてきました。
花持ちがよく、蕾も次々に咲きますので長く楽しめて、
水揚げの心配もなく扱い易い花です。




~ ベトナムのバッチャン焼花入れ ~

ベトナムの焼物は、古くから「安南」と呼ばれ日本の茶人に愛されて来ましたが、
バッチャン焼は、ベトナムの焼物でもバッチャン村で焼かれたものを言います。
現在でも工芸品として盛んに作られており、この花入れも最近作られたものです。

日本の染付に似ていますが、やはり雰囲気がどこか違います。
和風のようで和風でない、そんなちょっと異質なオーラを放っているこの花入れは、
どんな風に使って良いか分からずに、10年以上お蔵入りさせていたものです。

それが、この度
瑠璃玉アザミが元気に咲いているのを見て、ピン!と来ました。

あとは、ちょうど咲いていた河原ナデシコを一緒に入れてみました。
本当はもっとバッチャン焼に合うものがあるのかも知れません。
それは今後の課題として、茶花に使えるように考えていきたいと思っていますので、
今回は、このくらいでお許し下さい!

花入れに言い訳している次第です。


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* 南部蝉 しぐれ * 聴いて来まーす♪

2016年07月23日 | 「いと をかし」なものたち

いつ、どこで、は 秘密ですが、主人と行って来ます。
私は洋楽も好きですが、昔から演歌も大好きです。

特に歌謡浪曲で、二葉百合子の岸壁の母や三波春夫の紀伊国屋文左衛門など、
朗々とした良い声で歌われると、心にしみて感動するのです。

楽しみだった二葉さんは引退し、南さんは亡くなって寂しかったのですが、
その後継ぎとも思える、実力派の福田さんがデビューしてからは楽しみが出来ました。

主人のご先祖様は南部地方にゆかりがあって、この歌は特に贔屓にしている歌です。
伸びやかな歌声は素敵でしょうね。
楽しみに行って来ます。



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野の花のスケッチ 紫露草

2016年07月21日 | 野の花のスケッチ

                      私はこの花が大好き

                      花色やしみじみと優しい風情
                    
                      薄くて儚げな花びらの様子が胸にキュッとくる

                      ずっと咲いていてくれたらいいのに

                      日が高くなると閉じてしまう

                      だから余計に愛しく思うのかな


                             我が待ちし 秋は来にけり 月草の
                                やすの河原に 咲きゆく見れば   良寛

                                      * 月草は露草の古名
※ 当初「露草」としていましたが、「紫露草」の
間違いでしたので、訂正させて頂きました。

~ 2014-8-10に掲載したものを一部訂正し再掲しました ~
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ゆずくんの恩返し

2016年07月19日 | 思うこと


このゆずくんというのは、我が家の三人姉弟の末っ子、
のんびり、おっとり、ゆっくりの甘えん坊大将軍の息子のことである。

二人の姉の元で可愛がられ、物心ついた時に遊ぶ友達は
隣家の女の子二人のみ、という環境で育ったためか
今でも男らしさに欠け
決断力、実行力共に同年齢の人達に遠く及ばないのである。



そんな彼を見ていて主人が嘆いたことがあった。
「なんであの子はいつまでも何も出来ないんだろう」と。

そこでよく言われる「桃栗三年柿八年」のあとにつく
「柚子(ゆず)の大馬鹿十六年」
を思い出した。
それは
別に柚子が他の果樹に劣っているわけではなく、ただ実がなるのに
桃や栗の五倍、柿の二倍はかかるということなのだ。

だから息子は ゆずであって
気長に育つのを見ているしかないのである。
私たち夫婦はこの時に、そう思い至った。



そして現在、当の息子は
一応会社に行っているし、給料から生活費も入れている。
だけど、まだまだひよっこみたいで頼りなく、
親はいつまでも生きていて、いつまでも甘えられると思っている。

ところが、その彼が、この連休の前に言うのである。
「ボーナスが入ったから飯でも食いに行こうか」と。

その一言は、どんな一言よりも私たち夫婦にとっては嬉しい一言だった。
もちろん反対することなどなく、有難く、嬉しく、その申し出を受けた。
当日は彼の車に乗せてもらい御馳走になって来た。

