御嶽山 播州清水寺
天台宗 本尊 十一面観世音菩薩 (根本中堂 秘仏)
西国三十三か所札所本尊は大講堂の千手観世音菩薩 (拝観可能)
開基 法道仙人 創建 推古天皇35年(627)
この地は標高550mの御嶽山頂であり、水が乏しいため法道仙人が水神に祈ったところ、霊泉が湧いたところから
「清水寺」と名付けられた。京都の清水寺よりも創建は古いが、区別するために「播州清水寺」と呼ぶようになった。
寺伝によると、その始まりは今から1.800年前に天竺(古代インド)から渡来した「法道仙人」が鎮護国家を祈願した
ことからと伝わる。推古天皇35年(627)に天皇の勅願により根本中堂を建立。さらに725年(神亀2年)聖武天皇が
行基に命じて講堂を建立したと伝えられている。
根本中堂には法道仙人が一刀三礼をもって刻んだとされる十一面観音が安置されているが、この本尊は秘仏であり
御開帳は 30年に一度とされ、普段は「お前立ち」の十一面観音像が迎えて下さっている。
*根本中堂は天台宗のお寺での本堂の呼び方。
*一刀三礼(いっとうさんれい) 一刀入れるたびに三度のお辞儀をすること。
*法道は天竺から紫の雲に乗って日本に渡来したとされる。素敵な伝説である。
歩いて登る遊歩道と車で登る登山道があります。
登山道を車で走っていると、前方を野ウサギが横切って行きました。
さすがにここは、深山幽谷の地。ウサギものびのびと暮らしているのでしょう。
車道の脇には数々の紫陽花が植えられており、とてもきれいです。
紫陽花は6月中旬から7月中旬まで楽しめます。
その他、春は桜、こぶし、ツツジ、シャクナゲ、クリンソウ。
夏は紫陽花と蝉しぐれ。
秋は紅葉。
冬は雲海など四季折々に楽しむことができるそうです。
これは、参道から下を見たところです。
お寺の方のお話では、この紫陽花の群生は人の手が入っていないそうです。
沼地で蛇も生息しており手が付けられないとのことでした。
蛇も安住の地を得て、さぞ悠々と暮らしていることでしょうね。
それにしても、このお寺の紫陽花の色は格別です。
鮮やかというよりも「艶やか」というのでしょうか。
この紫陽花は、多宝塔跡に咲いています。
多宝塔は、平清盛の武運長久を祈願して、祇園女御により建立されたと
言われています。きっと美しい塔だったのでしょうね。
そして、その壮麗な塔にこの艶やかな紫陽花がよく似合うだろうと、
想像するだけでもワクワクしてしまいます。
薬師堂
大講堂
こちらで千手観音様にお参りして、ご朱印を頂きます。お寺オリジナルの
美しい散華を戴くことが出来ます。
講堂の中の裏側に回ると、お寺に残る色々な物が展示されています。
その中に弁慶さんが遊んだ碁盤と碁石があり、その説明がありました。
弁慶さんは、姫路の書写山からこのお寺に遊びに来ていた時に、このお寺の
お坊さんと碁を打ち、負けてしまい、あまりの悔しさで碁石を碁盤に押し付けて
めり込ませてしまったそうです。
碁盤にめり込んだ碁石をみて、その怪力ぶりに驚くやら、それほどまでに本気で、
無邪気に遊ぶ弁慶さんを可愛くも思ってしまうのでありました。
思わぬ所で思わぬものに出会う。これもまた楽しいものですね。
根本中堂
このお寺の「本堂」と言われるところです。本尊の十一面観音様は秘仏ですので
お前立ちの千手観音様にお参りします。
緑の木々に囲まれ、静寂な境内、、整然と整った階段、、美しい花々、、
心がゆったりと安らぐ空間でした。 さて、次はどのお寺に参りましょうか、、
*台風が心配ですね。どの地域も被害がないことを祈ります。
では、また明日お会いしましょう。
※ 2014年7月9日にアップした記事です。
クリンソウの時期にもう一度訪ねたいと思いますが、
いつになるか分かりませんので、アジサイが美しい時に
訪ねた時の記事をアップさせて頂きました。
ー 2017・6・28 ー
