私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

故郷は近くに置きて思ふもの

2015年08月27日 | 美術工芸
ー 故郷・柏崎の町並み ー

室生犀星は故郷は遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふものと詠ったが、
故郷への思いは強く、名声を得た後も帰郷の代わりに、生まれ育った金沢の犀川の写真を飾っていたという。

故郷への思いは、そこで過ごした幼い頃の思い出とともにあって、切なくも美しい。
私もこの絵をダイニングルームに飾って、毎日ここで暮らしているかのように楽しんでいる。

~ この道をロバのパン屋さんを追っかけた、、
母と買い物に行って、待たせてもらった荷物を落とした、、
父がパチンコ店にいたのを見た ~
この絵はいろんな思い出を引き出してくれる。

この絵は去年亡くなった母から40年前に譲ってもらったもの。
学校で美術を教えている地元アーチストの先生から頂いたのだとか。
以来、故郷を思い、母を思う私の生活になくてはならないものになっている。



明日より31日まで留守にします。
北陸新幹線、上越新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線を乗り継ぎ、
石川の友人に会い、新潟で兄家族に会って、東京の娘二人のところに寄って帰って来ます。
帰りましたらお土産話など出来ると思います。

それでは皆さん、お元気で!
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蟷螂之斧・カマキリは偉大である

2015年08月26日 | 思うこと

私はこんなカマキリの姿を素晴らしいと思う。
何故なら
ピンと立った触覚や今にも折れそうな細い後ろ足の先までにも
鋭く神経が行き届き、その立ち姿からは気迫さえ感じられて、美しいと思えるからである。

真っ直ぐに向けられた顔はきりっと引き締まり、
とてつもなく大きく見えるであろう私を恐れることもなく、
前足を立てて威嚇のポーズを取り、身じろぎもせずに強い眼差しを私に向け続けている。

この気迫において百獣の王ライオンにだって勝るとも劣らない姿なのである。

~ * ~ * ~ * ~

蟷螂之斧(とうろうのおの)と言う言葉がある。
これは、カマキリのこんな姿を、
「弱いものが身の程も知らず、強い者に立ち向かうことの例え」として
自分の無力さを知らず無謀な行動をとることを揶揄する言葉なのである。

蟷螂之斧の元々の意味は中国の故事にあり、
一国の王にさえ道を譲らなかったカマキリの話であり、
天晴れカマキリ!胸が空く思いがするのである。

しかし、この故事は日本にも伝わり勇気ある虫として称えられたにも関わらず、
今日では元々の意味から離れてしまい、カマキリのこの真剣な姿を揶揄する意味に
使われるようになったことをとても残念に思うのである。

カマキリは虚勢を張っているのではなく
実は、強靱な精神力を持って
毎日を真剣に、精一杯生きている偉大な虫なのである。


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世界の国からこんにちは♪姫路城西御屋敷跡庭園・好古園お茶室は国際色豊か

2015年08月19日 | 茶の湯便り
ー 好古園入口 ー

こちらは姫路城の西隣りにある武家屋敷跡に造られた池泉回遊式日本庭園です。
「御屋敷の庭」や「茶の庭」など趣の違う九つの庭園があり、四季折々に
美しい景色の中でゆったりとくつろぐことが出来ます。

今朝は早くから強い日差しが照りつけて、入口への道に木々の影が色濃く落とされています。
さあ、今日はどんなお客様がこの道を歩いて来られるのでしょうか、楽しみに行って来ます。




ー今日はシニア隊四名でのご奉仕です ー




ー 庭への入口 ー




ー 向こうは姫路城 ー

この竹垣の向こうは姫路城のお堀です。
お城での異変に備えてすぐに家臣団が駆けつけられる近さです。




ー 白壁 ー

好古園は、水戸黄門、暴れん坊将軍など時代劇のロケによく使われました。




ー 茶室・双樹庵の入口 ー

いよいよ茶室にやって来ました。
この門をくぐり右に行くと「茶の庭」、そのまま進むと茶室の玄関です。




ー 待合 ー

お客様が多い時にはこちらでお待ち頂きます。




ー 待合の床・ハワユ ー

「波和遊」ー こちらの双樹庵は国内外からたくさんのお客様をお迎えしますが、
姫路城が世界遺産になってからは外国のお客様がうんと増えました。
このお軸は双樹庵が世界に心を開いていることを表していますね。
前姫路市長さんのお手になるものだとお聞きしました。