会計をする彼の後ろ姿が、ちょっぴり頼もしく見えて
「ゆずの花の蕾がようやく出来た」
そんな気分が味わえたのであった。
なによりの御馳走だった。

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野の花のスケッチ・ヘクソカズラ

2016年07月18日 | 野の花のスケッチ

へクソカズラ ( 屁屎蔓 ) なんて、ちょっと可哀想な名前ですが、
花は優し気で、とても可愛いらしい色や形をしています。

悪臭があるのでヘクソカズラと呼ばれますが、これは別名で、
本当の名前は 灸花 ( ヤイトバナ ) と言います。

花は漏斗状、長さは1センチほどで、縁が五つに割れてフリルのようです。
内側は紫紅色で、その色が お灸の跡に似ることからの名です。

* * *

日当たりの良い所に生える蔓性の多年草です。
裏山の畑の垣根に絡みついていたものをスケッチしてみました。

古くからあるようで、古名は 屎蔓 ( クソカズラ )
「ヘクソカズラも花盛り」なんて云うことわざがあるそうです。

その意味は
嫌な臭いがあって好かれないヘクソカズラでも、
愛らしい花を咲かせる時期があるように、
不器量な娘でも年頃になれば、それなりに魅力がある、
とのこと。
ー ウィキペディア ー

もう一つの別名は 早乙女花 ( サオトメバナ )、
こちらの名前なら、花入れに活けてもきれいな雰囲気ですね。
何と合わせて、どの花入れに入れましょう、、
目下考え中です。


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風船カズラと姫ヒマワリを粽籠花入れに活けてみました♪

2016年07月16日 | 花便り

~ 床の間の壁に ~

風船カズラと姫ヒマワリが可愛らしく咲きました。
どちらもアメリカ原産の植物ですが、静かで和の雰囲気を持っています。
粽 (ちまき)をかたどった籠花入れに、掛ける場所に合わせて活けてみました。




~ 姫向日葵 ( ヒメヒマワリ ) ~

キク科・キクイモモドキ属の多年草
北アメリカ東部原産
名前はヒマワリ属の菊芋 (キクイモ)に似た花を咲かせることから。
花期 : 7月~9月
日当たりから半日蔭まで適応し手間いらずで丈夫です。
切り花にしても長持ちしますので、庭に一株植えておくと便利です。




~ 風船葛 (フウセンカズラ ) ~

ムクロジ科・蔓性の多年草
北アメリカ南部原産
花期 : 71月~10月
花のあとに直径3~4センチの風船のような果実をつけます。
風に揺れる様子は可愛いですし風情があります。
日当たりで排水の良いところを好みます。
茎が細く頼りなさそうですが、水揚げが良く切り花にも向いています。


~ 廊下の壁に ~



家族が必ず通る廊下に飾ってみました。
せっかく庭に咲いていても見てもらえませんから、強制的に見せようという魂胆です。


~ 床の間の柱に ~



どちらもアメリカ原産とは思えない和風ぶりです。
床の間の柱にも違和感なく収まっています。
白くて小さい花が可愛らしいですね。

* * *

風船カズラが風鈴のようにぶら下がる姿は、愛嬌があって、風情も感じさせます。
はっきりとした黄色が夏らしい姫ヒマワリを合わせて、明るい雰囲気にしてみました。

今回は、この粽形の籠花入れを使うのが目的でした。
変わった形ですので、ちょっと個性的に活けられたらいいなと思っています。
これからどんな花を入れられるのか楽しみです。


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花火のお茶碗で孫ちゃんとお茶を♪

2016年07月14日 | 茶の湯便り

お稽古を始めてから三年目に入ったアイさんは、
最近、めきめきと腕を上げてこられました。

盆略点前でのお茶会も充分に開けるほどになりました。
それでも
お友達を呼んでのお点前は、まだちょっと自信がないとのこと、
"それなら、娘さんやお孫さんをお客様に見立ててみたらどうでしょう"
そんな会話をしていたところに、この花火の可愛いお茶碗を見つけました。



この四月に小学生になったお孫さんは、活発な性格で何事にも興味津々なのだとか。
そこで、その孫ちゃんのために、このお茶碗をプレゼントすることにしました。

ゆくゆくは海外の人達にも、日本の文化を
堂々と発信できる女性に育ってほしい、との願いを込めて。

お茶碗は、今朝のお稽古の後でアイさんにお渡ししました。
きっと和気あいあいの素敵な家族茶会が開かれることでしょう。
後日、その様子をお聞きするのを楽しみにしておきましょう。


※ 盆略点前 : お盆の上にお茶碗などの道具を乗せてお点前をします。
裏千家のお点前の中で、最も基本的なお点前です。




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岩田健三郎版画展 / 水上村・川のほとりの美術館にて

2016年07月11日 | 美術工芸

~ 水上村・川のほとりの美術館 ~

この小さな美術館は,1999年5月に日本初のフォークアート美術館として開館しました。
この独特な建物は洋風納屋をイメージしたものだそうです。

※フォークアート : 「土地固有の文化から生まれたアート」
それぞれの地域社会が共有する価値観と美学を伝え
文化の独自性を示すものである。
ー ウィキペディア ー




