ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

行きずりの街

2010-11-04 23:36:09 | あ行
小西真奈美、福山氏とお似合いだと
思うんですけどネ~
(余計なお世話)


「行きずりの街」62点★★☆


1992年「このミステリーがすごい!」第1位
志水辰夫原作の小説を
阪本順治監督が映画化したものです。


丹波篠山で塾講師をしている
波多野(仲村トオル)は

行方のわからない教え子の消息を追って上京する。

彼女を探すうち
彼はあるバーに行き着く。

波多野を迎えたのは
美しいママ・雅子(小西真奈美)。

だが、実は雅子と波多野の間には
ある過去があった……。


ミステリー仕立てで
ワケあり男女の“ワケ”を織る
オトナの映画。


「国語の先生なのに、あなたは言葉が少なすぎるのよ!」と
小西真奈美になじられる主人公・波多野は

誠実さを漂わせつつも
ガチガチの男脳の持ち主。

思い込みも強く、感情表現も苦手。

そんな「あ~いるいる」と思わせる男を
仲村トオルが
丁寧に演じています。

バーのママ役小西真奈美も
相当に艶っぽい。


しかしながら、やはり全編が
“オヤジの夢”的世界なんですよねえ。


教師と年若い教え子の恋
バー(クラブ)の美しいママ
ちょいヤバめな相手との丁々発止……

こう書き出すと
なんかカラオケビデオみたい?(笑)


そんなムードも
ユーモラスさや、謎要素があるうちは
いいんですが

ミステリーとしての収束がいまひとつなので
せっかくの序盤の熱も冷めてしまいました。


ただ、仲村トオル(45)は最近
出演作も増えているし
すごくいい出汁、出てますね。

小西真奈美も「東京ガス」の新CMといい
かなり色っぽく
攻めてる感じ。

なので本作は役者を見るという意味では
すごく楽しめた映画でした。


★11/20から全国で公開。

「行きずりの街」公式サイト
コメント (2)
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