先日(3月30日)
お天気も良く、後楽園の桜が五分咲きとの情報を見て
脱兎の如く車を走らせて行って来ました。
~ 旭川の土手沿いの桜と駐車場 ~
後楽園横の駐車場に昼前に到着すると
既に多くの車でいっぱいでした。
入り口から入ると正面向こうに岡山城が見えます。
この度は、7月11日まで修復工事とのこと
黒いベールを被っていました。
黒くてカッコいいお城が見られなくて残念!
~ 桜と園路と延養亭 ~
岡山後楽園は、水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに
日本三大名園の一つ。
沢の池、花葉の池、花交の池、三つの池を配した
広々と芝生の広がる明るい庭園です。
右上に見える建物は延養亭
藩主が後楽園を訪れた時の居間として使われました。
※芝は日本に広く自生している野芝を使っているとのこと。
~ 唯心山(ゆいしんざん)~
沢の池の右手向こうに見えるのは築山の唯心山
高さ6mあり園内が見渡せます。
~ 唯心山から見た景色 ~
後楽園は園路と水路が巡らされ
歩きながら移り変わる景色を楽しめる回遊式庭園です。
~ 唯心山からの景色 ~
中央下にアオサギが水路に目を凝らしているのが見えます。
水路には、昔は旭川の上流から水を引いていたようですが
今は伏流水を汲み上げて流しているようです。
~ 沢の池の鯉 ~
~ 沢の池のコガモ ~
~ 沢の池のカモと亀 ~
水辺では子連れの若いお母さんたちが集っていました。
子供たちは鳥や亀を眺めるのも楽しいのでしょうね。
~ 唯心山から見た風景 ~
左側には岡山城へと続く「月見橋」があります。
桜は朝の情報では五分咲きとのことでしたが
この暖かさで満開になったようです。
庭園の所々に配された桜もきれいです。
~ 唯心山の裾に佇むアオサギ ~
桜をバックに良いモデルさんで
皆のカメラに収まっていました。
~ 廉池軒(れんちけん) ~
作庭を命じた藩主の池田綱政公が最も好んで利用した亭舎
ここからの眺望は水の景色に優れているそう。
いつか、ここからの眺めを見てみたいです。
~ 廉池軒と水路と桜 ~
~ 藤棚と桜と雪柳 ~
藤棚の下にはベンチもあって
ここでお弁当を食べる人たちもいましたよ。
桜は庭園の植栽の一部としても使われています。
端正な美しさで心が落ち着きます。
他の樹木の中で
華やかながらもしっとりした風情で素敵でした。
~ 桜の木の下で寛ぐ人たち ~
こちらは如何にも花見の風景ですね。
それぞれ間隔を空けてゆったりと座っていました。
~ 桜のトンネル ~
~ 唯心山と大桜 ~
伸び伸びと気持ち良さそうに枝を伸ばした桜
見事でした。
~ シロハラ お茶室近くの林の中で ~
~ 花葉の池 (かようのいけ)~
ここにいるのはカルガモかな?
5,6羽でのんびり過ごしていました。
沢の池や水路から流れてきた水は
花葉の滝となって花葉の池に流れ込んできます。
6~8月には
白い蓮「一天四海(通称大名ハス)」が見頃だそうです。
~ 枝垂れ桜と栄唱の間 ~
この裏手には能舞台があります。
池田綱政は優れた舞手であり
藩内の人々が拝見を許されることもあったようです。
枝垂れ桜は、まだ咲き始めたばかり
本日、4月2日にはだいぶ咲き進んでいると思います。
~ 大立石(おおだていし)と枝垂れ桜 ~
大立石は元禄初期に巨岩を九十数個に割って運び
元の形に組み上げたものだそうです。
* * *
岡山後楽園の魅力は何と言ってもこの広々感です。
沢の池を中心に園路や水路、曲水が巡らせてあり
ただ、だだっ広いだけでなく
変化に富んでいて
ゆったりとその風情が楽しめるようにデザインされています。
さすが大名庭園です。
お花見プラス作庭の妙にも触れることが出来ました。
※参考ーパンフレット