ジョン・レノンに
こんな生い立ちがあったとは
知りませんでした。
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」66点★★☆
1950年代のリバプール。
10代のジョン・レノン(アーロン・ジョンソン)は
叔母ミミに育てられている。
反抗期まっさかりの彼は
マジメな叔母に怒られてばかり。
そんなある日、
彼は近所に実の母ジュリアが住んでいると知る。
歌好きで自由奔放な母から
音楽を習い始めるジョンだったが……。
へえ~けっこうフクザツな
背景があったんだ、とまずびっくり。
二人の“母”の間で揺れ動く
ジョン少年の多感さや
そのことが後の彼に
どんな影響をもたらしたかという
テーマはよく伝わるし
主演のアーロン・ジョンソンも
歌うまい。
無難にうまくまとまってて悪くない。
んだけど
なんだろうキッチリしすぎているのか
成形済みの“ドラマ”というか
どうも
「グッとくる」エモーショナルな要素が
薄いんだなあ。
母と息子の間の愛情も“母性”の描きかたも
型どおりという印象。
そもそも
どうしても自分をかんがみて
母娘の葛藤は理解しやすいけど
母と息子の関係の濃さとか
ちょっと理解しにくいので
そこを超えてもらえなかったという
モヤモヤがあるのかも。
なんかサブタイトルも
モヤモヤ、ムズムズってる感じだしなあ(笑)
そんなわけで一番グッときたのが
アーロン・ジョンソンが19歳で
この女性監督(43)と婚約し
子をなした、という事実。
テーマと相まって
なんかすげえ……、と感心しましたハイ。
ちなみにアーロン・ジョンソンは
「キック・アス!」(12月公開)の
ヒーロー役でも大注目の
旬俳優です☆
★11/5からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国で公開
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」公式サイト