*~ 雪椿 ~*
昨年は暖冬だったので、2月9日にはもう咲いていましたが、
今年は寒さ厳しく、初めての開花は3月3日でした。
雪椿は日本海側の東北地方から北陸地方の
多雪地帯に自生する椿で、新潟県の県木に指定されています。
冬の間は雪に埋もれて過ごし
雪が融けると枝をもたげて花を咲かせます。
そのため積雪の高さ以上に樹高を伸ばすことはなく
雪椿の高さを見ると
その地方の最大積雪量の見当がつくと言われています。
*~ 木五倍子(きぶし)と掛花入れに ~*
本来の花期は4月中旬以降で
雪国に春を告げる花とされています。
我が家は瀬戸内気候にありますので3月に入ると咲き始めます。
春に咲く花なのになぜ雪椿なのでしょう?
それは前述したように
健気にも雪に埋もれて冬を過ごすことからつけられた名前です。
*~ 藪椿(やぶつばき)~*
その点、藪椿は主に太平洋側に自生し温暖な所を好みます。
雪椿がお皿のように平開して咲くのと対照的に筒状に咲きます。
雪椿、藪椿、この二種から多くの椿が生まれました。
雪椿も本来の自生種は深紅色ですが
色も形も違う多くの園芸種を生み出しています。
* * *
~雪椿と藪椿の違いは葉脈を透かして見ると分かります~
~ 雪椿の葉脈 ~
透かすと葉脈が見えます。
~ 藪椿の葉 ~
葉脈が透けて見えません。
*~ 木五倍子(きぶし)と雪椿 ~*
木五倍子の蕾が上から順に開いて来ますが
まだ少し早いですね。
あと一週間ほどで見頃になると思います。
*~ 同じ木五倍子に雪椿を二本合わせて ~*
古い銅の花入れに入れてみました。
* * *
雪椿は多くの蕾が色づいていて、開花したものも増えました。
藪椿の蕾はまだ固いものが多く
もう少し暖かくなってからの開花のようです。
他の春咲きの椿たちもこれからが本番、楽しみです(^^♪