さて、ここまで来たら袋田の滝に行くのも手ですが、無料駐車場からはかなり遠いこと、非常に暑くて歩くのが億劫なこと、以前に来たことがあることから今回はいかないことにしました。
個人的には、買い物したら無料、の駐車場が好きではないということもあります。それなら最初から有料にすればよいと思うのですが、なんか足元を見られているように思えてなりません。
代わりに大子の少し北にある、月待の滝に向かうことにしました。
行ってみると駐車場は結構混雑しています。一台でるのを待って車を停め、滝に向かいます。
滝へ向かう道沿いの木はほとんどもみじ、紅葉の時期はさぞきれいなのでしょう。
この先ちいさな渓谷沿いを進むともみじ苑というそば屋があり、その店のオープンデッキみたいなところを通り抜けたところに月待の滝があります。
他に滝に行く道はないので、この店を通り抜けるしかありません。もっともこのもみじ苑は有名店で、シーズンには長時間待つこともあるようです。この日も結構客がいて、素通りしてもいちいちかまってられないという感じです。天然水のかき氷がメニューにあって、気になっていたのですが、残念ながら売り切れでした。
月待の滝は、規模は小さいですが、なかなか良い場所でした。
滝つぼに降りることができ、滝の裏側も見ることができます。
ここだけ涼しくて別世界です。
国道118号に戻り、さらに北上します。
ここまで水郡線の線路は頻繁に見えますが、列車は一本も見ていません。2時間に一本程度運行されているので、1本くらい出会ってもよさそうなものですが。
山が深くなり、福島県に入ります。しかし、分水嶺を越えるわけではなく、相変わらず久慈川沿いに進んでいきます。
福島県は平成の大合併で合併しなかった市町村が多く、この先多くの町村を通って行きます。合併自体の賛否はともかく、合併してどこにあるのかすらわからないような安易な名前を付けるよりよほど地域性が感じられるので良いと思います。
そんな町のひとつ、塙町にある「道の駅はなわ」に立ち寄ります。
国道118号は交通量も多くなく、適度に休憩スポットもあるので運転していてなかなか快適です。走行していて気付くのが温泉の多さです。観光スポットも結構ありそうで、観光地化していない分人も少なく、ゆっくり周るにはかえって良いかもしれません。
さて、この辺までは天気も良く、かなり暑かったのですが、今日の天気予報では東北地方は大雨となっています。
予報通り、北上すると前方には黒い雲が広がってきて、やがて雨が降ってきました。
棚倉、石川あたりでは視界が悪くなるほどの雨となりました。なので、今日はこのまま宿に向かうことにします。
プロの選ぶ宿という基準の良くわからないランキングであの加賀屋を抑えて一位になったという母畑温泉八幡屋の横を通り、北に進むと雨は小降りとなり、宿に到着するころには雨は上がりました。
<その3に続く>