天台宗 本尊 十一面観世音菩薩 (根本中堂 秘仏)
西国三十三か所札所本尊は大講堂の千手観世音菩薩 (拝観可能)
開基 法道仙人 創建 推古天皇35年(627)
この地は標高550mの御嶽山頂であり、水が乏しいため法道仙人が水神に祈ったところ、霊泉が湧いたところから
「清水寺」と名付けられた。京都の清水寺よりも創建は古いが、区別するために「播州清水寺」と呼ぶようになった。
寺伝によると、その始まりは今から1.800年前に天竺(古代インド)から渡来した「法道仙人」が鎮護国家を祈願した
ことからと伝わる。推古天皇35年(627)に天皇の勅願により根本中堂を建立。さらに725年(神亀2年)聖武天皇が
行基に命じて講堂を建立したと伝えられている。
根本中堂には法道仙人が一刀三礼をもって刻んだとされる十一面観音が安置されているが、この本尊は秘仏であり
御開帳は 30年に一度とされ、普段は「お前立ち」の十一面観音像が迎えて下さっている。
*根本中堂は天台宗のお寺での本堂の呼び方。
*一刀三礼(いっとうさんれい) 一刀入れるたびに三度のお辞儀をすること。
*法道は天竺から紫の雲に乗って日本に渡来したとされる。素敵な伝説である。
歩いて登る遊歩道と車で登る登山道があります。
登山道を車で走っていると、前方を野ウサギが横切って行きました。
さすがにここは、深山幽谷の地。ウサギものびのびと暮らしているのでしょう。
車道の脇には数々の紫陽花が植えられており、とてもきれいです。
紫陽花は6月中旬から7月中旬まで楽しめます。
その他、春は桜、こぶし、ツツジ、シャクナゲ、クリンソウ。
夏は紫陽花と蝉しぐれ。
秋は紅葉。
冬は雲海など四季折々に楽しむことができるそうです。
これは、参道から下を見たところです。
お寺の方のお話では、この紫陽花の群生は人の手が入っていないそうです。
沼地で蛇も生息しており手が付けられないとのことでした。
蛇も安住の地を得て、さぞ悠々と暮らしていることでしょうね。
それにしても、このお寺の紫陽花の色は格別です。
鮮やかというよりも「艶やか」というのでしょうか。
この紫陽花は、多宝塔跡に咲いています。
多宝塔は、平清盛の武運長久を祈願して、祇園女御により建立されたと
言われています。きっと美しい塔だったのでしょうね。
そして、その壮麗な塔にこの艶やかな紫陽花がよく似合うだろうと、
想像するだけでもワクワクしてしまいます。
薬師堂
大講堂
こちらで千手観音様にお参りして、ご朱印を頂きます。お寺オリジナルの
美しい散華を戴くことが出来ます。
講堂の中の裏側に回ると、お寺に残る色々な物が展示されています。
その中に弁慶さんが遊んだ碁盤と碁石があり、その説明がありました。
弁慶さんは、姫路の書写山からこのお寺に遊びに来ていた時に、このお寺の
お坊さんと碁を打ち、負けてしまい、あまりの悔しさで碁石を碁盤に押し付けて
めり込ませてしまったそうです。
碁盤にめり込んだ碁石をみて、その怪力ぶりに驚くやら、それほどまでに本気で、
無邪気に遊ぶ弁慶さんを可愛くも思ってしまうのでありました。
思わぬ所で思わぬものに出会う。これもまた楽しいものですね。
根本中堂
このお寺の「本堂」と言われるところです。本尊の十一面観音様は秘仏ですので
お前立ちの千手観音様にお参りします。
緑の木々に囲まれ、静寂な境内、、整然と整った階段、、美しい花々、、
心がゆったりと安らぐ空間でした。 さて、次はどのお寺に参りましょうか、、
*台風が心配ですね。どの地域も被害がないことを祈ります。
では、また明日お会いしましょう。
※ 2014年7月9日にアップした記事です。
クリンソウの時期にもう一度訪ねたいと思いますが、
いつになるか分かりませんので、アジサイが美しい時に
訪ねた時の記事をアップさせて頂きました。
ー 2017・6・28 ー