ー 本席 ー

双樹庵は千玄室大宗匠がお家元の時代に設計、監修されたお茶室です。
鴨居に桐の透かし彫りがあり、右下に大宗匠の花押があります。
茶室に宗匠の花押を頂く所はあまりないでしょうね。双樹庵の誇るところです。




ー イタリアからのお客様 ー

今日は124名のお客様をお迎えしました。
その内、海外からのお客様は四分の三を超え、国籍もアメリカ、メキシコ、オーストラリア、
インドネシア、台湾、韓国、イタリア、フランス、スペイン、オランダ、ドイツ、ベルギーと
12か国にわたり、それはそれはお茶室が開放的で賑やかになりました。この光景を
大宗匠がご覧になったら、どんなにかお喜びになり目を細めて下さったことでしょう。

こちらのお客様はイタリアのミラノから来られました。
さすがに陽気な性格です。片言の英語と身振り手振りのコミュニケーションで
お互いに意味は完全に分からなくても、楽しい気分は伝わります。
つい嬉しくなって、ちょっとだけオーソレミオを歌ってみました。
乗ってくれて拍手拍手♪
きっと、国に帰って「面白い日本人がいてねえ、、」と話題にしてくれることでしょう。




ー イタリア人のご夫婦 ー

こちらのお二人はミラノより南部の方らしいのですが、地名の発音が難しく聞き取れませんでした。
こんな時には、つくづくと、語学力のなさを残念に思います。




ー ベルギーからのお客様 ー

こちらの方は、同行した日本人女性(教師)が生徒をベルギーに引率して行った時に
お世話になったホストマザーで、この度は女性の招きで来日したようです。

手に持っているのは、左側がトトロで彼女のお気に入りのマスコット、どこにでも
彼女のお供をしていて、数日後には一緒に富士山に登ると言っていました。
充分に気を付けてね、と話してお見送りしました。

(右側は姫路市のマスコットキャラクターの「しろまる姫」で日本女性の持ち物です)
※ベルギーでも日本のアニメは人気があるそうです。




どこの国の方にも、「どこから来たのか」「日本のどこに行って来たか」「どこが気に入ったか」
「気に入った場所で感じたことは何か」「これからどこへ行くのか」を一通り尋ねることにしています。

すると、驚いたり、意外だったりすることがあります。
東京、京都、奈良、姫路はだいたい共通していましたが、その他はいろいろでした。
意外なところでは「徳島の阿波踊り」、「水戸の偕楽園」。
ほかにも「屋久島」、「白川郷」、「富士山登山」「広島(たぶん原爆ドーム)」とこちらは
世界遺産ですからなるほど!と思いますが、この中では「広島」というのは初めてのことでした。
世界の目が「広島」に向かうことは嬉しいことです。勿論その方には「素晴らしい旅」とお伝えしました。

そして最後に、「このお茶室と茶庭についてどう思うか」とアメリカ人男性に尋ねてみると、
英語と日本語の対応ブックの、あるページを指さしニッコリしました。
見せてもらうと「serene」=ochitukuと書いてありました。
オウ!オ・チ・ツ・ク!
分かりました!アイ、シー!オチツク!

