フランス映画なのに
アカデミー賞作品賞受賞。
だってサイレント映画だからいんだもん!(笑)ってマジ?
「アーティスト」71点★★★★
1927年、ハリウッド。
サイレント映画の大スター、ジョージ(ジョン・デュジャルダン)は
名優である愛犬とともに、数多くの映画に出演する人気者。
あるとき、ジョージは
オーディションにやってきた
新人女優のペピー(ベニレス・バジョ)に出会う。
ジョージのあるアイデアで
ペピーはどんどん人気女優になっていく。
そして1929年。
映画界にセリフのある新しい「トーキー映画」が登場し始める。
が、トーキーに反発するジョージは
次第に時代の変化に取り残されてしまい――。
古きよき映画の時代と、香りを楽しむ作品です。
かといって古臭いわけじゃなく
ちゃんと新しい作品になっていること、
デジタル化や3Dなど
技術がどんどん新しくなっていく時代に、
別の視点から意見表明をしていること、
そして作品のアプローチ自体が“映画愛”なところが
オスカー獲得の理由でしょう。
番長的にも
映画へのリスペクト法としては「ヒューゴの~」より好き。
話はシンプルで「ぐわー」という大波の感動はないけど、
やはり質が高いとは感じました。
映画だけの話じゃなく、
紙媒体→インターネットの変化にどう対処すべきか?なんて
主人公の姿に自分を見て、
考えさせられることもあったりして。
ラストの展開をピンと来させるシーンなど
映画好きにも嬉しいし、
またサイレント映画初体験という人も楽しめると思う。
主演男優賞に輝いたジャン・デュジャルダンは
往年のスターオーラや表情をうまく表現しているけど、
ただ女優はやはりスタイルのよさが
全然当時と違いますな(苦笑)
まあなにより拍手なのは
さすがパルムドッグ賞受賞、助演のワンコが最高!(笑)
★4/7(土)から全国で公開。
「アーティスト」公式サイト