大分県の別府~大分間は、山が海に迫り、国道10号もJR日豊本線も海沿いを通ります。
その区間にひときわ海に張出した山がありますが、これが高崎山です。
高崎山のふもとに、「大分市高崎山自然動物園」と「大分マリーンパレス水族館 うみたまご」の二つの施設があり、ここに立ち寄りました。
この二つの施設は駐車場が共通となっています。これはなかなかよい仕組みで、もし駐車場が別々であったら、どちらかしか立ち寄らなかったと思います。
駐車場は海沿いにあり、別府市街とと大分の両方を見ることができます。
まずは、「大分市高崎山自然動物園」に向かいます。
駐車場から歩道橋で国道10号線を越えると、キャラクターの「たかもん」がお出迎えです。
JR日豊本線をくぐると入り口があります。
ここは、ニホンザルで有名ですが、動物園にあるサル山とは違います。元々自然に存在したサルに餌付けをしています。
したがって、サルと人間は隔てられていません。元々サルの生息地に、人間が入り込む形になっています。
こんな感じです。
ここのサルは、えさをもらっているので、自然のサルでも日光のように人間に危害を加えることはありません。
人間の存在などまったく気にすることなく、フリーダムな行動を見ることができます。
毛づくろい。
子守。
交尾。
急な坂と階段を上り、餌付け場に行くと、丁度餌付けの時間で、係員の方が説明をしていました。
ここには現在B群とC群の二つの群れがあり、C群のαオス(今はボス猿をこう呼ぶそうです)が、ベンツです。
今、大分ではベンツといえば車ではなく猿、というほどの話題沸騰中のサルです。人間で言うと100歳を越える年齢でC群のトップに上り詰めましたが、2013年9月に失踪、10月に発見されると再びC群トップに返り咲き、大分ではNHKのトップニュースになるほどのサルなのです。
丁度、この日にベンツ像の除幕式が行われ、大分のテレビ局がすべて取材に来ていました。
しかし、肝心のベンツは、数日前から再び行方不明とのことです。行方不明になる前は大分弱っていたとの話もあり、動向が心配されるところです。
そのベンツがいない間、C群を仕切るのがNo,2のゾロメ。
No.2だけあって立派なものをお持ちです。
<その3に続く>