現在開催されているのは、地元姫路を拠点に制作されている岩田さんの版画展です。
1階は、この一年で制作された新作が並んでいます。




展示されている作品は買い求めることが出来ます。




1階にはミュージアムショップと喫茶コーナーがあります。




向こうに見えるのは喫茶コーナーです。




2階は岩田さんが約40年にわたって手掛けた姫路、たつの両市などの
小学校で使用する学習ドリルの表紙絵の版画約120点が展示されています。
こちらも買い求めることが出来ます。




絵付けされた大皿や小皿、組み物の絵付けタイルなども展示されています。

* * *

岩田さんの作品は、身近な生活の風景が温かい眼差しで描かれています。
それは、季節の風景や行事など、郷愁を誘い心和む世界でもあり、
地元の人々に広く知られ愛されています。

私はこの度、一作品を額装してもらうことにしました。
出来上がりが楽しみです。


岩田健三郎版画展 : 7月1日 ~ 7月31日まで。
水上村・川のほとりの美術館 : 姫路市西中島416ー9 (10時~17時・火曜休)

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お茶碗をたくさん頂きました♪

2016年07月09日 | 茶の湯便り

これはほんの一部。
他にも段ボール箱にいっぱいあります。

先日、出先で友人から電話がありました。
いきなり「 ねえ、お茶で使うお茶碗要らない? 」と。

急なことで戸惑いながらも、

「 気に入ったものがあれば頂きますよ~ 」と返事すると、
「 今ねえ、実家からなのよ、父が作りためた物をもらって欲しいの 、
だから、適当に見繕って持って行くからね、何個要る? 」

「 何個要る?って、何個頂けるの? 」
「 山ほどあるから好きなだけ言って! 」

「 分かった! 夏物やら冬物やら季節のものを混ぜて、取りあえず20個頂戴 」
「 いいよ!20個ねえ!帰ったら持って行くね 」



彼女のお父さんの本業は版画家さんです。
その傍らで焼物も始められてプロになったそうです。
御歳90になられて工房を畳むことになり、私に有難いお話となりました。

この他、「茶入れ」や「菓子鉢」などもあるそう。
今度帰省の折に持ち帰ってきてくれることになりました。
棚から牡丹餅のようなお話ですが、"来るもの拒まず"
素直に喜んでいます(^^♪



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天の川の香合で七夕を楽しむ

2016年07月07日 | 茶の湯便り

♪ 笹の葉さらさら のきばにゆれる
お星さまきらきら きんぎん砂子 ♪

漆黒の夜空にキラキラ光るお星さまは、
子供心にたくさんの夢を与えてくれました。

そして、織姫と彦星の伝説も
今でも心の中で煌めくように残っています。

* * *

この香合は、ガラスの深い藍色地に金銀が蒔かれていて、
まるで天の川のよう・・
本物を見るに越したことはありませんが、
お茶の稽古場でも、天の川を眺めたつもりになって
想像を巡らせて楽しみます。




~ 今日のお稽古の取り合わせ ~

水指 : 中国 ( 景徳鎮窯 ) 染付
茶碗 : ガラス平茶碗 観世水絵
棗 : 中国 ( 黒漆塗螺鈿 )

夏の暑い時期に、意外と黒いお道具は涼しさを感じさせます。
螺鈿の光沢は夜空に瞬く星のようでもあり、
冷たい氷のようでもあって、清涼感を与えてくれます。

* * *

もう大人になってからは五色の短冊に願い事を書いたことはありませんが、
いつまで経っても、お星さまにお願いしたいことはあります。
今日も、あれと、あれをお願いしよう。


※ 螺鈿 ( らでん )ー 貝殻の色つやの美しい部分を薄く切り取って
器物にはめ込んで装飾とするもの


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人情宰相・角さんの胸に響く言葉

2016年07月05日 | 思うこと


角さんは、大衆を愛し、大衆からも愛された稀有の総理大臣である。

死後22年を経た今日、石原慎太郎の書いた角栄本「天才」が
本年度上半期ベストセラー総合1位に入るなど、角栄ブームが加速している。

角さんの魅力はなんだったのだろう?
その興味からこの本を読んでみた。

* * *

~ なんと言っても、人間を愛する人だったということ ~
「 人間は誰しも出来損ないだ。しかし、その出来損ないを
愛せなければ政治家は務まらない。そこに政治の原点があるんだ」


