私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

ゆずくんのお誕生日

2015年11月30日 | 思うこと

桃栗三年柿八年
梅の酸っぱい十三年
ゆずの大馬鹿十六年



木が育って実を結ぶのに桃や栗は三年、柿は八年かかり、
梅は十三年、そしてゆずは十六年もかかる ということである。

こんなことを何故言うかと言えば
それは、我が息子がゆずだからなのである。

今から○十年前の11月29日、陣痛が来ているのに彼の児心音が無くなっていた。
出産は、母親も頑張るが、中にいる赤ちゃんも頑張らなければ生れ出られない。
そんな大事な時に彼は、お腹の中で息を潜めてしまったのである。



そんな彼が無事にこの世に誕生出来たことは、その時の医師や助産師の方々の
適切な処置と温かい励ましがあったからこそと、今でも有難く感謝している。

そして、昨日の誕生日、彼が聞いてきた、
「僕って何時に生まれたの?」
「○○が生まれたのは、夕方の5時36分だよ」

「あの時はねえ、児心音がしないって言われて心配したんよ」
「ははは、、きっと生まれるのが怖かったんだよ」
「それで息を潜めていたって訳?」
「そうそう、、ずっとお腹の中にいたかったんだ」



何とも、いいおっちゃんになった今の彼の言葉は、幼稚園児のような言いぶりだが、
なまじ嘘っぱちではないのである。
この言葉こそ彼の性格を表し、その後の生き方そのものだった。

「ずっとお腹の中にいたかったんだ」、、、

今でも、彼の時間は止まったかのように、ゆっくりと、のんびりと流れている。
人よりもずっと遅い時の流れを、少しずつ、少しずつ歩んでいるのである。






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あれ?夏かな?秋かな?ちょっと寒いけど、、

2015年11月29日 | 思うこと



~ この11月の暖かさは異常と思えるものだった ~

我が家で言えば、春咲きの雪椿が開花したし、隣家では終わったはずの高砂百合が咲いた。
そして関西のある大学のキャンパスでは、なんと土筆(つくし)が芽を出したとか、、

これは今朝の、近くの小川の岸辺の様子。
蓼(たで)の花が咲きそろい、朝顔まで咲いてしまった。

昨日は、寒いはずの青森で何十年ぶりかの遅い初雪となり
暖かいはずの和歌山では26年ぶりの早い初雪が降ったとか、
南北の気候逆転現象が起こったと報道されていた。

こちらは、朝晩冷えるとはいえ日中の日差しはまだまだ暖かい。
ずっと暖かかったり、急に寒くなったり、、、
植物たちはどうしたらいいのか戸惑っている。


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ラストサムライロケ地・書写山圓教寺/西国三十三か所二十七番札所

2015年11月26日 | 札所巡り
ー 圓教寺パンフレットより ー

こちらは、ハリウッド映画 「ラストサムライ」やNHK大河ドラマ 「軍師官兵衛」のロケが
行われた圓教寺の中心道場と言える三つの堂がコの字に配置された伽藍空間です。

右手の建物は大講堂、中央は食堂、左手が常行堂。

いずれも室町時代の建物で、「一度は訪れてみたい名建築」として、
「週刊古寺をゆく・別冊」(小学)で紹介されたことがあります。




樹齢数百年の杉木立の道を抜け、急な坂道を上ります。




ー 大講堂 ー (国重要文化財)
こちらは僧たちの勉強と修行の場

播磨の諸将が信長に加勢する中、別所長治が毛利方に寝返り、
窮地に立たされた秀吉は、官兵衛の進言によりこの圓教寺に
本陣を移し難を逃れたと言われています。

ここは、信長からの大勢の援軍を収容でき、山上にあることから
敵を監視するのに好適との官兵衛の判断だったのでしょう。
そんな歴史の一コマを彷彿とさせる凛々しい雰囲気が漂っています。