外国の方にも「落ち着き」を感じて頂き、茶庭もお茶室も喜んでいます。
身振り手振り、全身全霊の国際交流の一日の最後に「最高」の言葉を頂きました。

8月18日
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声高らかにヤマガラのぴーぴーちゃん

2015年08月17日 | 野鳥のお話

木陰でさえずるヤマガラ

ヤマガラは、漢字で書くと山のスズメ「山雀」、それが示すように雀のように小さくて可愛い野鳥です。
腹部がオレンジ色、頬が白のチャーミングな色彩で、すぐに見分けがつきます。
我が家の庭には今年の夏に初めてやって来ました。
ピーピーと澄んだ高音で鳴き、まるで「こんにちは!」と言ってるようです♪




ー 原色学習ワイド図鑑・学習研究社より ー

最近、日本全国で雀の数が減っていると、何かの記事で読んだことがありますが、
そのことを、このヤマガラや春のヒヨドリの到来によって、身近に感じるようになりました。

雀は、春、夏に屋根瓦の下に巣を作って子育てをするのですが、近年、その瓦屋根の家が少なくなり
営巣する場が減ったことや、この猛暑によって瓦が熱くなり過ぎることなど、幾つかの原因が重なって
子育ての環境が非常に厳しくなったからだと考えられます。



雀と違い、ヤマガラの子育ては元々山の林の中、庭に来ることもなかったのですが、
今では、雀のいなくなった庭が、彼らの居心地の良い場所になったようです。

食料は昆虫や固い木の実ですから、我が家の庭にはどれもいっぱいあります。
「ここに美味しい木の実があるよー」そう言って仲間を呼んでいるんでしょうか、
今朝も元気に可愛い声を張り上げています♪
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帯締めは着物姿の総仕上げ

2015年08月13日 | 着物の楽しみ
着物や帯に格があるように、帯締めにも格があります。
格の違う着物と帯のセットに、同じ帯締めを合わせたらどうなるのでしょうか、、

準礼装にもなる一つ紋付きの色無地と、おしゃれ着扱いの小紋に
カジュアルな帯締めから、少し改まった雰囲気の帯締めまでの4本を合わせてみました。

~*~*~

~ こちらは一番カジュアルな帯締めです ~

※左の着物は、絽地に桐竹鳳凰紋の地紋、帯は引箔の紗の袋帯
格から言えば準礼装となり、正式なお茶席からパーティー、
その他行事まで通用する便利で失礼のない安心の組み合わせです。

※右の着物は、絽縮緬に金彩の小紋、帯は絽つづれの名古屋帯
格としてはおしゃれ着で、軽いお茶席、パーティーならOKですが、
正式なお茶席、パーティー、行事には不向きです。

~ * ~

ここでは4本の帯締めの中で一番カジュアルなものを合わせてみました。

こうして見ると色無地のセットには、帯締めの格が追いついていないのが分かります。

対して、小紋のセットには難なく馴染んで、格もぴったりと合っていますね。
帯も帯締めも互いに生き生きとしました。


~*~*~

~ レース組の中でも少し格を上げてみました ~

同系色の色無地のセットによいアクセントになって、帯も帯締めも互いを
引き立てあい、帯締めの格が色無地の格に追いついているのが分かります。

対して、小紋の方は、格上の帯締めに、帯が少し無理をしているように見えます。
考えようによっては、帯締めが帯の格を上げているとも言えますが、ちょっと落ち着きませんね。


~*~*~

~ 繊細な網目で上品な帯締めです ~

格はそこそこですが、色無地に使うには、少し力が足りないように見えます。
せっかくの袋帯が頼りなく見えてしまいました。

対して、小紋の方は力関係も同等で、どこにも無理がなく美しい組み合わせになりました。


~*~*~

~ フォーマルな帯締めとオールラウンドに使える帯締め ~

左側の帯締めは、一部金糸を使ったややフォーマルな帯締めです。
力のある帯締めで、全体がキュッと引き締まりました。
改まった席にも対応できる組み合わせになりました。

※この帯締めの場合には帯揚げの色を変えるようにします。

対して、小紋の方には、さすがにこの帯締めは格が合いません。
小紋はおしゃれ着ですから、どんなに頑張ってもこの帯締めは締められませんね。
代わって、この冠組の帯締めなら、何の無理もなく似合っています。
さっぱりと涼しそうに仕上がりました。

~ * ~ * ~ * ~

洋服の場合にも、小物は装いの総仕上げと言いますね。
着物の場合、体の真ん中にある帯締めはよく目立ちます。
そこで、格も合い、雰囲気もピタリとあった姿に出会うと
その方の内面的な美しさまで感じられるようです。

