~ 兵庫県姫路市・山陽百貨店美術画廊にて ~
金沢市で350年以上もの歴史を持つ茶陶の名門・大樋焼十一代を、
2016年に襲名した年雄さんの茶碗や花入れ、水指など約60点。
12日から18日までと、
読売新聞に紹介されていたので、16日に行って来ました。
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会場には多くのお客様がお見えでしたが、
「お茶をどうぞ」のお声がけを頂き、
美しい飴釉のお茶碗で一服ご馳走になりました。
その時のお菓子が、この「ねじり梅」のお干菓子。
大樋家の家紋を押した展示会用のお菓子で、
金沢の老舗「諸江屋」に特別注文したものと、
長左衛門さんから直接ご説明頂きました。
表面は柔らかい落雁で、中には程よい甘さの餡が入っていて、
口当たりが良く、さすがの美味しさでした。
「食べてしまうのは勿体ないないですねえ」 と
相席の方と言い合いながら、せめて写真に収めようと
撮らせて頂きました。
展示会でこのように特別なお菓子を頂けたことは、何よりの喜びです。
「花より団子」のようですが、花には団子が大事なんです♪
この後、ゆっくりと作品を観覧し、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
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お茶を頂いた、飴釉のとろんとしたお茶碗が素晴らしかった。
こんなお茶碗で、毎日お茶を頂くことが出来たらどれほど幸せだろう・・・
そんなことを思いながら、両手に包んでその感触を楽しんで来ました。
花入れも良かった!黒い釉薬がかけられて静かな雰囲気に、
入れられた花筏の瑞々しさと、野趣溢れる白椿が素敵で、
どちらもが、それぞれを美しく引き立てているようでした。
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やはり写真で見るのと、実物を見るのとでは大違い。
その作品の持つ雰囲気や味わいなどが、直に感じられて感動するからです。
気に入った物は、誰が何と言っても、自分の心に響いたものです。
今回の個展では、そういった作品に出会えたことは幸せでした。
次回の個展ではどんな作品に出会えるのでしょう。
楽しみです。
※ 昨秋の小松市でのお茶会では、九代長左衛門のお茶碗が出されていました。
やはりお膝元では、馴染みが深く愛されているのでしょうね。
私もじっくりと拝見させて頂くことが出来て、至福のひと時でした。