大講堂の軒下
風雪に耐えた木材の貫禄



お祀りしているのは、釈迦三尊像 (脇侍は文殊菩薩と普賢菩薩)ですが、
普段は拝観不可で、GWの新緑まつりと12月14日~16日のみ特別公開されます。




ー食堂 (じきどう) ー

修行僧の寝食のための建物 (国指定重要文化財)
長さ約45mの二階建ての建物は他に類を見ないそうです。

今では、1階が写経や座禅体験の場として解放され、
2階は寺宝の宝物館となっています。

圓教寺は弁慶が修行したことでも知られていますが、
この宝物館には 「弁慶の勉強机」 も展示されています。
分厚い一枚板のかなり重そうな机ですが、弁慶はこの机を
境内のあちこちに持ち運んで、そこで勉強していたようです。

あの屈強な弁慶さんが机を持ってウロウロしているなんて、
想像するだけでも、益々弁慶さんが可愛らしく思えてなりませんでした。




ー 金剛薩た座像 (こんごうさった) ー
この座像は金剛堂の本尊ですが、この宝物殿に展示されています。

※「薩た」の「た」は漢字ですがパソコンでは出てこないので平仮名にしました。



ー 常行堂 (じょうぎょうどう) ー
本尊は阿弥陀如来座像 建物と共に国の重要文化財

ここは、常行三昧という修行の場
(常行三昧とは、ひたすら阿弥陀仏の名を唱えながら本尊を回る修行のこと)

舞台と楽屋が付いた珍しい建物
張り出した舞台は、向かい合う大講堂の釈迦三尊に舞楽を奉納するためのもの。


~ * ~ 三か所の特別公開 ~ * ~



ー 本多家廟所 5棟 ー
食堂の向いに土塀で囲まれた姫路城主本多家の墓所があります。
この度、特別公開で中まで入らせて頂きました。
江戸初期から中期にわたる廟建築として、県下でも類例のない貴重な遺構とのことです。




ー 十妙院 及び狩野永納襖絵 ー(国指定重要文化財)

江戸中期に建築され、圓教寺型といわれる独特の構造を持った塔頭といわれています。
内部にある襖絵は狩野永納筆で、この度特別公開されました。




ー 金剛堂 ー (国指定重要文化財)

こちらは室町時代の建物で二間四方の小さいお堂
天女の天井絵が特別公開されました。
本尊の「金剛薩た」は食堂の宝物館に展示されています。




金剛堂前の山上公園からは、はるか瀬戸内海や小豆島まで見渡せます。

はるばると のぼれば書写の 山おろし
松のひびきも 御法なるらん



※釈迦三尊像と金剛薩た座像の画像は「西国三十三所をめぐる本」より
(株 京阪神エルマガジン社)

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西の比叡山・書写山圓教寺・魔尼殿/西国三十三か所二十七番札所

2015年11月25日 | 札所巡り

はるばると のぼれば書写の 山おろし
松のひびきも 御法なるらん

西国巡礼は1300年の歴史を持つ日本最古の巡礼で、三十三か所の観音霊場を参拝します。
その霊場は岐阜県から兵庫県までの二府五県に点在しており、圓教寺はその西端の札所です。

こちらは、圓教寺の中核をなす本堂である魔尼殿 (国登録有形文化財)
ご本尊は六臂如意輪観音 (国指定重要文化財)です。

こちらで参拝を済ませ御朱印を頂きます。




開山は、今からおよそ1000年前の966年(康保3年)
性空上人によって開かれた天台宗の古刹です。

最盛期には山上に30余の塔頭が建ち並び天台宗の
三大道場の一つとして西の比叡山と呼ばれてきました。




魔尼殿は京都清水寺の舞台と同様に、崖に造られた懸造り (かけづくり)
桜の霊樹に天人が礼拝するのを見た性空上人が、その生木に如意輪観音を刻み、
これを本尊とする堂を築いたのが魔尼殿の始まりと伝えられています。




