ほんじつの宿は、「もてなしのかくれ家 すわや」です。
場所的には福島空港の近く、玉川村というところにあります。日本の地理には詳しいつもりですが、この辺に温泉が多くあるのは今回の旅行まで知りませんでした。
なかなか立派な構えです。周辺に民家等はありません。雨の前線が南下した、前線の北側の冷たい空気のエリアに入ったため、一気に気温が下がりました。
門をくぐって進むと玄関に到着。なかなか堂々とした、よく手入れされた庭園です。
この宿は一日四組だけの和のオーベルジュです。庭園に対し、建物はこじんまりしています。フロントの前にソファーがある以外、パブリックスペースはありません。一日4組なので、そもそもそんなに広いロビーは必要ないですが。
古い建物を改装、増築しているようで、結構段差は多く、こじんまりとしている割に複雑な構造となっています。
ウエルカムドリンクは冷やし甘酒です。切子のグラスが素敵です。
今回の部屋は月夜見、二階にあり、4部屋のうち一番小さい部屋です。
二間続きで奥には布団がセットされています。非常に寝心地の良い寝具で、よく眠れました。
手前がリビング、ちょっと驚いたのは、階段をの上の扉を開けるといきなりこのリビングになること。玄関とか三和土的なものはありません。
自慢のテラスも雨のため使えません。
部屋の調度品もなかなか良いものを使用しています。
お菓子は良くわかりませんが、和風のババロアみたいなものが竹筒に入ったものでした。
この宿の最大の特徴は、各部屋に専用の風呂が用意されていること。月夜見の部屋は砂利風呂が指定されています。
砂利風呂といっても諏訪の片倉館のように玉砂利が敷き詰められているわけではなく、小砂利をセメントで固めた浴槽、まあふつうの浴槽ということです。
泉質は放射能含有の単純泉、無味無臭ですが温度はやや熱めです。冷鉱泉なので加温しているとおもいますが、もう少し温度が低くてもよいと思います。
非常に良く温まるお湯で、良いお湯ですが、どちらかというと冬向きだと思います。夏場はちょっと温まりすぎて風呂上がりに汗が止まりません。
<その4に続く>