なかなか難しいことですが、常にそれを意識して勉強していくしかありません。
「着物姿は一日にしてならず」
日々に努力ですね。
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秋の足音

2015年08月08日 | 思うこと

虫籠香合

~ * * * ~

昨晩のこと、、寝入ってどのくらい経ったのか、、遠くに虫の声が、、

小さくてやわらかい声で、確かに、りりり、、りりり、、りり、、と鳴いた

まだ、まどろみの中だったけれど、ああ、、秋の音だ、、そうわかった

そして、、ほーっとして、、ほーっとして、、心がやわらかくなった

そう、、暑さの中にも、もう秋がやって来ているのだ

小さな、小さな、小さな足音で、、

~ * * * ~



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私は振られたの?どっち?

2015年08月07日 | 思うこと
山是山水是水、これは「山これ山、水これ水」と読み、その意味は
山は山として、水は水として完結しているということである。

山是山花是紅(山これ山、花これくれない」も同様、現実あるがままの情景、
明々白々な道理を述べた句であり、禅の修行が極まって無我の状態を得ると
そこには自も他もなく、「天地と我と同根、万物と我と一体」という
「自他不二」(じたふに)の境地に至る。
※茶席の禅語大辞典より



どうのこうのと言わなくても山は山、水は水!
私はこのすっぱりと言い切っている言葉が気に入っている。

先日しげしげとこの短冊を眺めていると、記憶の底に眠っていた昔の出来事が
むっくりと頭をもたげて、ある言葉がありありと思い出された。

それは中学3年のお正月のこと、日頃憧れていた同級の彼に年賀状を出した。
「私はあなたのことが好きである」みたいな告白めいた年賀状で、
その彼からの返信の年賀状には
「僕が僕以外の僕になれないように、君は君以外の君になれない。
だから僕たちは僕たち以外の僕たちにはなれない。今年もよろしく」とあった。

その時、単純な私は、僕たち以外の僕たちになれないのなら、二人は一緒だ!と理解した。
いつもシャイな彼は学校で会っても言葉を交わすこともなく、ただ彼の友達から彼の話を聞くのみで
なんとなく満足しているうちに、高校受験を迎え、別々の高校に進学してこの恋ははかなく終わった。



今、この禅語の意味を考えると、あの「僕たちは僕たち以外になれない」の言葉の
本当の意味はどうだったのだろうか、、と改めて不思議に思うのである。
実は、もっと冷静に客観的に考えれば、「僕たち以外の僕たちになりたくない」とあれば
確かにその年賀状は「OK]の返信だったのだとはっきり分かる。
でも実物は「なれない」とあるのだから、私の想いは否定されていることになるだろう。

ああ!それにしても、大した中学生だわ!
どこかの本の読みかじりかも知れないが、えらい勿体ぶってカッコつけて、、
今の私ならこちらの方から願い下げだわ!
こんな面倒くさい人と一緒にはおれない。

でも、まあね、、ぐさりと言って傷つけたらいけないと、彼も随分悩んだかも知れない。
単純に「二人は一緒!」と思いながら別れ別れになって、私にとっては良かったのだろう。
振られたことも分からなかったのだからね、今の今まで。
しかし、
本当のところは今でも不明なのである。

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競馬学校と茶道の教え

2015年08月05日 | 茶の湯便り
ー 画像は小学館ホームページより ー

先日行われた学校茶道研修会において、競馬学校で茶道の授業を受け持たれる
原千代江(宗江)先生の、競馬学校での体験に基づく貴重なお話を伺って来ました。



この競馬学校は、今でも第一線で活躍されている武豊さんなど
著名な騎手を輩出している日本中央競馬会競馬学校(JRA)のことです。

このご講演は、先生の著書であるーなぜ競馬学校に「茶道教室」があるのかー
副題ー勝利はきれいなお辞儀からーをベースにしたものです。



まず、なぜこの学校に茶道が持ち込まれたのか?