魔尼殿に入るために懸造りの足元を右に回ります。
その美しい姿を間近に見ることが出来ます。




曲がり角にも観音様が佇んでおられます。
柔和で静かなお姿に心洗われる思いです。




一つ一つに人々の思いが籠められているようで
胸が熱くなります。




魔尼殿の前にそびえる大イチョウの木

水分を多く含んでいて火に強く、火が迫ると水を吹いて社殿を守ると言われています。

幾度か火災に見舞われており、昭和期に建て直されたということですので
この大イチョウは魔尼殿にとっては大事なお守り、イチョウに寄せる思いが伝わります。




魔尼殿の西側の下から見上げたところです。
紅葉の赤が美しく、建物をベールのように包んでいました。




黄楊 (つげ) に彫られた桜のお守り

寺社にお参りしても、ほとんどお守りは頂かないのですが、
このお守りは番外です。桜の美しい彫刻に惹かれました。

※11月21日から23日までは書写山もみじまつりとして
三か所の文化財の特別公開がありました。

次回はその様子と、ラストサムライや軍師官兵衛のロケ地となった
大講堂、食堂、常行堂の投稿です。


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もみいづる書写山圓教寺・西国三十三か所巡礼二十七番札所/仁王門まで

2015年11月24日 | 札所巡り

書写山圓教寺(えんぎょうじ)は姫路駅より北西にバスで30分の位置にあり、
山頂11万坪の広大な敷地に、十数棟のお堂を持つ大寺院です。

ハリウッド映画「ラストサムライ」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などの
ロケ地として使われ、歴史的にも秀吉の本陣が置かれるなど見所の多い寺院です。




ー 地図は姫路観光なびポート(観光案内所)パンフレットより ー

標高371mの山上の境内は東西に延び、三つの小さな谷があり、
幾つもの坂を登ったり下りたりしながら奥まで進んで行きます。

※あまりに広大で見所も多いため、三回に分けての投稿になります。
今回はロープウェイ乗車から仁王門までの様子です。





ロープウェイは姫路のキャラクター。しろまる姫と官兵衛が描かれています。
71人乗りのゴンドラで約210mの山上駅まで4分の空中散歩が楽しめます。




眼下を流れるのは夢前川(ゆめさきがわ)
山々も少しずつ秋色になって来ました。



ロープウェイ駅からの眺め
山の向こうは姫路市街です。



仁王門までの道々には観音様が佇まれて参拝者を迎えておられます。
この観音様は、西国三十三か所霊場のご本尊のお姿を写されたものとのことです。




仁王門まで少しずつ坂を上ります。



観音様と紅葉の荘厳



だいぶ上がりましたがもう少し歩きます。



杉木立の中の観音様を拝みながら進みます。



10分ほど歩いて仁王門に到着です。
山麓と違い紅葉の鮮やかさが光ります。

次回は、圓教寺の中心伽藍である魔尼殿(まにでん)です。



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お福分けしますニャン

2015年11月21日 | 「いと をかし」なものたち

* ~ これは、長年耳かきの先に付いていた招き猫 ~ *

京都の新京極で買ってからいったい何年経ったのか、
少し重たかったが、いつも眺めて、楽しんで耳掃除をしていた。

身長1.8センチ、体重0.5グラムの豆猫
あちこち色がはげて野良猫みたいになったけど
この屈託のない笑顔は最高!

お腹の福の字に
ほっこり和顔施

笑顔は笑顔を生み
笑顔は幸せを生む
そして幸せは福を呼ぶ

小さいけれど、大きな力を感じさせる招き猫である。


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ここは別世界や!高校文化祭のお茶席

2015年11月14日 | 茶の湯便り

昨日は高校の文化祭で、お茶席のお手伝いに行って来ました。
10時開始ですが準備は学校側でしてくれますので、9時過ぎに登校すると
お道具はすっかり指定した通りに、間違いなくセットされていました。
茶道部担当の先生とはもう8年ものお付き合いですから、あうんの呼吸です。
初めの頃は前日に準備していましたが、もうそれは先生の指図で部員のみで
出来るようになっており、私はずいぶんと楽になりました。

この日は、卒業生も手伝いに来てくれましたので、持ってきた着物を着せました。
全ての準備が整うと、タイミングよくバザー開始の放送が入り、お茶席も開始です。

さあ、今年のお茶席はどんな風になるのでしょうか、、
期待と不安のハーフハーフの気分です。

~ * ・ * ・ * ~

開始早々に、三年の男子生徒が三人連れ立って入って来ました。
男の子が待ってましたとばかりに入って来るのは珍しいと思っていると
「へえー!ここは別世界やなあ!」の第一声が、、