~ 明快な態度と類まれな実行力で頼りがいがあったということ ~
「数億円」のトンネルを作るなら、最低1万人の利用者が必要と考えるのが官僚だ。
利用者が150人でも、欠かせないものを作る、それが政治だ」


~ 責任のとり方が潔く、周囲の者が安心して仕事に専念出来たということ ~
「手柄はすべて連中に与えてやればいい。泥は当方が被る」

「仕事をするということは文句を言われるということだ。
褒められるために一番良いのは仕事をしないこと。
しかし、それでは政治家は務まらない、批判を恐れずにやれ」


* * *

100の金言が詰まった本である。
ここに紹介したのはほんのちょっとだけ。
まだまだ角さんの魅力はたっぷりと詰まっている。

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姫路城西御屋敷跡庭園・好古園のお茶室が嬉しい民間外交の場に

2016年07月03日 | 茶の湯便り

~ お茶室・双樹庵の広間から見る「茶の庭 」~




好古園は、姫路市の市制百周年を記念して建造された池泉回遊式日本庭園です。
発掘調査で確認された武家屋敷跡や通路の遺構を生かして、
お屋敷の庭、茶の庭など、趣の異なる九つの庭園が造られています。

茶室はお城に敬意を払い天守の方を向けて建てられています。
上に見えているのは、千姫の過ごした「西の丸」です。




~ 四畳半の茶室 ~
方円の窓



左側にちょっと見える建物は「小間・三畳台目」のお茶室・双樹庵です。
普段は公開されていませんが、春と秋の「大茶の湯」で特別に公開されます。

「大茶の湯」は、春は4月、秋は10月に開催され、
どなたでも気軽にお茶を楽しむことが出来ます。




上方に見えるのは「腰掛待合」です。
この「茶の庭」は秋の紅葉、冬の雪景色も美しい庭です。




~ 双樹庵 ・ 広間 ~

こちらのお茶室で、一般のお客様のおもてなしをします。
夏はクーラーが効いていますので、お茶を頂きながらゆっくりと過ごすことが出来ます。

左手中央のケースには、羽柴秀吉が姫路城築城の折に、
黒田官兵衛が注文した「播磨釜」が展示されています。
実際に、築城に関わった職人たちの湯茶の接待に使われた釜です。
この釜だけの見学もOKですので、好古園にお越しの際は是非ご覧下さいね。




~ デンマークからのお客様 ~
" はい!チーズ♪ " が通じてこのスマイル♪

お菓子のお饅頭を食べるのにちょっと苦労していましたが、
お茶のお味は?の質問に " オイシイ "との返事を頂き、ほっとしました。
ママの隣の少年は、お菓子もお茶も顔をしかめていましたので
" ノーサンキュー? "と尋ねるとニンマリ笑って、うんうん!と頷いていました。
まだちょっと難しいお味だったかな。

京都、大阪を見学後姫路に寄ってくれました。
この後は広島、富士山、東京と巡り帰国するとのこと。
ウエルカム・トウ・ジャパン!
ウエルカム・トウ・ヒメジ!
サンキュウ♪




~ 香港からのお客様 ~
イー・アル・サン・チーズ♪

中国語の合間に片言の日本語を交えて、賑やかに会話が弾みました。
手前から三人目の男性は日本が大好きなのだとか、嬉しいですねえ(^^♪

さすがに、お茶には馴染みがあるとみえて、抹茶も難なく飲み干して
" オイシイ! " とニッコリ。
ウエルカム・トウ・ジャパン!
ウエルカム・トウ・ヒメジ!
シェイシェイ♪

* * *

今回も大勢のお客様をお迎えしました。
国内のお客様は、宮城、東京、神奈川、静岡、京都、神戸、長崎から。
海外からは、韓国、香港、タイ、デンマーク、アメリカから。

今回、特に嬉しかったのは韓国からのお客様がいらしたことです。
アジアからのお客様は、欧米からのお客様よりも少ないのですが、
中でも"中国" "韓国"のお客様はほとんど無くて、今回が初めてだったのです。

年配の男性でソウルから来られたそうです。
私が韓国に来たがっているかどうか、通訳を通して聞いてこられたので、
" もちろん!行きたいと思っている " とお答えしました。
すると、ニッコリされて嬉しそうでした。

こうしてお茶のおもてなしを通して、
ささやかながらも、民間外交の一助になっているかしらと、
嬉しく思える一日となりました。


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