ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

捜査官X

2012-04-21 23:07:21 | さ行

カンフーアクション好きには
たまらない、のかなア。

ちょっと番長にはわかりませんでした。

映画「捜査官X」33点★★


1917年、牧歌的な雲南省の村で、
不可解な事件が起きた。

強盗目的で両替商を襲った悪人二人組が、
謎の死を遂げたのだ。

特異な推理力を駆使して事件を調べる
捜査官シュウ(金城武)は

その場に居合わせて、
悪人に必死に抵抗したという
平凡な男ジンシー(ドニー・イェン)に目を留める……。


カンフーアクションに
最先端な映像技術を加えたバイオレンス活劇です。


ドニー・イェンの化け方に
ゾクッとしたり、

また
金城武演じる捜査官が
どこか金田一耕助のような、刑事コロンボのような
ひょうひょうとしたキャラで魅力があり

彼の脳内で行われる推理を映像化するなど、
実に凝っている。

体内を駆け巡る血や神経の動き、
滴り落ちる雨粒やバトル中のストップモーション、
時間を遡る映像表現などなど……

しかし、凝ってはいるんですが、
どうもどこかで見たようなものの寄せ集めな気がして
次第に辟易してしまった。

カンフー好きかどうかとか、
残虐なのがいやだとか、
刃物の音が神経に障るとか、

好みはあるでしょうが、
それを差し引いても
意味深すぎる絵作りに比べて、
中身がもう一歩、伴っていない落差が大きかったです。

金城武のコミカルさが、最初は悪くなかったのになあ。

シリーズ化してもよさそうなんで、
もうちょい歯ごたえのある話、期待してます。


★4/21(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開。

「捜査官X」公式サイト
コメント
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