これこそが、お茶席で感じてもらいたいことの一つです。
お菓子が美味しかった、お茶が苦かった、あるいは美味しかったなどの感想は
よく聞きますが、お茶席そのものの感想は聞いたことがなかったので、
今時の子供たちには、そこまでの考えや思いがないのだろうと思っていました。

ところが、この文化祭のお茶席で、しかも男子生徒からこの一言が出たことで、
驚きましたが、かえって今時の子だからこそ、そう感じたのかも知れないですね。

今頃の家で和室のある家はどのくらいあるのでしょうか、、
また、床の間のある家はどのくらいあるのでしょうか、、

畳のある部屋で床の間には掛け軸、香合、花入れのしつらい。
恐らく今までに見たことがなかったのでしょう。
今回の一言はたぶんそう云った視覚的なことを述べたのだと思いますが、
多少はお茶席の雰囲気から、一種独特のお茶の世界を感じてくれたのかも知れません。

この一言を得たことが、この度のお茶席の成果だったように思います。
お茶の稽古は、一瞬現実から離れ無になることが大事なのですから、
ある意味で「別世界」に入ることですもんね。

文化祭でのお茶席は「別世界!」
有難く素敵な一言でした。

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ごんぎつねの贈り物

2015年11月10日 | 「いと をかし」なものたち

先日、古本を手に入れた。
どれどれと、ゆっくり開けて見てみると
きれいな栞と押し葉が次々と出てきた。



栞はなかなか美しく、上部には羽を広げた向鶴が切り込まれ、
白い縁の中には描かれた松に、剪画の丹頂鶴が貼られていた。

そして、きれいに出来上がった押し葉が数えきれないくらいに、
ここにあるのはほんの一部で、もっともっとたくさんあった。

なんだかキツネに撮まれたみたいな不思議な贈り物
寝て起きたら、葉っぱがお札に変わっていたりして、、

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ママ泣かないで

2015年11月09日 | 思うこと




ぼくお花つんできたの

ママにあげる

ママ泣かないで



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さよなら子供たちのピアノ

2015年11月06日 | 思うこと

私は今日、子供たちとの思い出がいっぱい詰まったピアノを手放した
母が長女のお稽古に合わせて買ってくれたピアノ
だから母の思い出にも繋がるピアノである

居間の片隅で家族同然に佇んでいたピアノ
ああ、、だめだ、、胸が痛むし涙も出てくる

しばらくは辛いなあ、、
でも、このピアノはどうやら海外の小学校あたりに行くらしい
そう思うと少しは辛さが和らぐ気がする

このピアノは子供が好きだから、いっぱいの子供たちに囲まれて
楽しく賑やかに弾いてもらえれば幸せいっぱいだろう

さよなら子供たちのピアノ
もう会えないね、元気でね
さよなら、、さよなら、、






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姫路城菊花展

2015年11月05日 | 花便り

今日も姫路城は観光客でいっぱいです。
大勢の人がどんどん桜門橋を渡ってお城に入って行きます。



桜門 (大手門)
桜門橋を渡ると桜門に着き、ここから三の丸広場に入ります。



菊花展の会場は、お城の正面にある三の丸広場です。
大きなものから小さなものまで丹精込められた作品が展示されています。
11月15日まで。無料です。

力作揃いで見応えがありました。
解説は出来ませんので画像を御覧頂きお楽しみ下さい。






















菊作りも多種多様
香りと共にその美しさを堪能して来ました。
会場では菊苗の販売もありますので、興味のある方は挑戦してみて下さいね。

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「秀吉の時代」ー桃山美術の光と影・逸翁美術館2015秋季展

2015年11月03日 | 茶の湯便り

こちらは大阪府池田市にある逸翁美術館
2015秋季展として、秀吉の時代ー桃山美術の光と影 ー開催中 12月13日まで




逸翁 (小林一三) (明治6年~昭和32年)

