「山ふところの宿みやま」の食事は、空いている客室、つまり5室ある客室の3室が埋まると満室のため、空いている客室を利用しています。
この日のメニューを紹介します。
蕗の煮つけと香のもの。
岩魚の田楽。塩焼きにしたものを田楽にしています。
海鮮サラダ。
日本酒は、鳴子には酒蔵がないので、大崎市にある酒蔵で鳴子の米を使って醸造したものだそうです。製造元は、「伯楽星」で最近有名な新澤醸造店です。
「伯楽星」の、「食事にあう、飲み飽きない酒」というコンセプトを引き継いでいるのか、まさにその通りの日本酒です。
空也蒸。茶碗蒸しのように見えますが、中身は豆腐です。
鶏まんじゅう。中には鶏ひき肉の団子が入っています。
飛龍頭。要は揚げたがんもどきです。
海苔しか見えていませんが、大根餅。ねっとりした、なかなか不思議な食感です。
汁ものまんじゅう麩。
おむすび。
デザートはグレープフルーツゼリー。
味付けはやや濃い目ですが、甘ったるさはありません。
内陸の宿の場合、揚げ物+濃い味付け+にんにくでごまかそうとするところも多いのですが、ここはそのような手抜きはありません。
「山ふところの宿みやま」の感想ですが、特に食事が凝っているわけでも、高級食材があるわけではありません。肉も刺身もありません。また、露天風呂があるわけでもなく、部屋のアメニティも充実しているわけでもありません。家族経営なので、細かいところまで気が利くというわけでもありません。
しかし、なぜかとても居心地が良いのです。
それはなぜか、と考えると、宿のスタンスが自然体だから、ではないかと思います。宿の魅力は食事であったり、温泉であったりで、客もそれを期待していくのですが、ある意味期待するほうもされるほうもそれなりに気を使っていることになります。ここは、そのような気遣いをしなくて良いところが最大の特徴だと思います。
宿に過度の期待を持ってくる人には合わないかもしれません。
多くの温泉旅館を訪れている人たちにファンが多いというのもわかるような気がします。ぜひ、またぜひ来て見たいと思いました。3室しかないので予約を取るのは難しそうですが。
<2日目に続く>