仙台駅に戻り、東北本線の各駅停車で小牛田へ。
ここで陸羽東線に乗り換えます。
JR東日本の非電化ローカル線の顔、キハ110系です。シンプルで豪華さとかはありませんが、カラーリングも良く、なかなか良い車両だと思います。動力性能もなかなかのもので、加速も良く軽快に走ります。
今、この辺は実りの秋を迎えています。 一面の黄金色の中、列車は進んでいきます。
古川駅に到着。ここは仙北平野の中心都市で、この列車は20分停車します。
時刻表で日本地理を覚えた人にとって、実際の都市の規模を勘違いしている、という話を以前に書いたような気がしますが、東北本線で優等列車も停車した小牛田と、ローカル線の中間駅に過ぎない陸前古川はその典型で、古川のほうが大きい町だと知ったのは、新幹線の駅ができてからです。
仙台から小牛田廻りで一時間ちょっとかかりましたが、新幹線だと古川までわずか13分です。
古川を出て、また黄金色の中を西に進みます。
一時、伊達政宗の居城であった、岩出山に到着。すれ違いの車両は陸羽西線用でした。
岩出山を過ぎると、徐々に平野は狭くなり、標高が高くなります。
このあたりでは、時折刈り取った稲を天日干ししている光景も見られます。
さらに進み、山が迫ってくると、本日の目的地、鳴子温泉駅に到着。
鳴子温泉は、何回か立ち寄ったことがあり、今年の夏にも来ましたが、宿泊するのは初めてです。
宿に迎えに来てもらうことになっていますが、少し時間があるので、街中を少し散歩します。
まずは、温泉神社。街中で一番高いところにあります。急な階段を登らないといけないため、あまり訪れる人はいないようですが、町のシンボルです。
その階段を下りたところにある共同浴場「滝の湯」。
ここのお湯はイオウ臭のある白濁の湯で、酸性のためかなり酸っぱいです。温度は高めですがさらっとした感じで、いいお湯です。
湯船は小さく、いつも混んでいますが、立ち寄る価値はあります。
滝の湯を出たところで、猫を発見。
鳴子温泉は、猫遭遇率も高いのです。
<その3に続く>