その答えは、中学校を卒業し、わずか15歳で親元を離れ入学してくる生徒達は、全寮制の
生活の中で厳しい体重管理がされ、お菓子の持ち込みが禁止されている。だから、せめて
月のうち何回かは公に甘いお菓子を食べさせてあげたい、との学校側の親心があったとのこと。
ですので、茶道の修養をするという目的は当初なかったということでした。



それでどうなったか?

初めこそ反発していた生徒達だったけれど、徐々に先生を信頼するようになり、
今では先生に会える茶道の授業を楽しみに待っているとのこと。

授業で最も大切に考えている作法の一つが「お辞儀」
15歳で自らの将来を決めた生徒達に必要なのは、お茶の技術ではなく「お茶の心」。
その信念から礼儀作法や美しい所作を身に付けるように指導したこと。

ある時、競馬場によく足を運ぶ方が「騎手はお辞儀がきれいだ」と言われたことを
知人から聞いて、自分の指導に対する最高のお褒めの言葉と思い嬉しかったこと。



この著書が反響を呼び、今ではラジオでお話させて頂いたり、講演会で皆さんと
お会いできるようになり嬉しいと話しておられました。
また、武豊さんからは自ら帯を書かせてほしいと申し出があり嬉しかったとも。

長い間の先生のご努力が実り、所作の美しい競馬界のプリンスを生み出していることに
深く感動し、尊敬の念を抱かずにはおれませんでした。

このご講演は、後進の私たちがこれから目指すものへの道標として、今後も大いに役立ち、
また、挫けそうな時には力強く背中を押してくれるものとして心に深く留めておきたいと思います。

※詳しくは小学館出版の著書をご覧下さい。

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辛口一筋・菊正宗

2015年08月03日 | 旅の楽しみ
沢の鶴さんに続き、同じく灘の酒蔵・菊正宗さんにやって来ました。
こちらの酒蔵は江戸中期から350年の歴史を持っています。

甘口のお酒が人気となった現代においても、辛口を貫き通すこだわりの酒蔵です。
やっぱり俺は~菊正宗~♪のコマーシャルは、いつまでも忘れられないメロディーですね。
「やっぱり」と言うところにそのこだわりが集約されているように思います。




こちらの酒蔵記念館で収蔵している酒造りの道具類は、
多くある酒蔵の中で唯一、国指定の重要有形文化財に指定されています。

阪神・淡路大震災で倒壊しましたが、柱や梁などを掘り出して
再建の折に使われたそうです。


~ 酒造りの工程 ~
こちらは上田耕甫画伯によるもので、昭和天皇に献上された絵巻です。
昔ながらの酒造りの様子が描かれています。
展示されている道具がどのように使われたのかよく分かります。
必見の絵巻です。




醪(もろみ)を槽場(ふなば)に運んでいるところです。

※醪(もろみ)は原酒のもとになるもの
※槽場(ふなば)は醪を搾るところ





完成した醪を搾って酒粕と分けるところです。





おりひきーー搾った新酒から更に「かす」をとるところです。

どの工程も人力で、大変な力仕事だと分かります。
でも働いている蔵人たちは皆生き生きと描かれていて、
現場の活気と酒造りにかける意気込みが感じられるようでした。




蔵人たちが休憩する所です。
囲炉裏があり、食事をするための箱膳やお櫃など当時の様子を復元しています。
苛酷な作業をさぼる蔵人がいるため、作業場の一角に設えられ親方の監視の
目がよく行き渡るように考えられています。




桶を手入れする蔵人です。
桶の大きさがよく分かりますね。

※館内のポスターより




昭和天皇がお座りになられた御椅子です。
菊正宗は、酒蔵の中で唯一昭和天皇が行幸されたところだそうです。
どんな思いでご見学されたのでしょうね。

館員の方にはいろいろと分かりやすく説明を頂き、日本酒の知識が増えました。
ショップではアメリカ大統領オバマさんに出されたという「純米吟醸酒」もありました。
蔵元で味わう利き酒の味は格別です♪



ここで酒蔵巡りは終了です。
沢の鶴さん、菊正宗さん、有難うございました♪

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