NHKのドラマー「経世済民の男」夢を形にした起業家ーその主人公である。

阪急、東宝グループの創始者であり、宝塚音楽学校や少女歌劇団を創設したことでも知られ、
東京電力の社長を経て昭和15年商工相として入閣、戦後は国務相となり復興院総裁を務めた。

茶湯は慶応義塾大学卒業後に就職した三井銀行時代に、上司の高橋箒庵に勧められたのに始まり
陶磁器、書画などの収集に努め、懐石に洋食を取り入れるなど独自の茶道観をもって、
茶道の現代化や大衆化を提唱した。




逸翁美術館は「一都市に一美術館を」との逸翁の遺志を生かすために、
長年にわたって収集された茶道具、美術品が展観されている。

ー こちらは本秋季展のパンフレット ー

右側の秀吉像は、(伝)狩野光信の画稿(絵の下書き)ーよく学校の教科書に載せられている秀吉像
何枚も描かれた画稿の中で本人が一番似ていると思うものを選んだ、ということから
この秀吉像が最も実物に近い肖像画であろうと、館内の説明書きにあった。(重要文化財)

左側の黒楽茶碗は、楽長次郎作、銘「千鳥」
長次郎作は他には、赤楽茶碗、銘「常盤」の展示あり。




志野柑子口花入れ




本阿弥光悦書、俵谷宗達下絵ー新古今集切・月二種「月だにも」「さむしろや」

右ー月だにも 、なぐさめかたき、秋のよの、心もしらぬ、松の風かな
左ーさみしろや、まつよのあきの、風ふけて、月をかたしく、宇治のはし姫




千利休、茶杓、覚々斎筒




三十三間堂通矢図屏風 (重要文化財)

~ * ~ * ~

他にも(重文)花鳥絵螺鈿洋櫃、付籐編外櫃など全89点が展示されており、
逸翁美術館ならではの超一級品揃いの見応えある展覧会であった。


※ 展示品の写真はパンフレットより
※ 参考ー茶道誌淡交、増刊号「茶人と茶道具」、茶道辞典(淡交社)

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里山の炭焼き小屋のお茶会

2015年11月02日 | 茶の湯便り

11月1日、兵庫県川西市黒川地区にある炭焼き窯にお邪魔しました

こちら黒川地区は、お茶で使われる炭の最高級品と言われる菊炭(池田炭)の産地で
豊臣秀吉や千利休も愛用したという菊炭を今も作り続けています。

そのため、炭作りに使用する「クヌギの木」の伐採、再生と雑木や下草などの手入れも
当時から綿々として受け継がれて、今日では日本一の里山と言われているそうです。

そんな素晴らしい環境の中で、炭焼きの現場を拝見し、お茶席でのんびりと
美味しいイチジク餡のお菓子でお抹茶を一服楽しませて頂きました。




炭焼きの窯




窯の内部




焼き上がった炭




作業場で炭を切り揃えます




一口100円の寄付で一つ頂けます
里山の手入れはほとんどがボランティア活動に支えられています。
この寄付金はそうした活動に使われるそうです。




アズマヤマアザミ
炭焼き窯の周囲には可愛い野の花も咲いています。




ヒメジョオン
まるで笑顔で「こんにちは♪」と言っているようです。




なんと!烏骨鶏まで放し飼いです
こんな高級な鳥を放し飼いに出来るところはさすがのどかな里山ですね。




入口にはヤギ君がいました
六甲牧場からやって来たまだ2才ほどの男の子です。
カメラを向けるとポーズを取ってくれました。




まだ甘えん坊です
ご主人に甘えて頭をこすりつけています。
体は大きくてもまだ可愛いですね。


~ * ・ ~ * ・ ~

こちらの炭焼き窯は、この地区で菊炭を作る唯一のところだそうです。
里山を残すことも、炭作りも、維持するためには大変な努力が必要とよく分かりました。

今まで何気なく行っていた炭手前も、このことを考えるとそう迂闊な気持ちではなく、
感謝の気持ちを持って、させて頂くのだと考え及び、良い教訓を得た訪問となりました。


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