こちらは岡山県岡山市にある大名庭園、岡山後楽園です。
金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並んで日本三名園に数えられています。
江戸時代初期に岡山二代藩主・池田綱政公によって、14年の歳月をかけ
1700年(元禄13年)に完成した江戸時代を代表する大名庭園です。
現在では、国の特別名勝に指定されています。
延養亭 (えんようてい)
こちらは、歴代の藩主が在城中に休息のため訪れた延養亭です。
園内の中心的な建物でここからの眺めが最も美しいとされています。
普段は非公開ですが、5月25日(月)~31日(日)に春の特別公開があるようです。
正門から入場すると、芝生の庭の正面に岡山城が見えます。
お城までも借景にするところは正に大名庭園と言えますね。
それと、なんと言っても後楽園の素晴らしさはこの広さにあります。
敷地面積は約四万坪で、東京ドームの約三倍もあるそうです。
心は晴々、広々、いい気分です♪
園内は広い芝生や池、築山、曲水、樹林地などが配され、ゆったりと散策が楽しめるようになっています。
また、後楽園の素晴らしさは、園外の山々も借景に取り込み一体化させているところで、この景色を300年間
保っていることや、園外の近代的な建物や構造物がほとんど見えないことで、ここが別天地に感じられるところです。
広々と広がっているのは芝生だけでなく、延養亭の前の池も水を満々と湛えて
気持ち良い広がりを見せています。
この築山に上ると園内を見渡すことができます。
樹林地ではモミジの若葉が葉を広げ、心地よい緑陰を作っていました。
ここには、およそモミジ100本があり、春の新緑と秋の紅葉時は絶景で
園内名勝の一つになっています。
茶祖堂(ちゃそどう)
幕末の家老の下屋敷にあった利休堂を明治20年に移築したもので、戦後再建されました。
岡山生まれで「茶」を日本に伝えた「栄西禅師」も一緒にまつられたことから
「茶祖堂」と呼ばれるようになったそうです。
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他にも茶室や能舞台など文化的な施設以外に、馬場や弓場までも備えています。
後楽園は藩主の楽しみの場としてだけでなく、文武両道を怠らぬよう武芸を磨く
ためにも使われたということです。
また、後楽園の名前の由来ですが、元々は城の背後にあることから「後園」と
呼ばれており、その後「先憂後楽」の精神に基づいて造られたと考えられることから
1871年(明治4年)に後楽園と改められたとのことです。
先憂後楽とは、、私も心しなくては、、良いことを知りました。
※参考ー後楽園パンフレット、晴れの国・岡山百景